脚本:櫻井武晴 監督:和泉聖治
ゲスト:火野正平 つみきみほ 遠山俊也
医療刑務所の重病懲役囚の浪岡が殺害された。
肝硬変から回復、元の刑務所に戻る矢先の出来事だったが、いったんは認められた仮釈放が取り消され、房で暴れることがあったとか。
そんな浪岡をあざ笑うなど、対立していた重病懲役囚の江田(火野正平)に疑惑を抱く右京と尊。
1週間前になって被害者遺族に手紙を書きたいと言い出し、教誨を希望した江田に何があったのか?
Season9 第15話 「もがり笛」
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今回は和泉監督で映画のような雰囲気が楽しめました。今シーズンは視聴率的にも絶好調(映画は一作目の興行収入に及ばなかったけど)。来週の予告を見るとラストに向けて緊迫の度合いも高まっていきそうです。
火野正平さん、心を入れ直した死刑囚とか、そういう役をこれまで何度か見たことありますが、いい味出していて好きです。
介護の方がつみきみほさんだったなんて、このページ見て知りました。気づかなかったー。もう1回みてみようっと。
死を待つだけの重病の受刑者、
そんな受刑者を見守る刑務官、医師、看護師、介護士(介護福祉士?)、教戒士。
また犯罪被害者の家族の思い。
ほとんど報じられることがないので、
その存在を忘れられてしまいがちな世界を、
見事に切り取ってくれたと思います。
権力や警察内部の腐敗に挑戦する作品も好きですが、
こういう社会の一隅を照らす作品こそ、
「相棒」らしいと思います。
それにしても今シーズンは、
今回は高齢受刑者、被害者家族、受刑者のケアに目を向け、
これまでも更生を認められない元受刑者、女性テーラー、
女性の下着をまとう男性、生活保護受給者、母子家庭等々、
我が国では排除されやすいマイノリティの人々を、
温かい眼差しで描いた秀作が多かったと思います。
確かに「相棒」は進化しましたね。
さて来週は大河内さん以上に硬そうな女性監察官の登場ですか!
『刑事ナッシュ・ブリッジス』の特捜班リーダ、
ナッシュ警部(ドン・ジョンソン)と、
内部監察のケイトリンの設定を思い出しました。
あの作品では二人は対立していたのに、
結局X2のナッシュとケイトリンは同棲して、別れちゃうけど、
まさかX1の右京さんが… そんな訳ないですよね。
ドラマの感想じゃないかもしれませんが
食うや食わずやで生きてる人もいるのに
犯罪者が三食困らず、病院にもかかれるって
なんなんだろうなって思った。
火野正平さんの演技に惹きこまれました。
最後のICUでの涙。
右京さんとの会話と共に心に沁みて、
思わずホロリとしてしまいました。
もがり笛って俳句の季語なんですね。
右京さんて本当に何でもご存知で、さすが!!
今回、特命ペアVS捜一トリオという構図が面白かったです。
”仲良くしないと...”という神戸君のジャブに始まり
”では分担して、お二人は重病の受刑者の方に...”と三浦さんのカウンター!
その間のイタミンと神戸クンの笑顔の交歓(?)がまた何とも楽しかったです。
火野正平さん、
本当は優しい人なのに弱さゆえに罪を重ねてしまうタイプの犯罪者、
うまいですよね。
今回も引き込まれました。
医療刑務所って、リアルでもドラマでも見たことなかったんですが、
他の方も書いておられるように、世の中には満足な医療や介護が
受けられない人がたくさんいるのに、塀の中では手厚い医療が
受けられるという現状。
別のドラマでたしかそういう設定があったけど、治療を受けたいがために
わざと罪を犯して刑務所に入る、っていう人がいるのも
わかるような気がしました。
つみきみほさん、誰だかわかんなかったーーーっ!
