脚本:櫻井智也 監督:兼﨑涼介
ゲスト:石井正則
ある日、谷中(石井正則)という保険会社の落ちこぼれ営業マンが、医師から余命いくばくもないと告げられる。谷中は突然の宣告に戸惑いながらも、孤独な身の上をかんがみて、「今までしたくても出来なかったことをやろう」と思い立つ。そんな折、営業でたまたま飛び込んだアパートで、山本(十貫寺梅軒)という年配の男性が、自殺しようとしている現場に出くわす。
Season15 第3話 「人生のお会計」
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作り込んだストーリーで楽しかったのですが、気になったのはロケ地。あの断崖絶壁はいったいどこなのでしょうか。
生死というのは人間の中では必要なもの。それは人間にとって生きることは大切なものがたくさんあると感じました。そして暇課長の銀友会でのアクションシーンがおもしろかった(^-^)サギスティックなシーンも多いと感じました。
色んな種類のお話が楽しめるのが相棒の醍醐味です。
今回のお話も一風変わった作風。事件そのものは非常に単純ですが、そこに余命僅かの男が介入することで、全く違った景色が見えてくる。生きるとは、償いとは、まで考えさせる良い脚本でした。
気になることといえば、
・伊丹の下に冠城がつくのはなぜ?一話で解決しなかったということは、シーズンにまたがる伏線?
・事件そのものの単純化は新たな客層を予期?
来週は山本さんですか。ゲストが風間さんらしいので楽しみです。
第3話面白かったです。前回より楽しめました。
第3話の視聴率が気になります。
あと注目する所が全く違うのですが、断崖のシーンにて。石井正則さんがハンカチをはなして、強い風が吹いていたのにも関わらず、よく下に落ちませんでしたね。すいません。余計でした。
ストーリーも見え見えですし,駄作感が否めない.余命宣告された人の人生に焦点を当てたのは良いとして,メッセージ性は伝わりました.
いくら余命宣告されたからといってあんな大胆なことしますかね?ヤクザに自分が殺されたら復讐も何もできませんよ.あんあ危険な道は選ばずにもっと田島を犯人に仕立て上げる方法があったと思うんですがね.まあ拳銃入手ルートも明かさないようなドラマよりはマシですけどね.
谷中はどうやって田島家に入ったのでしょうか.冠城と田島が話している間に入ったんでしょうかね?それにしては喫茶店から首尾よく来たもんですね.田島が外にいる冠城に相談しなかったらどうするつもりだったんでしょうかね.計画が粗すぎませんか.
断崖絶壁の最後のシーンで,なんか倒れている田島をほったらかしにしてたけど,自殺されたりしたらどうするんですかね.捜一の2人か冠城が付いとくべきでしたよね.2人にセリフ与えようとして無理しちゃった感.というか田島もなんで動かないの?
そして最後の医師から回復してますよと言われるの完全にご都合主義.よく事件終わったら意識取り戻しました〜ってあるけどそれよりも酷い.
崖を使うあたり2時間のサスペンスドラマでも意識してるんですかね.初めての方だったので不安だったのですが.まあ崖を使った理由は監視カメラがあって周りに人もいないという理由付けがちゃんとされていたので納得しましたが.
冠城が青木にぺらぺら喋りすぎでは.冠城から聞いたのは嘘でやっぱどこかで盗聴してたりして.鑑識でもないのにあまりにも事件のことを知るのが早すぎる.
角田課長が久々に活躍したのは嬉しかったです.大木と小松のセリフも欲しかったり.
意外!
新参入の脚本家だけに期待せずに拝見させてもらいましたが、普通に面白かったです。
限りある命の尊さをメインに「誰かの為に役にたちたい」と思って行動した谷中さんの気持ちが、観ているこちら側に伝わって来ました。
何かはわからないが感動がありました。
断崖絶壁のシーンってそんな2時間サスペンスでもあるまいしって思ってましたが、感動しました。
亘ちゃんの言う通り、結局は谷中さんの目的が達成したのですね。
うまく言えませんが、きっとこの事がまた谷中さんの命を復活へと導いたのでは?と思います。
それにしても、山本さんの娘さんに貢がせるだけ貢がせて最後に自殺までさせて、あたかもその父親まで殺害してふてぶてしく生きている田島って男、サイテ~ですね、憤りを覚えました。
ではいつものように、
*結局、谷中さんの病気は何だったんだろうか?
