脚本:斉藤陽子 監督:片山修
ゲスト:河西健司 山口美也子 松井紀美江
伊丹(川原和久)が婚活デートに臨もうとした矢先、アポ電強盗が発生し、捜査への合流を余儀なくされる。被害者は、医師の息子を持つ大井川君枝(山口美也子)で、傷害トラブルの示談金が必要という電話を受けた直後、3人組の男が押し入ってきて2000万円もの現金を奪われたという。多発する特殊詐欺に対し、中園参事官(小野了)の指揮のもと捜査一課・組対5課など課の垣根を超えた大捜査網がひかれる。
Season18 第7話 「ご縁」
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これそのまま高齢者への特殊詐欺への注意喚起として使えるんじゃないですかね。
テレビの視聴者が高齢者ばかりとなり、その中でも特に高齢者からの支持が高い相棒というテレビドラマが扱うにはこれ以上ない題材だと思えます。
特殊詐欺、そして高齢者の孤独や貧困など今の日本が抱える高齢者の現状をこれでもかと突き付けたことには意味があると思います。
人死が出ないにもかかわらず強いやりきれなさが残る結末は完全に脚本、そして演者の実力の勝利ですね。
今シーズンで初めて星5をつけました。
個人的にはボーダーラインに並ぶ社会派の傑作だったと感じました。
さらにただ重苦しいだけの展開ではなく、軽妙さも忘れないよう徹底してコメディリリーフに徹した中園参事官、そしてゲストの山口美也子氏の存在感もよかったと思います。
というか最近中園参事官は特命係に完落ちしているような…?
来週は珍しく予告から前後編宣言をしている大型回ですね。
年内の放送はその2回で終わりでしょうか?
今夜の相棒、裏のテーマはズバリ「孤独」でしょうか。
あらためて、相棒の登場人物って孤独な人が多いことに気付きました。
ラスト手前の中園参事官のくだり、ああ見えて孤独を感じているのだなと何となく分かりました。
最近は花の里に行ってない右京さんも、物語のなかでは孤独を感じるのでしょうかね?いや、右京さんの場合は孤高というべきかな。
とにかく、前回に続き大当たりでした!
初見の感想ですが、面白かったです。
展開とかにも不満に思うとこは無かったかな。
伊丹の婚活とか、青木のくだりやラストのオチとか普通に笑えました。
肝心の事件は今風で有りますが、ゲストが主犯で無いのは珍しいですね。
詐欺の片棒を担いだ男の悲哀や彼を諭す右京の言葉が良かったです。
次はまさかの前後編とは驚きです!
神森さんの作品は今まで自分的にはイマイチなんですが、予告編の感じはスゴく面白そう。
久しぶりの中村育二さんがなんかいい感じだし、山崎樹範さんも良さげ。
期待半分、不安半分だけど楽しみです!
今回はどう表現して良いのやら。
ずっと流して観てました。
予想通りに全編ギャグ回でしたね。
ただ秋山(津田)さんの最後の告白シーンは、ちょっと切なかったですが、感情移入はできますよ。
家族を失い最後に残った財産まで奪われたら、確かに仕事を捨ててでも連中に復讐したくはなりますね。
河西さん、アゲハ蝶の時みたいな凶悪犯人役でなくて良かったです。
それにしても青木君といい、捜一コンビといい、参事官といい、ギャグが面白かったですね。
今後は伊丹さんさんは出会った彼女と上手くいくのだろうか?
参事官もますます特命係に味方しそうな雰囲気だし、右京さんは大井川君枝さんとお付き合い‥‥さすがにそれは無いかな?
とにかく普通に流して観れる回で可もなく不可もなくって感じでした。
そろそろドロドロのシリアス回が観たいと思っていたら、来週の予告編でびっくりしました。
まさにドロドロ回になりそうな前後編ですね。
タイトル「檻の中」
神森万里江さんの脚本ですね。
たぶんこの前後編で年内の放送が終わるのかな?