久しぶりに見ましたが、彼女が20代の頃のイメージが強いので、
随分かわっちゃって、わかりませんでした。
あの特徴的なエクボと、棒読みっぽい演技は変わってなくって、
あれ??とは思いましたが。
怒りにまかせての短絡的な犯行……現実には一番多い事件ですね。
対照的に描かれるふたりの受刑者に、同じ坊主頭をもってくるとは、芸が細かい……。
塀の外と内をいったりきたりする捜査の過程がおもしろく、教誨師さんの役割などがミステリー的な興味を深めてくれました。
ただ、病気で苦しむことが罰だったり償いだったり、というのはちょっと自己完結的というか自己満足的で、だったらなにも悪いことをしていないのに病気で苦しんでいるひとはどうするんだ、とつっこみたくもなったりします。
今週は月曜日の他チャンネル二時間モノとでシブイ櫻井脚本二本立てでよかった……。
他のドラマといえば現在事件モノをいろいろやってますが、今週はわたしが観たかぎりでも火曜、木曜、金曜にやはり被害者遺族(恋人などもふくむ)がテーマのエピソードがあって、こういことは重なるんだなと思いました。
とくに火曜のモノはプロットまでかなり似ていておどろきました(完成度ではやはり『相棒』のほうが上だったと……)。
なかなか見応えのある佳作だと思います。火野正平を役者として見直すよい機会となった作品です。再放送で何度見ても考えさせられる一作です。ただ、再放送を何度も見ていて、気になる右京のセリフが耳につきます。それは「ぼくとしたことが・・・」です。これって、ぼくは失敗などしない完璧に近い人間です、ぼくってすごいんです、と自尊心高く、あるいはナルシスト的ではないでしょうか。
昨日この回の再放送があり見ました。やはり火野さんの演技力は素晴らしいですね、さすが実力派ベテラン俳優さんです。病床での最後の告白シーンには涙が止まらなかったです。きちんと罪を認め償おうと改心している人が先に死ぬ運命で、改心の欠片もないいつまでたっても極悪のままの人が長く生きて先に出所する運命なんてやはりスッキリしないやりきれない思いがします。今回の犯人(つみきみほさん)の犯行に至るやるせない気持ちは理解できますね。ちょっと関係ない話かも知れませんが、先の「ボーダーライン」で自殺した青年のたしか柴田(?)くんも死ぬ前に考えて欲しかったですね、世の中には死にたくなくても病気や事故などで死にいく運命の人もいる事に。その人たちの事を思うと自分で勝手に自殺してしまうのはどうかな?といつも私は思います。今回の火野さんの演技を見ていてまた考えさせられました。何があってもどんな状況であっても絶対に自殺だけはしてはいけない事を。
なんかやりきれない作品ですね。
それでいて江田役の火野正平さんの演技に引き込まれて、最後のシーンにはすでに涙が止まらなかったです。
対象に許せないのは浪岡の方で、あれは殺されても仕方がない人物だと思いました。
それにしても人間、病気等でもうすぐ死ぬとわかると、何に対しても優しくなるものですね。そしてその時に初めて自分の人生に後悔したり、改心したりするものなんですね。この話を観て、つくづくそう感じました。
「もがり笛」~風が竹藪等をすり抜けた時に発する音。
ここではつまり、人の心の中に吹く「哀しいすきま風の音」なんですね。
ギャグ的なストーリーもいいですが、こうしたシリアスで重圧な考えさせられるストーリーも僕は結構、大好きです。
医療刑務所での事件が起きたところから始まろうとしている特命係の神戸くんと右京さんたちが捜査に出たところが好きです。複雑な思いがあるシリーズである。
今日、授業が遅くなるので、見れないです。
なので、他の相棒の再放送を見たい(^^)私が付けたいテーマは刑務所での事件簿。なんとなくわかりやすいかな?また来週あたりでも再放送見たい(≧∇≦)
医療刑務所の舎房内にて殺人罪の重病懲役囚・浪岡が
調理場の包丁で刺殺された事件を、通常は司法警察職員の資格を持つ刑務官が捜査をするということみたいですが、特別に加わることになった警視庁の捜査一課トリオ、と自然な流れで一緒に捜査することになった特命係コンビのやりとりが面白い。
