脚本:瀧本智行 監督:権野元
ゲスト:太田莉菜
亘(反町隆史)が飛び出す―――そして、ナイフを手にした女の前に立ち塞がった次の瞬間、胸を突き刺されて…!? 36時間前。警視庁では、AIの活用や事件の防止に関する研修が行われていた。その帰路、街を歩いていた右京(水谷豊)と亘は、踏切前でうつろな目をした女性を見掛ける。気になった2人は、女性を見守ることに。
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うーん、話の構成は面白かったけど話そのものはあんまり…って感じですかねぇ。
最初に冠城が刺される場面を出しておいて、それがラストへのミスリードになっていた点はよかったです。見事に騙されました。
ただなんというかそれ以外の要素がことごとく薄いですね。
戸籍を売った者・買った者というのがテーマでしたが、それぞれどれだけの困難や苦悩を乗り越えてきたのかという描写がほとんどなく、まるでポエムのようにフワフワしたまま終わってしまったという印象でした。
他に面白かった点は冠城と青木の絡みくらいでしょうか。
冠城卒業という一大イベントを控えたラスト手前に持ってくるにしてはいささか力不足だったように思えます。
今回のシリーズでは個人的に上位に来る作品。
千里一歩(偽者)さんが本物の一歩(マキ)さんを襲うのを防ぐために、止めに入った亘ちゃんが逆に刺されてしまいましたが、その経緯がまさかの戸籍譲渡だとは意外でした。
自分を救ってくれた酒場の女将さんが突然死して、どうやって生きて行くかわからなくなって自暴自棄になり、女将さんのあとを追って死のうとする前に、偽者の一歩さんを殺害してからと考えた本物の一歩さんが、哀れでたまりませんでしたね。
せめて犯行を実行に移す前に、女将さんの遺書と財産に気づいていてくれてたらと思うと、切なくなりますね。
今回のストーリー、なかなか良かったですよ。
青木君と亘ちゃんの掛け合いも面白かったですし、参事官の文章下手読みも笑えましたし。
でも出雲さんの出番無しなのはちょっと残念かな。
来週はいよいよ最終回に向けての亘ちゃん卒業の前編、非常に楽しみです。
自分らしく生きるための前向きに考えてくれることの大切さを感じさせられました。とくに身分証明や戸籍がない人たちが数多くいることを改めて感じました。自分の名前や戸籍をほかの人に売ってしまうことが、一番びっくりしました。普通の人はそういうことができないけど、この少女のように自分の正体を隠してさらに、生活や暮らしを支えながら生きていることに驚かされました。冠城くんが刃物で刺されたかと思いきや、一つの詩集がボディーガードとして守ってくれたのが、よかったと思います。AIの活用に伴い捜査活動も情報システムで活用したり、捜査に欠かせない情報収集にも役に立つと思います。デジタル庁の発足と中園参事官が言っていたセリフが一番大好きな場面でした。そして、捜査活動にも情報技術を用いてくれることに期待したいところです。来週と再来週の放送ではついに冠城くんが最後の事件になるので、楽しみです。
今回はまったく共感できませんでした。外れですね。途中から見るのが苦痛になりました。
どうせ太田さんでしょう、と思って来たら、太田さんだけど太田さん違いだった。私も名前に翻弄された。
私が勝手に、前後編の冠城くん最後の・・・と勘違いして、お話し終わった風なのに??薄かったからここから掘り下げるの??とおもってしまって。今回は最終前後編の前の一回だったんですね。
名前だけでなく、女優さんの違いもあんまりわからなかった。一人が演じてたと言われても、なるほど、と思ったかもしれない。
なんだか無理が多いなって思いました
まず、冠城君ならあの程度刺されずに制圧できるんじゃないのって
それ以前に、戸籍の受け渡しが分かっていたわけだから
ナイフで何をしようとしているかなんてわかるんだから
事件発生前に女将さんの手紙の内容を教えて落ち着かせるべきでしょうに
わざわざナイフで刺すイベントを起こしているとしか思えない
これじゃあ事件を未然に防ぐどころか誘発してるよ
最後のシーンがよくわからないのですが、もしかして不問にされてます?