楽しみです。
少し動機は弱いと思いましたけど、薄すぎず、濃いと見せかけてこけたりしないで、同じ強さで最後まで続いて、面白かったです。まぁ、河西さんが好きってのもあるんですけど。(この人がいろんな刑事もので田舎の警察を演じる時、どの方言もわざとらしさがないのがとても好きなんです。)
伊丹さんが、今回のお相手(お見合い相手)には最後に他に好きな人がいるって陣川パターンじゃなかったんですね。それを、女言葉で語る芹沢さんもたい平さんみたいで面白かったです。
それからやっぱり、あんなに組対5課出たのに小松さん居なかったですね。内村さんもいなかったし、もう皆さんお年なのでいる人がいないと心配。
高齢者世帯にアポ電を仕掛けるようなストーリーはどう見ても何とも言えないです。でも今回の件は婚活パーティーに珍しく芹沢くんを出しに使ったところは面白くて大爆笑してしまいました。詐欺の手口で犯罪につながることが、一番多いものこそが詐欺事件の手段化やその方法など色々な手口を使ってくるのが、犯人グループが一番使いやすくなっている。今の日本でも実際アポ電を仕掛けて高齢者を殺害するところまで来ているのが、一番多いです。次回は前後編のストーリーなので、楽しみです
代理婚活という珍しい道具を使って半グレ・高齢者アポ電強盗詐欺事件を取り上げる回でしたが、
バランスよく前回とはまた違うレギュラー陣の魅力も面白可笑しく引き出されてニヤッと楽しみながらも
ごく自然に孤独に取り込まれていった秋山さんの姿が、毒に侵されていくように見えて、
どこか身につまされました(正直申し上げれば、警察での告白シーンの秋山さんの演技にちょっと物足りない感じ…)。
先の方が仰ってますが、アポ電強盗のデモンストレーションが2回も見られるので(しかも2回目は忘れたころの参事官・笑)特殊詐欺ものの啓発ドラマとして勝手に「再放送推奨回」として認定させて頂きます(笑)。
それにしても今回初の脚本家・斎藤さんといい、相棒に女性作家増えてきてますねー。
才能豊かな方たちが面白い回を書いてくださるのは大変ありがたいことです(-人-)。
先週に続いて今週も面白かったです。
還付金詐欺、アポ電強盗、半グレグループなど時事ネタてんこ盛り
レギュラー陣ほぼ全員が活躍してたのがいいです。
コメディかと思いきや、秋山さんの告白シーンは胸が締め付けられるような切ないお話…。
オチも面白かった。テンポよく中だるみもなく良かったと思います。
笑えるところも沢山ありました。中でも参事官の「下克上」って書いてある湯のみにジワジワきました…。
おもしろかったです。一番印象的だったのは中園参事官で、演技がほんとに演技っぽくてよかった。しかも右京にほめられて嬉しがるところが2回もあって、かわいかったですねえ。
その次に印象的だったのは、右京が最後に詐欺に関わった父親と対面するシーンの最後に涙ぐんだこと。右京がここで涙って、あんまりないと思うんですが。右京が歳をとったということかなと思って見ていました(あるいは科捜研の女のマリコ路線なのかもしれないけど、あの人よくああやって涙ぐむし。多分演技じゃなくて、地で)。その父親役の告白シーンはちょっと微妙な気がしました。音楽がやっぱりうるさかった。でもあそこを無音でできたかというとそれも疑問だし。うーん。右京は涙ぐんだけど、そんなにうっとくるような感じはなかったんですよね、なぜだか自分でもわかりませんが。
あとは、角田課長が指揮するシーンがあったのは、何だか新鮮でした。いたみん、婚活うまくいくといいなあ。芹沢が何でいつも余裕なんだろうかと疑問に思う。彼女がいるって設定でしたかね。青木は女の子できればまた世界も変わると思うんだけど…。彼も幸せになってほしいなあと思います。
河西さんと言えば、だじゃれ刑事、
というのは、私の命名。
テレビ東京系の刑事ドラマで、
真野あずささん、孝太郎君、林君、
中山忍ちゃんと共演していた、
「涙のふなこっしー」(というのも、私の命名)で、
だじゃればっかり言ってました、河西さん。
で、その河西さんが、
父1人・娘1人で暮らしてきて、
その娘ちゃんを亡くしてしまって、
その背景だけでも、グッとくるものがありました。
右京さん、救ってくれて、ありがとうございます。
中園参事官のアポ電強盗被害は
なかなかの迫力でした。
おしまい
見た後非常に心が温かくなる、いい話だった。
うーん今回話は良かったけど脚本家が17からの人と初の人(斎藤さん?期待しときます)と輿水しかないのはちょっと不思議ですね。真野金井徳永はそろそろやって欲しい。(真野は特にバクハン刑事1人が成功したので尚更)次も神森だし、太田は元日スペシャルでやってくれると思いますが…
あとはバクハン少年Aのようなネタ少なめ回をもうちょっと欲しいですね。視聴率少し去年より低めですし。それが本来の「相棒」だと思いますので(まあ櫻井が復帰するだけの話ですが)。
今回 前回みたいにネタと思いきや最後は上手く収めてたので評価は全然良いです!