*亘ちゃんが伊丹さんに弟子入り?捜査方法の見学?した意味がわからん。
*やっぱりポスト米沢に青木君ですね。うまく言葉で右京さんを動かしたね。
*警視庁内での理想の上司1位に右京さん2位伊丹さん。
他におらんのか?警視庁は。大勢いるぞ!
角田課長の順位が気になる。
*やはり社さんも益子さんも登場せず。
*これもやはり最後の「花の里」のシーンはいらなかったかな、今回は。
*あと組対5課の役割があったのが嬉しい。
亘ちゃんと課長のヤクザさんとのやり取りが面白かった。
ぐらいです。
次回は「出来心」。
山本むつみさんの脚本ですね。
風間杜夫さんが詐欺師役で登場しますね。
古畑の時の殺人犯役みたいに面白い味のある感じならば、嬉しいのですが。
そこそこ期待してます。
いくら自分の人生に絶望していたとはいえ、突然やって来た見ず知らずの男に「復讐は僕がやります!」と言われてあそこまで素直に信じられるでしょうか? そもそも保険金は要らなかったと言っていましたが、ならどうやって復讐を遂行しようとしていたのでしょうか? 貯金がどうこうと言っていましたが、なら保険金の件は必要だったのかという話になってきますし……見終わった後にいくらか疑問の湧いてきた回でした。まず、話の進み方がグダグダしていて、少々退屈でした。
ただ、最後の谷中の病状が快方に向かうことを伺わせるシーンは凄く良かったと思います。余命宣告された際にまだ希望を保てていれば、あの刺青は無かった。何となく映画『ミスト』のラストに似ているものがあると感じました。それと、組対5課の突入シーンも久々で興奮しましたね。角田課長がしたたかすぎましたね(笑)
シーズン15のOPにも馴れてきました。今のところファン投票で☆3しか押せていないので、☆5を押せるような回が今後出てくるのを願うばかりです。
初めての方の作品は期待半分、不安半分で見るんですが、最近は残念な方々が多く、今回も期待値は低めでした。
結果は思ったよりはマシだという印象です。
谷中の心中は実際に重い病を抱えた人だと受け止め方も違うでしょうね。
突拍子もない無茶な行動や父親の信用のあっさりすぎる点は人生追い詰められた人の特異な考え方、行動と解釈しました。
侵入方法は確かにセキュリティ甘過ぎな気もしましたが、まあいいかなと。
ガチガチなリアルを見ている訳でなくあくまでもフィクションのドラマですからね。
あの断崖絶壁は最近ドラマや映画、ミュージックPVでよく使われてますね。
高い所苦手ですが、景色がいいので行ってみたいです。
相棒らしい通常編だったと思います。
面白かったです
石井さんがあの風貌で無茶をする役、というのが良かったし、角田課長(ファンです☆)の場面、私も楽しめました!
暗く重いお話も相棒の魅力ですが、今回はあのラストもありだと思います
谷中さん再登場の可能性も残りましたしね(^^)
最後の病気が回復しているというのは確かにご都合主義といえばそれまでです。でも、考え方によっては、タイトルの「人生のお会計」つまり人生の価値が意味するところは、娘をなくした山本さんのことかもしれません。価値がないと思っていた山本さんの人生が殺されるという形で復讐をはたし、さらに谷中さんが余計な罪を犯す必要がなくなり、そしてその谷中さんに生きる希望が見つかった。それが山本さんの人生の価値だったのかもしれません。
あくまで、個人的見解ですが…
復讐計画の予想しない展開が面白かった。
生の意味ということ、死の意味ということを最後の谷中さんと田島さんのやりとりから伝えようという脚本家の意図が伝わってきました。
悲惨な事件ですが、暖かさが残る話でそれにふさわしいキャスティングだったと思います
ドラマなのでアラを探せばそりゃ出てきますが、今回は楽しめました。
脚本家で選ぶのではなく、相棒というドラマを楽しむ相棒ファンでいたいと思います。
アリキリ石井さんは良い俳優さんになりましたね〜。
またガンを克服した設定で出演してほしいです。
刺青どうするか、貯金使っちゃった、とか問題アリアリですが。
誰かの為に生きることで細胞が活性化して病気を治してしまった、同じでは無いですがステージ4から寛解されることも実際ありますからね。
いまだ冠城「相棒」と青木とさらに鑑識との関係がフワフワしていて不安な感じで見守っています。