立派な殺人未遂に見えましたが
匿名さんに完全同意です。
今回の何が一番悪かったって、まさに「特命係なら事件を止められたはずなのに、止められてなかった」ことだと思う。
確かにマキさん目線で見れば、殺人を未然に止めてもらえて、遺書も見せてもらえてまあハッピーエンドかもしれません(それでも、無戸籍で苦しんできたのにそれには一切触れられず「やり直せ」とだけ言われて放り出されるのは過酷すぎて、ハッピーエンドになってませんよね…)
でも、KAZHOさん目線でみればとんでもないバッドエンドですよね。右京がちゃんと遺言を急いでマキさんに見せるなりなんなりしてれば、もっと言えば冠城と青木がマキさんを見失う大ポカさえしてなければ、KAZHOさんは殺人未遂なんてすることなく、もっと平和な解決があり得たはず。今回KAZHOさんを殺人未遂に追い込んでしまったのは間違いなく特命係の責任だと思います。今期では群を抜いて後味の悪いラストでした。
この人の脚本って、いつも無駄に残酷というか…人の苦しみを真摯に描いている様でいて、その実、苦しみの中から這い上がってきた人に更に苦しみをぶっかける様なところとか、「結局、人は過去からは逃れられない」みたいに読み取れてしまうところがあるから苦手なんですよね…「オマエニツミハ」しかり「操り人形」しかり。(「人生ゲーム」だけはむしろ真逆の内容だったので、単に私が意図を汲み取れてないだけかもしれませんが)
今回も、KAZHOさんが歩んできた血を吐く様な努力の道のりに対して、「結局過去からは逃れられないんだ」と全てを台無しにする様なストーリーで、なんか絶望感に襲われました。私はこういう作劇は嫌いだな。
モデルの女性へのキツい口調とか、ちょくちょくKAZHOさんを下げる様な余計な演出が多かったのも不快でしたね。マキさんに同情させたかったのかな?
詩集というテーマは良かったし、全体的な雰囲気も悪くなかったので、途中まではこれ当たりかなとワクワクしてたのですが。う〜ん残念。
変に青木の萌え描写が多かったり、制作陣としては冠城と青木をアゲる回として作ったのかもしれませんが、結局、これ以上無いくらいの大失態を犯してて、むしろイメージダウンに繋がった気が。卒業前なのに哀れ冠城…
次回、雛子さんが鑓鞍の耳元で妖しく囁いてるカットで興奮MAXになりました!!
米蔵に代わり得る存在として、鑓鞍と雛子の絡みはぜひ見たかったので、ガッツリ絡みありそうでめちゃくちゃ楽しみです!!
きっと輿水節全開のシーンになるんだろうな…
予告&CM見た時から面白くなさそう→感想読んでから見よう→と思ってて、これから視聴ですが、微妙そうな回ですね……まずゲストが豪華じゃない時点で(ノД`)
良かったのは右京さんが赤羽の澄江さんの飲み屋を特定するに至った説明を思い切って省略したところ。視聴者はもう一度見直して確認しろってことでしょうか。クドクド説明するより好き。ただ、TVerやTELASA、あるいは録画をしておかないと見返せないのがどうかなとは思います。(私はTELASA加入してますが)
冠城くんが刺されるシーンでは、きっと手近にある何かを防弾チョッキみたいに使われるんではと予想、でも何を? そうだ、書泉グランデで買った雑誌がある! いや、デカ過ぎ?? なんて思いながら見てました。ああ、そうか詩集かあ。思いつかなったなんて、情けないわたくし。一緒に見ていた母は失笑してました。ご都合主義過ぎるって思ったんじゃないかな。私は許容しますが。
冠城くんが「警察は民事不介入ですよ」と言ったと思うのですが(TELASAで毎日過去回を見ているので今回じゃなかったらごめんなさい)、民事不介入だから戸籍を買ったKAZHOさんの犯罪を防げなかったっていう言い訳のための予防線でしょうか? 右京さんがKAZHOさんに話を聞いたときに恐喝されてます、被害届を出しますと言えば警察として介入できたってことでしょうか。しかし、警察の建前は民事不介入、じゃあ特命係の行動原理はどうなの? 毎度毎度、隠された犯罪を暴くためで、民事不介入は徹底している? どうかなあ。今回で言えば過去の戸籍売買と恐喝を調べてたってことなのか? まさかとは思うが、犯罪を未然に防ぐには民事不介入では立ち行かないっていう問題提起でしょうか。だとしたらわかりにく過ぎるというか、伝わらないですよね? 澄江さんの遺言を詩人・一歩さんにすぐに見せなかったのも民事不介入だから? 何か違うと思います。
今回、ギャラクシー賞に推しますね!