そして調べていくうちに向かいの房で浪岡とたびたび顔を合わせていた重病懲役囚のひとり江田さんの証言を聞いて介護士・洋子さんや教誨師・佐野さんとの関係を探っていく展開になり、
それぞれの心理を丁寧に掘り下げ、
殺人を犯した懲役囚の人間性をめぐって被害者遺族の
なかに生まれていた復讐心が暴走するという描写が見事です。
調理師として働いていた江田さんは店長に前科者であると知られ、解雇しないでほしいと必死にお願いするも
暴力を受けた勢いで店長を刺して、またもや命を奪ってしまい、さらにその店長の娘で母親の介護をしながら必死に生きていた洋子さんが介護士となって復讐のために近づいてくるも、彼は罰を受けるように自身を苦しめながら生きることにしていたので罪を償う姿を見届けようと彼女は思うようになり、彼もまた彼女を守れるよう教誨師の佐野さんに託したうえで罪を背負いながら死のうとするほど自分がしてきたことを深く後悔していた。
一方、浪岡は被害者遺族へ謝罪の手紙を送り続けていたが仮釈放目的で離脱指導(受刑者が暴力団をぬける意思を示すとその暴力団を監察している警察に離脱願が送られ、抜ける手続きをしてくれること)の偽装をしバレて話が無しになると逆上して暴れる姿に、洋子さんが強い怒りを覚え、最後には包丁で刺され殺害されることに。
そんな対照的な二人の懲役囚の姿、
介護士である洋子さんや教誨師である佐野さんらの心の揺れ
手紙の小細工など医療刑務所という密室空間ならではの特性を最大限に引き出しているストーリー
「他人の罪を被る罪の償い方は絶対にありえない。」のだと江田さんに告げた右京さんのセリフ
火野正平さん他ゲスト陣の名演
受刑者と被害者遺族の心の中の悲鳴や嘆きを表しているかのように鳴り響く「もがり笛」の音
相棒らしく複雑でやりきれない深刻な問題を秀逸に描いた作品だと思います。
今日の脚本と監督が櫻井武晴さんと和泉聖治さんの組み合わせのストーリーでした。医療刑務所での捜査に警視庁から捜査一課と特命係が捜査に加わるところがよかったです。受刑者の火野さんを演じる江田さんの演技力には素晴らしいものでした。前にも同じ刑務所がらみの事件があったのが、シーズン6のついている女で青梅女子刑務所が出てきた。同じ刑務所の名称でも、医療と普通の刑務所の違いがよくわからないです。人の命を授かることができるのが、医療関係者の執念深い医療提供体制、医療現場の充実がよかったと思う。無事に犯人が逮捕されて、これからどうなるか心配と不安が残るストーリーでした。
今日の脚本と監督が櫻井武晴さんと和泉聖治さんの組み合わせのストーリーでした。医療刑務所での捜査に警視庁から捜査一課と特命係が捜査に加わるところがよかったです。受刑者の火野さんを演じる江田さんの演技力には素晴らしいものでした。前にも同じ刑務所がらみの事件があったのが、シーズン6のついている女で青梅女子刑務所が出てきた。同じ刑務所の名称でも、医療と普通の刑務所の違いがよくわからないです。人の命を授かることができるのが、医療関係者の執念深い医療提供体制、そして医療現場の充実がよかったと思う。
医療刑務所という特殊かつ、一般に馴染みのない空間を舞台にした相棒らしい作品ですね。
舞台のチョイスやテーマの選び方が櫻井さんらしいと思いました。
末期ガンの受刑者の江田、病気が治り出所を控えた浪岡と対照的な二人の周辺の人びとの心情も丁寧に描かれていて、それでいて医療刑務所という馴染みのない空間を巧みに分かりやすく紹介してるのに感心します。
皆さんのコメントにある、最後のICUのベッドでの火野正平さんの演技と右京の台詞がじんわりと沁みてきます。
命のことを考える大きな出来事が立て続けにあり、手にしたディスクの録画リストから、これを選んでました。
劇中にBGMのように度々流れる「もがり笛」の寒々とした効果音もいい味付けになってました。
脇役の受刑者、刑務官に近年の相棒にも登場した方が出演してるので、風貌の違いに気がつかない方もいるのでは?
