脚本:櫻井武晴 監督:和泉聖治
ゲスト:石橋凌、林隆三、ベンガル、かとうかず子
死刑囚が獄中死した。
右京と薫は事件性がないことを証明するための解剖に立ち合うことになったのだが、
貴文の刑が19年間も執行されなかったことに疑問を抱き、事件を改めて調べ直す。
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「相棒」全シリーズ中最も壮大かつ重厚な作品だと思います。決して爽やかでない結末がいかにも「相棒」らしい。
官房長が奥さんから甘い物まで禁止された愚痴をこぼしているのを聞き、同情しちゃいました。
脂っこい物も甘い物も美味しい物が多いから、もしも自分が禁止されたら、毎日空腹で溜まりませんよ。。。。
再放送での視聴ですので、今になっての投稿になりました。このサイトの存在も最近知り、みなさんのご意見やご感想も楽しく、興味深く読ませていただいています。今回投稿させていただいたのは、この回の放送に対して2件しかコメントがないことに驚きを感じたからです。ドラマが作成されたこの時期のタイムリーな内容~「裁判員裁判」や「冤罪」「再審による無罪」など、いまのわたしたちが考えなければならないテーマを取り上げている佳作だと思いましたので、なぜコメントが少ないのかと感じました。歴代の法務大臣に不文律の申し送りがあったり、重荷を背負う判事が主役だったり、少なくない不自然さや違和感はありますが、内容的には、法の不備や限界、正義とは・・・など、たっぷりと考えさせてくれました。
最後の小野田官房長による「杉下の正義は暴走するよ」のセリフが妙にこころに残りました。その暴走に期待もしながら、利用しているくせにと思いながらも、この暴走こそ「相棒」の魅力の一つなんだなぁと思います。ただ、その官房長なき今(2012.9.16)その「正義の暴走」を見守れる存在は・・・・と、今さらながら、小野田の存在を偲んでしまいます。
星さん全く同感です。
コメント書きたくなるような、深い内容の作品と思います。
なかなか、このような脚本からキャスト構成まで内容のある作品には出会えません。
「相棒」という作品が、視聴率に囚われない内容のある人間ドラマとして、続いてくれることを祈るばかりです。
本日再放送なので、おさらいかねて拝見させていただきました。
上の方々が仰っているように、相棒らしいエンディングが好きです。
官房長の最後のセリフは・・・あ、書いて良いのか。
右京さん正義は暴走するっていう有名なアレですがここで初めて出たんですね。
先日再放送され、勿論録画しながらみました。素晴らしいドラマです。感動し、何度も見ています。放火殺人の罪で服役中の息子の無罪を信じて、19年もの間闘い続けた、父親役の林隆三さん、素晴らしい俳優さんで大好きでした。まだまだ相棒にも出演してほしかったです。先日亡くなられたと聞きました。とても残念です。林隆三さんの御冥福を心からお祈りしますm(__)m
少し間違いました。無罪を信じて、ではなく、無実を信じて、ですね。失礼しました。
この回に御出演されていました林隆三さんの訃報を聞きました。林さんと言えば「噂の刑事トミー&マツ」の私の大好きな初代課長でした。御冥福をお祈り申し上げます。そしてこの回の小野田官房長官の「杉下の正義は~~」は有名ですが逆に私はこの時に「小野田官房長官の陰謀も暴走する」と思ってました。結局、官房長官は劇場盤Ⅱで予想通りにやり過ぎがアダになり恨みを買って殉職しました。たとえ自分より位の下の人間であったとしても「人に偉そうなことを言うとそれはそのままいつか言った自分に返ってくる」と言う教訓ですね。それとひかる一平さん、金八先生Ⅱからずいぶんと久しぶりのような気がします。いい具合に渋い俳優さんになられてますね、感心致しました。