弱者への救い、が最後にあり。
ボーダーラインも思い出しましたが、救いなき、ボーダーラインより、今回の方が弱者への救いがありました!
確かに皆、指摘の矛盾設定はありましたが、差し引いても良いレベル。
亘最後に近い、印象的な事件でした。
詩は金儲けではなく、人生、というのも、感動しました!!
前編かと思ってみてしまっていた笑
ここに書き込む人はだいぶ年配で昔からみている人だと思うけど、書き方が嫌なかんじだよな、、。
もう少し過去を知りたかったとは少し思ったかも。そしたら感情移入できそうだなあと。
皆様の感想見ていて、なるほどそういう見方もあるかとは思いましたが、私はこの回好きですね。
コメント遅くなりました。
今作品のメッセージは「コンピューターは利用するもの。コンピューターなんぞに委ねたところで人間の生き様は分からない」「どこかにあなたを分かってくれる人がきっといる」「人に希望を与えるのは結局は人である」ではないかと感じました。
マキ(本来の千里一歩)役の太田莉奈さん。初めて拝見した役者さんでしたが、゛餓えた虎の眼゛とでも言うのか、何とも言えない絶望感漂う人物表現が素晴らしかったです。
KAZHO(ニセの千里一歩)のマキへの殺害動機がちょっと引っ掛かりましたが、リピートして気付きました。「いくら欲しい?」と訊いたKAZHOでしたが、マキは「お金なんかいらない」と。元々貧しい境遇で育ったKAZHOにすれば金への執着心は低く、せっかく手に入れた地位から転落することが怖いことであり、それなら一か八かで殺害しようとした?と、何となく理解しました。
過酷な境遇で育ったKAZHOに対してちょっと冷たい描き方だなと思いましたが、酷い仕打ちをされたとはいえ自殺した母親をそのままにして家出しましたからね…。まあ、報いということで。
「あたし」の詩集。テレ朝さん販売してくれたらぜひ購入したいです。
詩集のタイトルが解決のヒントになった
のは良かったと思いました。
そしてその才能に惚れた居酒屋の女将さん。
同期は戸籍の売買問題という深刻なものもあったけど、
心の温かさを感じた部分は良かったと思います。
「詩集を売る女」は「生まれ変わった女」でもありましたとさ。
戸籍がらみって共通点だけでなく、「生まれ変わった男」(Season20-9)同様にアラアラ?な展開でありながらも、僕は嫌いじゃないんだよなあ、こういうの。
自分の戸籍を取り戻し、新たな一歩を踏み出すであろうところ。
女将さんの人情味というか優しさが、僕的には今作のツボでした。
人の優しさとか希望とかの要素を入れられると、僕の評価は上がりがちなので(爆)
あと、詩の内容から赤羽の喜楽路にたどり着く右京、やっぱり天才。
特命係が後手に回るってのも『相棒』らしくないし、冠城が刺される必然性はなかったように思う。
卒業を控えて、冠城をフィーチャーする意図はわからなくもないが、今さら遅いわ!