今週こそネタ回かと思いきや、社会派のエピソードとしてもなかなか秀逸だったと思います。婚活パーティーを利用した特殊詐欺という、いかにも現代的な犯罪の中に潜む、一人の父親の孤独。胸に刺さるものがありました。僕は最後の父親の告白、素晴らしい演技だったと思います。またその他にも、伊丹・青木の婚活は勿論、中園参事官迫真の名演技など笑えるところ、見所も多く、犯人確保までの追跡やアクションもあって、充実した一時間でした。初登板の脚本家さんということですが、次回作にも期待したいですね。
来週からは前後編ですか。楽しみです。
予告編では青木メイン回を匂わせる感じに見えましたが全くといった感じで、いい意味で裏切ってくれました(笑)。
今回は詐欺に関する内容でしたが、本編のあるやるせない思いに自分もいつかこんな感じで詐欺の被害者になってしまうんじゃないかと日々怯えて生活してます。
個人的に笑えたシーンとあれ?と思ったシーンをいくつか。
(笑えたシーン)
・伊丹の婚活相手とのやり取りをのぞき見する右京と芹沢
・癇癪を起こす山口美也子さん演じる大井川君枝に手こずってる捜一コンビ
・婚活相手の母親に結婚を拒否させられた伊丹(それを特命係にうっかり喋ってしまった芹沢の方が笑えた、ただ後日意外な展開が・・・)
・特命係の以下の企みにくしゃみをする青木
・特命係と角田課長に婚活パーティーに無理矢理参加させられた青木のキャラが「(まだ)結婚できない男」の阿部寛さんのキャラとある程度被ってた感(特に特命係の悪口を言うシーンや、相手に途中で帰られるシーンが笑えた)
・解決編で芹沢の桑江咲菜さん演じる津田のぞみこと広瀬乃愛の捕まえ方がちょっと・・・。
(あれ?と思ったシーン)
・ドラマとは言え、河西健司さん演じる津田保こと秋山耕平の務める警備会社の先輩の口の悪さにカチンときそうになった(その先輩は見た感じ耕平の子どもぐらいの歳だから尚更)
・耕平がどのような状況で足を悪くしたかをもう少し明確にして欲しかった
今回は解決編で中園参事官が活躍してましたが、なかなか見られる代物ではないですね、特命係イズムとはいかないまでもいつか言ってた「警察官の初心に帰れ」という台詞をちょっとずつではありますが実行しつつあるのが分かります。
最後に右京が君枝の婚活相手の候補に選ばれたのがビックリですが、この恋の行方やいかに(笑)。
面白かったです。初期の相棒に出演されていた山口美也子さん、河西健司さんの登場もよかったです。先週も山崎一さんが登場されていましたが、山崎さんは佐古元巡査役で出演してほしかったなぁ。花の里にかわるホッと一息できるおでん屋の主人として。
今回のお話はギャグ回のようであり社会的な問題を加味した内容の濃い作品だったと思います。イタミンの婚活と青木のおとり捜査としての婚活、それになんといっても中園参事官の騙されたと思って実は演技だったという設定。さすが参事官ですね!