もうすでにほとんどの方が指摘されていますが殺人の動機が理解しがたいのとラスト石井の病状がよくなるっていう描写。この2点が不満で特に後者のシーンは不要に感じました。
今回は石井一人舞台って感じでそれは脚本家、監督の狙いでもありましょう。かなりのデキで両者とも満足しているのでは?私は満足です。
これまた指摘済ですが崖のシーンでの石井のダッシュ。ちょっと間違えれば崖から落ちそうですが下にネットとか安全対策はなされていたのか気になります。宇多田ヒカルのCFにも崖の先端にすわっているシーンがあってドキドキします。
今回は良い意味で普通の回だったと思います。見ていて思ったのは、アリキリ石井ちゃんを立てて撮っている事、例えばホストクラブの場面では刺青が出た後、ホストやイケイケ姉ちゃんをダサく撮ってますし、ヤクザの事務所の場面でも、刺青が出た後はチンピラがダサく撮られてます。いいじゃないですか、今の会社をクビになったって、サウナやジムに行けなくたって、生きていられれば何とかなりますって!生きていればこそのお金ですよ、それに刺青の威力というものを知ったと思いますしね。冠城さんの設定ですが、彼は男女問わず、相手のフトコロに入ってしまえる特技を持っているのかな?相手のくすぐったい所を見つけて、気が付けば色々な事を聞き出して特命係の糧にしてしまう。あと今回崖の上で亘ちゃんの犯人への怒声が聞けたのは、何かうれしかったです(ちょっと薫ちゃんとかぶった)そしてl今回は日本シリーズとかぶったのにそこそこの視聴率、何だかんだやっぱり相棒健在なり!と思いました。あ、そうそう、まっすぐ帰ります、と言ったのは亘ちゃんで角田課長は確かに一言も言ってませんね!では、今回も長文・駄文・大変失礼いたしました。
今回も良かったですね。きれいにストーリーがまとまった感じがしました。だだ、余命半年の人間があんなに元気に動きまわれるだろうか?顔色も悪くないし、もう少しメイクで病人らしくごまかせなかったのか?あと1つの可能性ですが、もしかすると谷中さんの病気ってそんなに大した病気じゃなかったんでは?医者はワザと生きる目標も元気もない谷中さんにハッパをかけたのでは?そうする事で谷中さんに生きる目標を見つけさせたのでは?とか思いました。でなければ余命半年の末期癌?(だったかな)がそんなにあっさりと回復に向かうわけないし。にしても内容的には新人さんの脚本としては、面白かったです。次週の予告で青木君がついにキレてますね。「だから警察は汚いんだ!」みたいな事を言ってますね。ついに本性をむき出しにするのでしょうか?楽しみです。
失礼しました。青木君の怒鳴っていたのは「汚いぞ!警察!」でした。それと冠城のキスシーンみたいなものもありますね。期待してます。
田島が山本爺さんを殺す動機がアホらしい(笑)
あれもうちょっと、山本爺さんが、自分のために殺人を犯すと約束してくれた善良な谷中さんを犯罪者にしないために、わざと殺された、とかなら、さらに人情話だったのに。
あと、杉下が全部解決してくれて谷中さんが「あれえ、僕、何もしてないですねえ」
これは絶対言うと思った。他にもいろいろセリフや展開が先読み出来ましたが(わたし田島の手にナイフ、傍からみたら面白いなあと、防犯カメラの秘密に注目出来てましたよ♪てっきり芹沢が田島を抑えに来るんだと思いましたが。)、でも楽しかったですよ。のんびりモードの通常回らしかった。
田島の奥様が不美人なのも良かった。金持ちなのにモテないから田島ごときに落ちたんだなと。マイペースそうな女性なので、夫が捕まっても、強く生きていけそうで心配ないし。
谷中さんがご病気快方でホントに良かった、というか、笑った(笑)
それでね、「なぜこのタイトルなのか」考えてみたのですが。
田島は女性から巻き上げて、自殺させたうえに殺害をも犯し、これから罰を受けるから、会計済み(?)。
山本爺さんは、娘が死んでしまって、田島から多少はお金を取り返して・・・自分も死にたいところを、自殺はとめてもらえて、憎い田島によって殺されて、田島を刑務所に送ることも出来て、、、会計済みかな。
谷中さんは…
誰か人のために使いたかったのに相手がいなくて貯まるいっぽうだった貯金を、山本爺さんのために使い切って、ゼロになって、でも保険でいくらか入るんですよね。(銃刀法違反者でも保険金は受け取れますか?)それでこれから闘病するのかな。会計済み?