何年ものあいだ、とうとう冠城のキャラを活かしきれなかったプロデューサーの責任は重い。
★★★★☆
ハードル下げて見たからか、思った程悪くなかったですね
冠城と青木のイチャコラ楽しかった( ´艸`)
もうすぐ見られなくなると思い、噛みしめて見てました
そこまでの憎悪を持つ理由に説得力がないと思った。実は、昔直接いじめていた人が自分の戸籍を名乗って成功していた、とかじゃないんでしょう。あの思い詰めた表情や強い殺意を持つに至った経緯が弱い。
刺されることが冠城の活躍といえるのか?もう最終回予告も出ている中で冠城がピンチというフラグを出されてもねえ。とまあ、こんなことを考えながら視聴しました。
え、いきなり刺されて時系列巻き戻しパターンか。冠城と青木の関係性については面白かったです。伊丹・芹沢・右京のトリオも。心を動かされる終わり方を目指した脚本だと思うのだけど、加害者?の方にも感情移入してしまって、自分の気持ちが松田優作の息子の元嫁さんの演技に入り込めなくなった。という終わり方でした。
最終回で、冠城の活躍に期待ですな。これは。
本作は、今後導入される可能性があるAIを活用した捜査システムに対する捜査員の想い、生活苦から戸籍を手放した女性とその戸籍を買った無戸籍の女性との出会い、その二つのテーマを軸としたお話でしょうか。
前者は、防犯カメラ、スマホ、ドライブレコーダーなどの情報から前科者や犯罪者の行動を分析する。しかし、警察官ひとりひとりが足をすり減らし、証拠や裏付けの積み重ねで容疑者にたどり着く。今回は、詩集を売る女性マキさんこと千里一歩さんと、そのマキさんにふさわしくない男性との接触、その男性の気になる発言から、右京さん達は動き出し、事件を最少に抑えたものと思います。
後者は、右京さん冠城さんと、詩集を売るマキさんとの出会い。マキさんの詩集に書かれた不遇、事件に至るまでのマキさん行動で知ったKAZHOさんこと(戸籍を買った)千里一歩さんの存在。今回、倒叙的なストーリーであったため、どのような理由で冠城さんが不利を受けるのか少しばかり気になりました。
ストーリーの終盤、マキさんと再会した男性の身元と犯歴が分かり、事件の真相がようやくわかるわけですが、様々な事情から出生届が出せず無戸籍に苦しむ人もいれば、生きてゆくために戸籍を売らなければならない人もいる。しかし、このふたりの一歩さんは「自分は決してひとりではない」それを最後に理解できたものと思います。
小ネタ的には、詩集を製本化するにあたって、印刷(しかも謄写版)、装丁が、すべて手作りというのがいいですね。
「詩集」「戸籍売買」「成功者との落差」などテーマがよかっただけにもったいない回でした。
そもそもマキさん寄りに話が進んでいくため、最後に救われてよかったね…!となりますが、KAZUHOさんからしたら、どん底から這い上がり実力で富と栄誉を手にしたのに今さら何?お金目当てに脅しに来たの!?違う?私にどうしろっつーの!文句あるなら最初から戸籍売るなよ!って感じですかね。
最終的に電話で脅迫されて公園に呼び出されましたが。恐怖で護身用のナイフくらい持っててもおかしくない状況てすよ。結局未然に防ぐことは出来ず、殺人未遂事件となりました。
しかし丸腰で行く→マキさんに刺される。公園に行かない・通報する→戸籍売買をばらされてデザイナー生命が終わる。って無理ゲー過ぎて辛くないですか…?KAZUHOさんはこんなに一人で頑張ってきたのに、無慈悲過ぎませんかね?見ててもっと味方つけて欲しかったです。思わず応援しました。
私もボーダーラインを思い出しながら見ましたが、柴田さんは死に至るまでのプロセスが濃密に書かれていて、世間への怒りとか這い上がりたいのに上手く行かないとかその辺が丁寧に描かれていたんですよね。マキさんはそこで戸籍を売った組織とか世間とか行政とかではなく、買った女の子を恨んだんですよね。逆恨みもいいところでは…?KAZUHOさんが不幸に暮らしてたら見向きもしてないでしょ。マキさんに感情移入できる部分が少ないので面白いと感じなかったのかも。