個人的な事ですが仕事で明日、海外へ出国します。その前にもう一度この作品を観ておきたくなりました。再コメントになります。今さらですが結局、season6は三雲判事で始まり三雲判事で終わりましたね。あたりまえの事ですが、冤罪で死刑が確定し25年間も苦しめられて病死した錦貴文氏の無念さ、その父親の怒りと苦悩を思えば三雲判事が行った行為は決して許されざるべき事ではありません。しかしその三雲判事もまた冤罪と知りながらも25年間、同じように苦しんで生きて来たのでしょう。最後に自分を殺すかも知れない相手(父親)から「許します」と言われても、やはり三雲判事は自身の残りの人生を後悔と償いの自責の念で生きて行くのでしょうね。哀しい話でした。それにしても官房長と刑事部長、ひっど~~~い!マスコミへの謝罪会見をまたまた参事官に押し付けるとは(笑)。しかも「あれなら私がやっても良かった」だとか「アカデミー賞もの」だとか「大根役者」だとか好き勝手に言ってましたし。参事官がかわいそう過ぎます。中園参事官、御愁傷様でした(笑)。なんかいつの日か中園参事官が大爆発大暴走する日が来るのではないだろうか心配です。あと、かんぼうちょ~う!いくら奥様から甘い物と油物を禁止されてるからってその反動で「チョコパフェ」は無いでしょう(笑)しかも冬の寒空の下で右京さんと。さらに話が終わるとさっさと食べかけのパフェを右京さんに「寒いから君にあげる」と言って押し付けてるし(大爆笑)。右京さんその「食べかけ」、ちゃんと食したのかな?(笑)2度目も奥様から禁止されてる焼肉屋だし。自分はさっさと良い肉食べて、残りの肉切れは右京さんってね。そりゃあラストでまた「食事でもどう?」って言われりゃあ、いくら右京さんでも断りますね。右京さん、お疲れ様でした。あとこの回では私の好きなショパン「ノクターン第20番(遺作)」やサティ「グノシエンヌ第1番」と言ったピアノ曲がいい場面で流れていましたね。特にショパン「ノクターン第20番(遺作)」は映画「戦場のピアニスト」のテーマ曲でも有名でしたね、大好きな曲です。また明日から海外出張(ちなみにカナダ)に行きますが月末には帰国予定ですので「相棒」ファンの皆様、残暑が続きますが負けずにどうかお元気でおすごし下さいませ。月末になりましたらまた宜しくお願い致します。
久々に見て、改めて色々な感慨に耽りました。最も相棒らしい好きな作品にはいりますが、林隆三さんがもう出演出来ないと思うと、一段と哀しみが強くなりました。
この後のそれぞれの人生も見てみたかったな~
大切にしたい作品の一つです。
林隆三様、ありがとうございました。
やっと昨日の再放送を観ました。
そうですね、どこかで聴いた事ある曲だと思ったら、戦場のピアニストの曲でしたか。僕、クラッシックはよくわかりません。
やはりラストの父親が三雲さんを許した事が感動を呼びましたね。
涙ながらに観ました。
三雲さん、少しは救われたたかな?
またいつか違う形でも出演してほしいです。
あと、かなり遅れましたが林隆三さんの御冥福御祈り申し上げます。
櫻井さんらしい見終わった後に、考えさせられる話でした。
ゲストの皆さんの演技も素晴らしく、大好きなエピソードの1つですね。
最終回の評価を別としても、シーズン13が物足りないのは、やはり、櫻井さんの不参加が大きいとつくづく思います。
勝手に動く特命係に小野田官房長が、言った言葉として弁護士会から抗議があったらしいと右京さんと亀ちゃんに言った。しかも警察庁から抗議があったことが初めて知りました。普通なら警視庁に抗議が来るはず^_^
再コメント、すみません。
先程、偶然に院内受付ロビーのテレビで再放送されていたのを途中からですが観てました。
再放送されていたのを知らずにいたので驚きました。
この「黙示録」も前話の「白い声」と共通するものがある事に改めて気付きました。
両者とももっと警察がしっかり捜査していれば悲惨な事にはならなかったのかもしれない。
「白い声」では被害者の父は持病があるとは言え、自殺してまで警察に娘の死の真相を訴える事もなかったでしょうし、この「黙示録」でも新たに二人も殺されずにすんだのでしょう。
三雲判事も25年も重い十字架を背負わずにすんでいたのでしょうし。
また両者の真犯人も共に身勝手な犯行動機なのがとても腹立たしく思います。
そして小野田官房長の亀山君に言った最後の言葉「杉下の正義は暴走するよ。一緒にいて大怪我しない内に君も身の振り方を考えたほうがいい。僕で良かったら力になるよ」の台詞、何気にこの後のサルウィン事件での亀山君の人生(進路)に伏線を投げ掛けているように思えました。
それにしても脚本の櫻井さんが「複眼の法廷」で登場させた三雲判事を、「黙示録」で再登場させて見事に完結させている事に「さすがに上手い!」と思いました。