あと、谷中さんは会社でかなりバカにされてましたが、その会社から、保険金を受け取れるんですよね、それもちょっとした、会計済み、ってことかな?
谷中さんが山本さんに代わって、田島さんへの復讐のために、至った出来事(入れ墨、シャンパンタワーなど)が印象的でした。余命幾ばくも無いとなると、ある種の開き直りになるのでしょうか。終盤の、病状が改善している(治癒の可能性を示唆する見解なのか?)との診察後の、谷中さんの表情は、散財と入れ墨ゆえに笑顔がなかったのが、少し引っかかります。
本作の櫻井智也さんの作品は、多少不自然な所はあったものの、今までにない、復讐に対する考え方や、人の命に対する考え方の表現がよかったと思います。
右京さんが、自殺をしようとする谷中さんに、自殺によって生じる、その現場で起きる風評(場所、状況によっては、大勢の人々が多大な迷惑を受けることもある)まで説く所が良かったと思います。
ところで、冠城さんがおっしゃった、警視庁の理想の上司で、右京さんが1位、伊丹さんが2位って本当なのなのでしょうか?
はじめまして。初めて書き込みさせていただくオクラ炒りと申します。
皆さんの鋭くまた暖かい感想、常々楽しく読ませていただいております。
今回のストーリー、多くの方がおっしゃるように「人が生きる意味」を問う作者のメッセージはしみじみと胸に響きました。
それだけに、勿体ないと思う点もまた、目に付きました。
一番解せなかったのは、田島が凶器に使った鈍器の行方です。
そこから指紋が出れば、速攻で犯人確定です。
もし隠すなり拭い取るなりして逃げたとしても、恐喝されて払った現金の封筒には彼の指紋が残っていたはず。
誰よりもまず田島が重要参考人として呼ばれなかったのが、どうにも不自然に感じました。
まさか米沢さんが居なくなったら突然、鑑識の能力が落ちたとも思えませんし(笑)。
作者としては、田島が山本さんを殺さないと刑務所送りに出来ないという、ストーリー上の都合だったのかも知れませんが、それなら娘の自殺がやはり田島の殺人偽装だった事にした方が、まだ収まりがよかったのではないかなあ・・・と考えてしまいました(^^;
田島が殺意を抱いた動機として、山本さんがネチネチ恐喝して金をせびっていたというのも、やはりストーリー上の都合とはいえ、唐突で無理を感じました。
一度死を決意した山本さんの前に、「私が殺ります」と言う谷中氏が現れたのに、今更そんなセコイ「復讐」をするかなあ? むしろ気がはやって包丁持って押しかけてた方が自然じゃないかなあ? とか、色々とモヤモヤが残ってしまいました。
あれこれ述べましたが、最初に申し上げたとおり、作者のメッセージは心地よいものでした。
「数値がよくなっちゃった」ラストも、そのメッセージの一部として受け入れられました。
筋立ての巧拙はいくらでも改善の余地があると思います。
今後が期待できる作家さんの登場を、素直に喜びたいと思います。
長々と失礼いたしました。
久々に楽しめた作品でした。石井さんを見るとやはり古畑を思い出しますが、うまい演技で話を盛り上げてくれました。
最後の崖のシーンは浅倉が飛び降りた崖に似ていると思いました。
面白かったです。
山本爺さんの事件の犯人が嫌な奴の田島ってところ(良かった、あいつ罰を受けるのね!という安ど感)と、ラストの谷中さんの数値が良くなっている(もしかしたら、優しいあの人は助かるかも…という安ど感)があって、視聴後の満足感がありました。推理物の質ということはさておき…です。人生の帳尻はこうやって合されるんだなと、ちょっと子供番組みたいな感じでした。
それにしても、他人の復讐のために入れ墨をするとか、すごい!あれってすごく痛いんでしょ?最近極細になった注射器での予防接種すら痛がる私としては考えただけで怖かったです。
そして角田課長wwwお手柄相乗り~素敵!
最後の崖のシーン、さすがに3連続自殺ネタはないと思いましたが、放置の真犯人…1課を出してほしかったですね。
来週も楽しみです。
元ホストの田島があそこまで嫌味を言われる意味が分からなかった。
脚本家はこういうタイプの男が嫌いなのか?