右京さん、遺言もっと早く見せなさいよ。とかいつもの冠城くんならナイフ絶対防げるでしょとか色々思いがあります(笑)冠城くんが刺される(未遂)のは次回への布石かもしれませんね。
詩は素敵でした。
私の志集さん、すごいですね。数年前に辞められたそうですが、まさか相棒で観るとは思いませんでした。
相棒あるあるですが、デザイナーの女性が可哀想過ぎます…w本当にただの逆恨みで、自分が戸籍を売って金をもらっておきながら、電話ボックスで怒鳴り散らすシーンで完全に視聴者の同情を得られなくなり、ラストの詩人の女性と酒場の女性の絆も台無し…
というか詩人の方も脅して呼び出して殺そうとしてたのに、たまたま冠城に当たったデザイナーの方だけ逮捕…?w冠城が入ってこなかったら正当防衛だったのにw
アイデアを盗んだとか過去にいじめてたとか、恨む理由があったならラストも良い話になったんでしょうが…詩人は単なる自分勝手サイコパスにしか見えず、右京さんたちが彼女にやたら優しいのも謎です。
まあ今シーズンで言うと6話の、加害者なのに弁護士に相談wなどと言い出すレストラン経営の妻とか、敢えてそういう胸糞悪いキャラを出すのが相棒なので慣れましたが…今回のようにバッチリとモデルがいる場合(しかも一般人)はどうなんでしょうね。
面白かったのは、青木の原稿を右京さんが的確にディスっていたシーンです。あれは大変笑えました。
うーん、特別良くもなく悪くもない普通の回でしょうか?
刺されたり、時間が巻き戻される構成だったり、青木年男との絡みが多かったり、
冠城くんの卒業前だという雰囲気もなくはなかったですが、
亀山くん卒業前の「最後の砦」、神戸くん卒業前の「守るべきもの」、カイトくん卒業前の「苦い水」と
どうしても比較してしまうと微妙です。
(ある意味、挑戦的な内容ともいえますが)
まず、冠城くんならナイフ振りかざす女性の腕を受け止めることくらいできたのでは?という点も気になってしまいますし。
ストーリーとして、
家族からの暴力、戸籍売買、戸籍を売った側は路上で詩集を売る存在、戸籍を買った側はデザイナーとして活躍
となかなか重い題材を取り扱っているのもいいのですが
ちょっとあっさりしすぎてる気がしますね。
戸籍を売り路上で詩集を売っていたマキ(一歩)さん、
戸籍を買ってデザイナーとして活躍していたKAZHOさん、
2人の暗い過去をこれでもかというくらい描写する必要があったと思います。
マキさんが自業自得にしか見えず、同情できない方が多いのは確実にそれが原因のひとつでしょう。
そして、人間は追いつめられると思考能力を失ってしまうので仕方なかったのかもしれませんが
戸籍を売った側であるマキさんには責任がないといったような形で特命係を味方につけて話を進めてるように見えるのは違和感しかなかったですね。
KAZHO「学校にも通えず、ずっと家の中で洋服の絵を描いていた。」
「私が15歳のときに暴力をふるっていた母親が死んで、ほったらかしにして家を出た。」
「どうしても自分がデザインした洋服を作りたくて死に物狂いで働いて金を貯め、戸籍を買った。」
「目立たない名前のほうが良かったけど、今の名前が好き。ずっと千里一歩のままでいたかった。」
デザイナーとして這い上がるため・ネグレクトしていた母親の記憶を消し去るためとして
過去に戸籍を買ったことがきっかけとなり、今になってその戸籍を売った側であるマキさんに殺されるかもしれないと思って正当防衛としてナイフを振りかざしたKAZHOさんにも責任はあるかもしれませんが
同情の余地は十分あると思うのでもっと特命係のふたりには声をかけてほしかった。
KAZHOさんが戸籍を買うことがどういうことかあまり深く考えていなかったのは間違いないと思いますが、
マキさんはもしかしたらそれ以上に戸籍を売ることがどういうことなのか考えていなかったのではないでしょうか?