そしてこれからseason6の相棒を初めて観られる方、「白い声」と「黙示録」を立て続けて観られると、ちょっとしんどいかも知れないですよ。
不謹慎な言い方かも知れないですが、間に「新・Wの悲喜劇」を挟まれた方が良いと思います(笑)。
(興水さん、すみません)。
これにでてきた弁護士先生もあれはあれで良いキャラだったからまた出てきてほしい
相棒史上最高傑作の一つでしょう。ここまで深く冤罪というものを描きだせた作品は少ないはずです。そればかりでなく、杉下右京の正義の暴走、レギュラー陣の活躍に二転三転のサスペンスミステリ要素を、2時間という枠の中で昇華している。素晴らしいとしか言いようない!櫻井さんの復活を、1ファンとして心待ちにしています
相棒歴代作品の中でも最も重く最も価値ある作品ではないでしょうか。1年に一度は観直しています。今年は大晦日に視聴。
まず、脚本が素晴らしい。一話での三雲判事を再び登場させ話を完結させてしまう手法は拍手喝采です。さすが、櫻井さん。
これから観る方は、一話最終話と続けての視聴がいいかもしれません。
そして、ある意味相棒らしくなく、明るい笑いはほとんどなし。ブラックな笑いはありますが。重さがずーっと続いていく話でもあります。
役者は、石橋さん、林さん、ひかるさん、ベンガルさん、レギュラー陣含めみんな光っています。
おいらのおすすめの一本です。
DVDでプレシーズンから、最近のシリーズではほぼ毎週追って視聴しています。
その中でも、個人的に大好きな(…というと語弊があるかもしれませんが)回です。
【個人的な評価軸】
①人間臭さ☆☆☆☆☆
・病死した死刑囚(冤罪)担当弁護士の「裁判官が許せない」→一方で、裁判官・担当検察・担当刑事も苦しみを抱えていたこと、”苦しみが自分たちのものだけではなかった”ときの気持ち
(また、死刑囚(冤罪)を救えなかったことで事務所の困窮)
・三雲判事のSeason6第1話の「死刑宣告することの”苦さ”を知らない」に通じる、バックボーンの丁寧な描かれ方。自分は無罪と思っていたが、判決文を書かざるを得ず、25年間肌身離さず携帯していた苦しみ。
・上記は一例でしたが、多くの人が人生を大きく狂わされてしまったことがよくこのスペシャルの枠で収まる範囲で丁寧に描かれていたことに感嘆とします。(勿論、冤罪者のご家族は申し上げるまでもありません)
・そして関係者がそもそも皆”善人”であり、苦しみを抱える人たちであったことに救いを感じました。
②右京さんの説教☆☆☆☆☆
・今回は右京さんの説教ではなく、病死した死刑囚の父親が三雲判事に対する言葉に感動しました。
「私が犯人だと思ったのですか。私に殺されてもいいと。あなたは命の重さをわかっていない。あなたが死ぬことは許さない。」「あなたが25年間肌身離さず持ち歩いていた、息子への判決文、私に下さい。それはあなたにとって重荷だったことがわかった。もう、それはおろしましょう。」
③社会風刺や題材☆☆☆☆☆
・冤罪、事件の被害者・冤罪者の関係者の人生だけでなく、もっと広範囲な人の人生への影響
④愛嬌、その他☆☆☆☆☆
・重いテーマなのでギャグは少な目。中園参事官の記者会見に対する、内村刑事部長「大根役者」・小野田官房長の「アカデミー賞モノ」のあたりくらいでしょうか。でも、私個人は中園参事官の情に訴える会見内容もちょっと感動しました。
・そもそも『黙示録』というタイトルも好き。代々法務大臣にとっての『黙示録』でもあり、三雲判事の『黙示録』でもあり…
・三雲判事は明確に辞表を出したのではなく、真犯人への不法請求を発行したことによる退官だったのですね。右京さんの「あなたの覚悟を見せてください」はそういうことだったんですね。
この放送を見てしまうと、相棒に対するハードルがどうしても上がってしまい、物足りなさ感じる回が出てきてしまっても仕方ないですね・・・^^;
良い脚本と俳優陣の名演。何度見ても心揺さぶられる佳作です。
官房長に「杉下の正義はときに暴走する」と言わしめた件は、
三雲判事に責任を取らせる、ある意味、重荷を下ろさせるための
右京さんの思いやりと解釈したいところ。
最後のほう、Season6-1についての”自供”は右京さんの説明ではなく、
三雲判事自身に語ってほしかったかな。
★★★★☆
一人の”悪人”のせいで、どれ程多くの“善人”の人生が狂わされたか。それを考えると、相棒史上最も憎いと言っても過言ではない犯人でしたね。