特殊詐欺の片棒を担いだ秋山(津田)さんの、犯罪に至るまでの出来事が辛くてたまりません。家族、仕事、さらには、財産までも失い、精神的に追い詰められた末の犯行だったのでしょうか。終盤の右京さんとの会話中で、罪を償い家族(妻、のぞみさん)のための墓を建てる事に、わずかながらも希望を持てたのが救いでした。
婚活パーティーでのプロファイルが、特殊詐欺集団に渡っている事に驚きでした。婚約成立のためには、話に色を付けるのも手段としてあるのですね。結果的には、これがアポ電強盗の標的になるわけですが。
アポ電強盗の方も、中園参事官自らおとりとなって事件解決に貢献するのがいいですね。
小ネタが多かった回でしたね。
伊丹刑事の婚活、過去にもSeason2「蜘蛛女の恋」の婚活パーティー、Season11「オフレコ」のCAさんなどとの合コンがありましたが、この先どうなるのでしょうか。
青木さんのくしゃみ、ドラマではお決まりのシーンですが、さすがは震源は特命係と気付くのはお見事。
中園さんの宅のマイ湯呑、「下克上」は、「俺は、いつまでも刑事部長の腰巾着じゃないぞ」の想いがあるのかも知れませんね。
初見からして現状今シーズンで一番の作品、見直してもここ数年来稀に見る出来、粗が見えない。
様々な脚本家の合作になってギクシャクしてきた相棒。長く続けてきてエキセントリックな犯人や日常から少々遊離した一風変わったシチュエーションが多くなりがちな反面、平凡ながら社会の悲鳴を上げている部分を正面から扱った作品は気づけば不作続き。この作品を見てあらためて両輪あっての相棒と気づかされる。
ここでは特段鼻につく脚色や誇張などは控えてそのまま現実を写し取ってるのではと見紛う場面が多々ある。所謂文学でいう「真実らしさ」の描写は本来櫻井さん担当と呼んでよいカテゴリー。すぐ隣で起きている特殊詐欺とご縁ならぬ’無縁’社会を取り上げたからこそ可能だったとも言えるが、幾度も書いてきた役柄と役者さんから自然な、ありそうな、かつ保守的になり過ぎず人物像を引き出す手腕、その点でも今回は完璧。
何も言うことないんですが饒舌ついでに二つ、三つ、四つ。
右京の律儀なまでの噂話や陰口といった人のプライバシーに介入するお喋りに無関心なところ。実にS.3双頭の鷲で美和子の不義を目の当たりにしても淡々と取り調べを続けたあの右京の特性。「右京こそが相当に危険な組織内で協同歩調の取れないぶっ飛んだ変わった人物」という輿水さんの設定をどうも特に最近の脚本家は日本の現実に合わせてフツーの優秀な警察官に近づけ過ぎるきらいがあるから、僅かでもピリッとしたこうした演出は大いに歓迎。
噂される青木。官房長、瀬戸内米蔵、角田課長に仲間入り。
やむを得ない状況とはいえ部下にまで土足で荒らされる参事官の自宅が描かれるのはアンタッチャブル以来?それなら「下克上」なる銘の入った湯呑みは初登場ですか? だとしたらこれまた傑作。
蜘蛛女の恋以来、裏相棒第八夜、オフレコ、と婚活をされてきた、結婚詐欺に引っかかる女心わからないブラザーズ(ビリー)の伊丹、今度のお相手はどうなるのか。。。
殺人晩餐会、誘拐協奏曲から再登場のお二人。特にアゲハ蝶での演技が印象的な河西さん、今回も裏切らない。
中園さんは完全に特命よりになっているんだなあ。それと青木がいい味出しているというのが
印象です。今回も名作でした。気分は重くなりましたが。笑いもあるのが
相棒のいいところ。あ、それに小松さんはどうしたのか気になりますねえ。
毎回探しています。
題材も犯人も見るのがかなり心苦しかったですが見続けてよかったです。
完全な主観です(あまりトリックの手口とか細かい整合性は気にしない為)
①人間臭さ☆☆☆☆☆
すべてを奪われた犯人が犯罪に荷担した苦しみ、不公平さへの恨みは、聞いていても心苦しかったです。小さくても妻と娘の墓を立てたい…出所してからでも遅くないかな?に希望があり救われました。
②右京さんの説教☆☆☆☆☆
(正確に暗記できてません)「人生は時に不公平である。すべてを奪われ絶望した事情があってもあなたが犯罪に荷担したことは許されることではないかもしれない。しかし、かつて家族の為に一生懸命生きてきたかけがえのない人生を捨て去って欲しくありません」という趣旨の話にすごく胸を打たれました。
③社会風刺や題材☆☆☆☆☆
アポ電強盗、還付金詐欺、半グレ、親による子供の婚カツ、「孤独」…盛り沢山の題材です。本当に教材にしてほしいくらい。
④愛嬌、その他☆☆☆☆☆
題材釜重いだけに、ネタはかなり沢山ありましたね。
冠城巡査のヒトタラシっぷりがこれまでの相棒に比べて強くて楽しいし勉強になります。(中園参事官も完落ちですね)
今回ドラマとして、良い意味で普通に面白かったです。色々考えさせられましたが、印象に残る場面はやはり、ラスト右京さんの、笑う所ではありませんよ!の前、青木君、演技じゃなくてナチュラルに笑ってるような気がしました。こういう話の回もきっちり見せられるのが相棒の深さ!ですね。
最後まで面白かったです!