マキ「名札のないあたし」
「あたしの名前で生きてるあんたが許せない。会うつもりがないなら全てのことをマスコミにばらす。」
「戸籍を売って名前がなくなるってことは、この世に存在しないってことなんです。」
暑い日も寒い日も自分は路上で詩集を売る存在なのに、戸籍を買った側がデザイナーとして活躍しているのを
許せなくなってしまった心情も察することは出来なくないですが、
それでもマキさんには自分が戸籍を売ったことについて責任を感じてほしかったです。
そんなこんなで引っかかってしまうことは多かったですが、
詩集を取り扱っていること、
右京さん冠城くんに陰でイジラれているのに嫌味をいいつつ協力して冠城くんが刺されたら本気で心配していた青木年男
戸籍を売ったことで絶望していたマキさんを雇ってくれた小料理屋の女将である澄江さん
の存在はとても良かったです。
本作は
AIによる捜査システムの件といい、
ラストで小料理屋でマキさんを雇ってくれた澄江さんの残した遺書を見せて右京さんがマキさんに語りかけた「あなたの詩に救われる人がきっといるはず」という言葉といい、
「他人を這い上がらせないように仕向けるのも人である一方で、他人に手を差しのべて救い出すことが出来るのも結局は人」
そういったメッセージ性が確かにあったのかもしれません。
だからこそもっと深い内容にも出来そうでしたが、色々とあっさりしすぎていて(二回目)弱かったです。
やっぱりKAZHOさんに救いが無さすぎるのは、嫌ですね。
二人ともバッドエンドかハッピーエンドだったのならともかく、
片方のみが絶望に叩き落とされるなんて、、、
題材もストーリーの輪郭も登場キャラクター性も俳優の演技も面白いのに、魅せ方で損をしてしまった作品。細部の詰め、フォローが圧倒的に足りない。青木と冠城のやり取りとか、詩を売る少女の雰囲気とか、良い部分もあっただけに、残念。少し詰めるだけに、名作に化けるポテンシャルはあったと思います。
もう本シーズンだけで『●●さん演じる○○こと××』って書くの何回目だっていうぐらい書いてますよね、『食わせもの(20-15)』で終わりだなと思ったら瀧本さんが見事にぶち壊してくれましたw。
『マイルール(20-6)』から始まってこれで8回目ですよ、8回目w!!!
そんなこんなで笑えたシーンとあれ?って思ったシーンを幾つか。
(笑えたシーン)
・青木の論文を酷評した右京(中園に『刑事の勘などという昭和の古くさい異物』というワードを言わせたのは傑作、ただ伊丹どころか芹沢まであくびしたくなるぐらいポイントが定まってない上にダラダラと長文を聞かされた側はたまったモンじゃないという右京の言い分もごもっとも、それでくしゃみしても自分の論文が評価されてると言い張る青木はおめでたくも感じるw)
・伊丹に昭和のデカとディスった芹沢(考えてみたら芹沢の場合は平成になってからデカになったのですよね、なら納得w)
・太田莉菜さん演じるマキこと(本当の)千里一歩の名前を読み違えた右京(はじめの・・・じゃないんだからw。「かずほ」ですよ、か・ず・ほ!!!)
・青木の休みを完全に潰したわーくん(青木くん、キミは仕事一筋なんでしょ、だったら文句を言わずにわーくんの補佐をやれ!!!)
(あれ?って思ったシーン)
・一部の方と重複しますが、こてまりが一歩の詩を呼んで泣いてる理由が知りたい(こてまりの過去が明かされずに泣かれてもちょっと・・・詩集に興味のないわーくんがこてまりの過去が気になるなんていうゲスっぷりは変人極まりないとさえ感じた)
・わーくん、警察は民事不介入なんて悠長なこと言ってるからああなるのですよ!!!