『黙示録』は、相棒全作品の中でも一番好きな作品、とまではいわないが確実に私の五指に入る作品。林隆三さん演じるお父さんが何回見ても泣ける。苦しかった三雲判事の長い時間が少しでも氷解したなら良いが。
本作は、冤罪事件として注目されている「袴田事件」を連想します。こちらの方も、第一審で若い裁判官が無罪の可能性がある事を主張したようですが、ふたりの上席裁判官の死刑の見解に押しきられた事、判決文もこの若い裁判官が死刑判決文を書かなければならない苦悩があったようです。ただし、「袴田事件」は再審開始が確定したそうですが。
三雲裁判官が第1話「複眼の法廷」でおっしゃった『裁判員は、死刑判決を下す苦さがわかっていない』は、今回の「品川母娘放火殺人事件」で、錦貴文さんの冤罪を見逃す形となった事への贖罪もあったのかも知れません。
また、死刑判決が確定しても誰も執行の意向を示さなかった歴代の法務大臣もどこかに「冤罪」を考える想いがあったのだと思います。
錦さんの拘置所内での死によって、事件の真犯人に動きがあり、黒木警部補、緑川検事は自らの贖罪と向き合う覚悟で真犯人に接触し、時効成立とはいえ反省してほしい意向を伝えましたが、真犯人である元交際相手には、さらなる罪を重ねるだけとなったのが残念です。
何も悪い事をしていない錦貴文さんへの賠償額、最初の提示額でも少ないはずなのに、900万円に値切られるなんて、とても憤りを感じます。また、錦さんの父親の文忠さん(すでに鬼籍に入られた林隆三さんの好演が印象的でした)も冤罪と分かるのが貴文さんの死後である事に耐え難いものがあると思います。
捜査会議の場にいた特命係に、黒木警部補と緑川検事の殺害の件で情報を教えた三浦さん。Season6では、何度も三浦さんのやさしさが、特命係に手がかりを与えてくれましたね。
小ネタ的には、家族から禁止さ、右京さんの前で右京さんの前でこっそり食べる小野田官房長がよかったです。
「黙示録」は、相棒全作品の中でも一番好きな作品、とまでは言わないが確実に上位に入る作品。それと同時に、犯人の男に対する怒りもものすごいです。あいつのせいで4人死んでますし、冤罪にも関わらず死刑判決を言い渡された人がいると言う点でも一番許せない人です。
season6は三雲判事で始まり三雲判事で終わりましたね。あたりまえの事ですが、冤罪で死刑が確定し25年間も苦しめられて病死した錦貴文氏の無念さ、その父親の怒りと苦悩を思えば三雲判事が行った行為は決して許されざるべき事ではありません。しかしその三雲判事もまた冤罪と知りながらも25年間、同じように苦しんで生きて来たのでしょう。最後に自分を殺すかも知れない相手(父親)から「許します」と言われても、やはり三雲判事は自身の残りの人生を後悔と償いの自責の念で生きて行くのでしょうね。
めちゃくちゃ重苦しい話ですけど、参事官の記者会見に内村刑事部長らが「あれなら私がやっても良かった」だとか「アカデミー賞もの」だとか「大根役者」だとか好き勝手に言ってましたシーンだけ笑えました。参事官がかわいそう過ぎます。中園参事官、御愁傷様でした(笑)。
この「黙示録」は前話の「白い声」と共通点がかなりある事に改めて気付きました。
両者とももっと警察がしっかり捜査していれば悲惨な事にはならなかったのかもしれない。
「白い声」では被害者の父は持病があるとは言え、自殺してまで警察に娘の死の真相を訴える事もなかったでしょうし、この「黙示録」でも新たに二人も殺されずにすんだのでしょう。
三雲判事も25年も重い十字架を背負わずにすんでいたのでしょうし。
また両者の真犯人も共に身勝手な犯行動機なのがとても腹立たしく思いますが、こちらは「白い声」の犯人より悪辣さが上ですね・・・。
そして小野田官房長の亀山君に言った最後の言葉
「杉下の正義は暴走するよ。一緒にいて大怪我しない内に君も身の振り方を考えたほうがいい。僕で良かったら力になるよ」
この台詞がこの後のサルウィン事件での亀山君の人生に伏線を投げ掛けているように思えました。
それにしても脚本の櫻井さんが「複眼の法廷」で登場させた三雲判事を、「黙示録」で再登場させて見事に完結させている事に「さすがに上手い!」と思いました。
ベンガルさんが演じた弁護士の先生も良いキャラだったからまた出てきてほしいです。