右京さんも田島に対してはきつく当たっていましたし。
正直疑問符が浮かび続ける一時間でした。
もちろん山本(父)を殺したことは責められるべきだとは思いますが。
それに谷中は最後には右京さんに叱責されるのだろうと思っていたがそれもなし。
私にはいろいろと不思議な回でした。
>もうすでにほとんどの方が指摘されていますが殺人の動機が理解しがたいのとラスト石井の病状がよくな>るっていう描写。この2点が不満で特に後者のシーンは不要に感じました。
後者のシーンは必須かと思います。
彼は罪を償うために生きなければならないのです。
彼は決して褒められたことはしていませんので。
断崖絶壁はCGっぽかったですがどうなのでしょうね。
脚本家さんが座付き作家さんらしく
舞台を観ているようで古きよき時代の
相棒らしい物語で楽しめました。
あくまでも私論ですが、庁内ランキングは
伊丹と右京をちょろまかすでまかせ
なのではないでしょうか?
角田課長に問われた時にうやむやに
しましたし。
X-DAY共々組対課を小気味良く使える作家さんは
お上手だと思います。
もうひと捻りが欲しかった。たとえば、
・山本(父)は悪人(うそつき)で、谷中は騙されていた。
・山本(父)も知らなかったが、山本(娘)が悪人で、田島は無関係だった。
・谷中は誤診されていて、自暴自棄になる必要はなかった。
など。
保険会社の社員が自らを受取人にする契約を取ってきても、
契約者が家族でもない限り、まず社内審査を通らないでしょう。
まだ第3話だけど今期で1番面白かった!
メインテーマであろう「死生観」はもちろん「復讐劇」「コメディ」が良い塩梅で混ざっていて本当に好き。
崖の場面も合成とドローン撮影を駆使して全話屈指の美しい場面になっていた。
邪推すると崖は死の寸前にいる谷中の人生そのものを表してして右京はそれを救うって感じだったんだろうな…
【感想】
山本父の気持ちが最初はよく分からなかったけど二度目の視聴で理解。
娘と同じ金銭で苦しめる復讐→山本父
命を奪う(予定だった)復讐→谷中
こんな感じの役割分担なんだな。
ただ山本父は金銭復讐をすると谷中に伝えるべき。
今回面白かったのは冠城。
伊丹に近付いた後に右京に着いて行ったのは捜査一課の限界を知ったという個人的評価を下したからだろう。
最後犯人に激昂する冠城はとてもカッコよかった(小並感)
【小ネタ&雑感】
•1位が右京は絶対嘘!(人材の墓場だし
•課長カッコいい
•景色が美しい…
•山本父の後ろの絵が物悲しい…
•1番の被害者は犯人の妻
相棒の15は初回と正月SP~最終回まで視聴していました
脚本家の新桜井さんは個人的にはかなりお気に入りになりました。
話しの内容も神戸の卒業以降では印象に残る作品です。
自分もある時に余命を宣告されたらと考えさせる作品でした。
ドラマを観た限りでは田島が横領するように山本の娘を唆したのか、山本の娘が田島のために自主的に(勝手に)やったことなのか明確にされていない。
冠城が説明していたのは「山本の娘は自殺。横領が発覚した後に崖から身を投げた。横領したのは当時付き合っていた田島のため。そして田島は罪に問われなかった」とだけ。
山本父に何度も金を脅し取られていたようだが、例え本当に田島が横領に関与していなかったとしても
昔の恋人が自分のために会社の金を横領したあげく自殺したなんて普通に隠しておきたい事実だろう。
「田島は悪人」という設定を前提に話が進みすぎて説明不足の感が拭えない。
改めて見ると、このシリーズをテレビで見た時は素晴らしいストーリーでした。でも今回は人間にとって一番大事なことは人間の生死に関わるものを描いたシリーズだったので、一番嬉しかった。犯人に対して怒りをぶつけた冠城くんがとても賢くてびっくりしました‼️角田課長と冠城くんの銀友会で課長が、俺、何にも一言言ってない~と言った時はびっくり仰天しました‼️
余命宣告を受けた直後、自殺をしようとしている人を
目撃し、訳を聞くと「行方をくらました男に復讐して娘の敵をとってやりたかった」と打ち明けられる。
谷中さんの視点で(さあ、あなたならどうするか?)と
こちらに問いかけているように感じる。