右京さんが再婚したらいいのにな~なんて思ってしまいました。
(見守る面々の表情、よかったです!)
小松刑事役の久保田龍吉さんの姿が見えないのは確かにとても不安で気になります。いつかまた登場することを願いたいです。
(感想)
この回での題材やストーリーとしては
アポ電強盗という新しい手法の犯罪(ターゲットである人物の情報を手に入れたうえでオレオレ詐欺や振り込め詐欺の要領で連絡して大金の存在を確認し、自宅に押しかけ強奪する様子がなかなかリアルな演出で恐ろしかった)
そしてその詐欺被害者の一人である津田保(演・河西健司)さんが家族を失っても頑張ってきたのにあまりにも理不尽な他人からの行為で絶望し、道を踏み外してしまう様子と苦悩している描写
右京さんが厳しくも優しい表情で彼に語りかけた「どれだけ辛くてもそれを乗り越えれば理不尽ではない」という言葉
シンプルながらも、かなり奥深い内容で人間ドラマとしてもすごく丁寧に描かれた良作だと思います。
他にも印象的な部分や笑いどころとして
・伊丹刑事の婚活デートを目撃する右京さんと興味本位で
その様子を見に来た芹沢刑事(今回もまた単独で特命係とやりとりしていた)
・アポ電強盗を行う特殊詐欺の犯人グループに個人の情報が流れているのではないか?と思われる婚活パーティーへ潜入する特命係
・右京さんが父親役に決まり、本人には全く何も伝えないまま青木年男が婚活をしてもらう息子役になるという展開(婚活パーティーでの相手一人一人に話していた右京さんや冠城くんの彼に対する皮肉な発言には笑います。)
・右京さん、冠城くん、角田課長にまでお願いされ不満そうだったもののいざ女性とデートしたら、ついつい舞い上がってしまった青木年男
・特命係、捜査一課、角田課長、青木年男、中園参事官ら全員での合同捜査
・中園参事官の湯呑みに書かれた下克上の文字
・右京さんのお相手になりたいという女性の登場
など盛りだくさんで楽しめます。
そして金ちゃんさんがコメントされているように私もこのエピソードの本当のテーマは「孤独」だと思います。
いろいろなかたちで悩んでいる孤独な人物たちが繋がっていき、それぞれが救われて安堵した表情を見せるラストはほっこりしました。
言うことないと書きながら,連投になり申し訳ありません.
平凡な題材から非凡な手腕を見せてくれるのは上述の通りなんですが,作品のテーマとも言える「孤独」についての台詞は自分には平凡以外の何ものでもない.犯罪のひとつの原因が孤独,だなんて貧困と共に昔から警察,犯罪学方面から言われてきた陳腐な常識.
「孤独」については,やはり逆説的な題名で自分も好きな「右京の友達」が冒頭から説き始めるが,この作品は少し色々ぎこちない.「孤独」の描き方は古沢脚本がうまかった.なかでも「右京、風邪をひく」は孤独や縁を安易に社会化しておらず,それこそ風邪ウィルスさえも縁という,絶品.