つみきみほさんはもちろん良かったですが、教戒師の遠山さん、被害者遺族の立石涼子さんの演技も良かったです。
色々、予定があったり相棒以外の見たいものがあったりで、いつもたくさんは見れてません。
今夜は人気の倍返しのドラマの後に、カイト期の作品で感想をあげてないのを何かしら見るつもりです。
被害者遺族で出られていた立石涼子さん、縁起派の素晴らしい女優さんでしたねぇ。
ご冥福をお祈り致します。
↑失礼。
演技派のまちがいです。
すみません。
この話、Season6 最終話に並んで繰り返して見る、好きな話です。
そういえばどちらも脚本家は櫻井さん…。
くどくないのに、中身はぎっしり。
普段意識しない場面を切り取って、人間を描写してくれますが…ただの社会派だけじゃないんですよね。
根底にある人間への愛情?がある気がします。(ヨイショしすぎ!?)
好きすぎてネタバレあります。ごめんなさい。
【個人的な評価軸】
①人間臭さ☆☆☆☆☆
・被害者遺族のくやしさと執念(立石涼子さんの演技がさすがです)
・火野正平さんの不器用ながらも罰を受けるように生きていく姿、犯した罪への後悔の念。
介護士が自分の被害者遺族と知った時に「癌を告知されてもできなかった、”死ぬ覚悟”ができた。教誨を受けようと思った。」心の変遷が伝わってくるようでした。
・「浪岡こそ被害者遺族の思いを知るべき」本当ですよ。悔しさや苦しさが伝わります。江田勉(演:火野正平さん)との対比が凄い。
・被害者遺族の「死ぬなんて(自死)許さない!生きて償って!!!!」
死刑を望んでいても、いざ実際に執行されても「終わりにされてしまったんだ」と苦しむ被害者が実際にいらっしゃる。。
複雑な思いが凄くよく伝わってきました。。
・江田勉(演:火野正平さん)の佐野先生(教誨師)「はじめて人を信じようと思えた」…江田の苦しい人生を垣間見える一言だったように思えました。
・佐野先生も、フツーに、「イイ人」ですよね。上から目線ということじゃなく、共に悩んで歩いてくれる感じの。。
・つみきみほさんの演技、賛否あるらしいんですけど、個人的には「被害者遺族の、切羽詰まった暴走さ」がうまく表れていてすごいよかった!と思いました!
②右京さんの説教☆☆☆☆☆
右京さんの火野さんへの説諭に泣いてしまいました。
何ででしょう。兎にも角にも火野さんの演技が素晴らしい。だからでしょうか。
右京「その時彼女はこう言っていました。『最後まで生きて償って』
彼女のあの姿を見て『人の罪をかぶるという償い方は絶対に有り得ないのだということを」
江田「じゃあ、俺はどうすれば…」
右京「それを考える時間はまだあります。或いは…一緒に考えてくれる人も。」(教誨師佐野先生現る)
③社会風刺や題材☆☆☆☆☆
・医療刑務所という現場と各労働者、服役者等々
・教誨師
・被害者の苦しみ
④愛嬌、その他☆☆☆☆
そこまでクスっという場面は多くはないですが、前半にチョコチョコありましたね。
この回はこの程度で十分です。
なぜ波岡の房は手紙を細工する際と殺害する際に
開いていたのかと思うと、
そのあとの俳優さんの演技や
ストーリーが入ってこなくなるお話でした。
あとはあそこまでもがり笛(すきま風)の音を
入れなくても良いのかと…。
狭いところに押し込められて苦しんでいたのは
殺害された波岡のみですし