谷中「病気でね、死というものを目の前におかれたときいろいろと考えるわけですよ。死ぬことについて考えるわけじゃないですよ。生きるということについて色々と考えるわけです。」
「平凡でなんにもない人生でした。」
「人のために生きることが出来るかもしれない。と思ったんです」
そして田島への復讐その内容は
殺すことではなく確実に刑務所に入れること
「苦しみのなかで生きる罰を与えること」だった。
「死ぬこと自体はきっと苦しみじゃない。本当に辛いのは山本さんのように苦しいのに生きなければいけないこと。」まさにその通りでしょう。
田島の所在を知るために人生で一番高い買い物をし、
ヤクザに拳銃を売ってもらうよう一週間でタトゥーを入れ、
冠城くんに先回りされたら計画を変更し、
田島の奥さんを呼び出して画像を送って、
田島本人を連れ去れるようにする。
そして崖の上にある監視カメラを利用して田島が逮捕される状況を作る。
谷中さんの行動力には脱帽です。
最後に病状が良くなったのはきっと今回のことで生きるためのエネルギーが自然と体の中にみなぎったからではないか?と個人的に考えます。
自分自身の人生についてとても深く考えさせられるエピソード。
他に気になったポイントとしては
・駅のホームや崖から身を投げて死ぬことがどれだけ迷惑なことなのかということを強調していたのも印象的。
・あえてヤクザたちや田島などの人物がそれほど悪人として描かれていないのが興味深い
・娘さんと田島の過去については少し描写が欲しかったかも?
・捜一コンビと行動を共にした冠城くん
・課長「俺は一言もそんなこと言ってない(満面の笑み)」
・「上司にしたいランキング」の順位 とても気になる
冒頭は誰にでも起こり得る突然の余命宣告、それ故アリキリ石井さん演じる谷中敏夫の思いきった行動が中身によっては笑えもしますし、よくやったと褒め称えたくなります。またはそれはやり過ぎとか。
その他で笑えたシーンと言えば、亘と角田課長が暴力団事務所を訪れたシーンで、谷中のことを教えてくれたら帰ると言った下りは笑えましたね、それを言ったのは亘だが、角田課長が大木・小松その他の組対の捜査員を事務所に投入した瞬間、
親分「(角田課長に対して)谷中のことを教えてくれたら帰るって・・・。」
角田課長「俺は一言もそんなこと言ってない。」
この揚げ足を取ってるとも解釈できるシーンは流石に笑えました。
あと、終わり際の谷中のシーンは生きてれば奇跡は起きる、それを教えてくれてるシーンでもありましたね。ただ、使わなくてもいい貯金を使ってしまったのは致命的すぎましたが。
まあ「タトゥーを短期間でやったら死ぬぞ!」とか雑なところもあるけど冠城シーズンでは名作のひとつだとはっきり言える話だと思う。
自分のこれまでの人生、これからの人生について考えさせられる部分もあってやりたくてもやれなかったことを実行することで他人と自分の願いを叶えるチャンスを手に入れ成功させた谷中さんのすがたは羨ましくさえもあった。
ばかばかしくて最高におもしろいです。
ただ、終盤の”右京によるネタバラシ”はいただけない。
あそこは、田島が谷中を(死なない程度に)刺したあと、特命係と捜一が駆けつける。
田島は緊急逮捕。正当防衛を主張するが、谷中は拳銃を持っていなかった。
で、取調室か病室で、谷中自身にネタバラシさせる。
こんな流れのほうが、僕はもっと楽しめたかなー。
そうなると、崖で説得のシーンもなくなっちゃうけど、
「この場所を大切にしている人たちを不幸にする」って説得はズレてる気がするし。
ま、谷中の善良さを見抜いていたのだろうね。
”右京はなんでもお見通し”なところが、今回に限っては余計だったかもしれない。
★★★★☆
杉下右京の個性: 8/10
冠城亘の個性: 8/10
その他キャラ: 10/10
題材: 10/10
小ネタ: 9/10
セリフ: 10/10
構成・テンポ: 9/10
カット・撮影: 9/10
音楽の使い方: 9/10
ストーリー: 10/10
総合: 92/100
タトゥーをはやく済ませる無茶ぶり具合は多少気になるけど、
いい話だと思う。
石井正則さんもいい味を出している。