脚本の方、相棒デビュー作にも関わらず、なかなかサービス精神旺盛ですね。青木くんの警視庁の外での活躍(?)と、女の子とのお酒でまんざらでもない感じが楽しめました。テーマもアポ電強盗、親の婚活とトレンドを入れながら珍しく各部署一丸の捜査活動もあり良かったです。オチもなかなか(笑)
愛すべきキャラたちの扱いがとてもよく微笑ましい気持ちで見れて、婚活パーティーなるものやアポ電強盗の被害者と社会派ドラマとしても高レベルの完成度であるのは間違いなく心の底から良作だと思えました。
ただ河西健司演じる津田保さんの過去をわざとなのかと思うほど後だしジャンケン並に終盤のほうでだしてきたのがゆいいつ不満に感じた。
「ボーダーライン」みたく彼の人生にもう少しフォーカスしてミステリー要素にもさらに力を入れてくれたら、もっと傑作になったのでは?
それでもまよいなく星5つにしちゃうくらい面白かったのはまちがいない。
うーん…水を差すようで申し訳ないのですが、個人的には社会派というよりネタ回だと思ってしまいました。「右京の目」の方が社会派だと思ってしまったくらいです。
確かに最後の河西氏の独白を見ていれば社会派の話だとも言えると思います。でもだとしたら、何で青木の婚活シーンを二度も出したのでしょうか?あの程度であれば台詞で済ませたり、1分位の回想で十分だったハズ。でも何故か細かく描かれてて「おっ、今日はネタ回だな」と思ってしまったので、前半のコミカルテイスト→後半の社会派テイストという切り替えにイマイチ乗り切れなかった、というのが第一のマイナスポイントです。
二つ目のマイナスポイントは河西氏の独白。あそこで全てを明らかにするのはいくら何でも唐突すぎると思います。それからこれはただ単に僕が鈍いだけだと思うのですが、台詞だけだと河西氏の追い詰められた様子があまり分からなかったんですよね。回想シーンを交えるとか、もう少し分かりやすく描いて欲しかったです。
後相棒でたまにあるんですが、時系列が「檻の中」よりも先でおかしかったですね。この話だけ皆がコートを着てたので、元日SPの直前にやるつもりだったのかな?(元日SPは確か12月のラスト3日ぐらいの話だったと思うので)
いずれにせよ、この話とか「怖い家」みたいにどっち付かずの話が個人的には一番嫌いなので、テーマは一つに絞って書いてほしいなあと思います。
流石に悪く書きすぎたと思ったので、再視聴しました。その上で補足させて頂きます。
河西氏の独白、回想シーンもちゃんと入ってましたね。そして追い詰められた様子がちゃんと伝わってきました。どうも誤解していたようです。
ただ、やっぱり前半と後半の変化がちょっと不自然だったかなと。コメディー回ならちょっと暗いし、社会派にしては笑いどころがやけに多いという印象です。ただ「怖い家」ほど前半と後半のテイストの変化がぎこちなくなかったので、「どっち付かずの話が一番嫌い」というのは誇張表現だったと反省しています。(そういえばこの話も「怖い家」も中園参事官はコメディリリーフでしたね。)
ともかく、再視聴してみると、良いところも非常に多い作品であることが分かりました。貶めるようなことを書いてすみませんでした。そして連投すみません。やっぱりうろ覚えで書いちゃダメですね。
容赦なく後味悪い内容も欲してしまうのは事実ですが、社会派·人情ものもまた相棒の醍醐味。
この作品は全てのピースが上手くつながっていて、
社会から孤立してしまった方に救いの手を差し伸べるとグッとくる。
そして罰を受けるべきアポ電強盗は間抜けに逮捕されスカッ、と出来るのもまたいいです!
上の方々もおっしゃる通りキャラ回としても楽しめて飽きない。
中園参事官も右京さんも冠城くんも伊丹刑事も芹沢刑事も青木年男も
みんな可愛らしかった。
杉下右京の個性: 8/10
冠城亘の個性: 7/10
その他キャラ: 10/10
小ネタ: 10/10
題材: 8/10
セリフ: 9/10
構成・テンポ: 9/10
カット・撮影: 8/10
音楽の使い方: 8/10
ストーリー: 8/10
総合: 85/100