・日向丈さん演じる元銀星会下部組織構成員・大倉則之が一歩に近づいてきた理由がまあ納得というべきなのか
・篠原真衣さん演じる(偽物の)千里一歩こと名無しの権兵衛の本当の名前が最後まで明かされなかった点
※本来なら例にならって『KAZHO』と表記するべきなのだが紛らわしいので以後、『権兵衛』と表記
・今時ケータイやスマホを持たない人っているのかな・・・
・わーくんのスカイラインハイブリッドを運転した青木(珍しい光景でもある反面、ちょっとイラッともしてる。なぜかと言えば休みの日に青木に車番をさせてその場を離れたわーくんにも原因があるが、駐車違反で罰金を払えと悪態をついていたにもかかわらず、わーくんに唆されたうえ、わーくんのスカイラインハイブリッドを運転したところから考えても、ぶつけたり事故をもらったりすることは考えなかったのだろうか、その展開の方が青木にはお似合いだけど。その場合駐禁で切符切られて罰金払うより高くつくがね、その場合はわーくんが青木に修理代を請求して、はい、おしまいw)
・権兵衛の場合は銃刀法違反と殺人未遂はわかるが、一歩の場合は銃刀法違反と救護義務違反になるのかな?(それ以前に119番通報してその場から立ち去ったのでは一歩の面倒を見てくれた片桐夕子さん演じる小料理屋「喜楽路」女将・大村澄江に顔向けできないでしょ、普通)
以上、笑えたシーンとあれ?って思ったシーンでした。
今回は角田課長も適度に活躍してくれましたよね、暴力団絡みと言えばやはり角田課長ですよね。
よく右京のあのヒントだけで大倉の身元がわかったなといった感じですよね、でも右京と捜一だけ出て行くのはちょっとありきたりだったり、どうせならその場に角田課長も居合わせていたらよかったかな。
最後に権兵衛に刺されたわーくん、一歩の詩集で傷が浅くて済んだと言っていますが、普通は余裕で貫通しますよ、この場合『警察手帳のバッジ部分に当たって傷が酷くなくて済んだ』ならまだ話はわかったのに(よく見たらわーくんのワイシャツ、微妙に血が滲んでましたね)。
思いっきり「事件発生○○時間前」って書いてあるんだよなあ。でも、面白かった。個人的にはシーズン19よりシーズン20の瀧本作品の方が好き。もちろん気になることはいろいろあったんだけど。なんだろう、なんかちょうど良い話だった。瀧本さんは瀧本さんであって徳永さんや古沢さんではない。力量の話ではなく、徳永さんや古沢さんが『相棒』のすべてではないって話。
冠城亘の車はスカイラインハイブリッドさん
詩集のお陰で傷が浅くて済んだ冠城に違和感を持ったみたいだけど、フジテレビの某有名刑事ドラマでは同じくナイフで刺された主人公が胸元に入れてたごく普通の御守りに刺さったお陰で助かったってのを見た事があるので、あれに比べたら詩集はまだ厚みもあるので全然何とも思わなかった。
しかもその人、刺された直後に電話で上司に怒鳴ったりしててむしろ今回の冠城よりも元気だったしw
実際、僕自身は刺したことも刺されたこともないので御守りや詩集でどの程度防げるのか本当のところは分からないけど…。
結構おもしろかったです。
冠城君の青木君の扱いひどすぎ、とか、それでも倒れた冠城君見て取り乱して駆け寄って119番する青木君を見直したりとか、ファンサービス的な内容も嬉しかったですしね。
戸籍売った女性が電話ボックスで叫んだ気持ち、分からない人の方が正しいと思いつつ、分かる人も多分いると思うんですよ。自分が何を売ったのか、若さ未熟さゆえにわかっていなかった。現代日本で名前と戸籍がないのは、まともな家と仕事を持てないことにイコールです。あまりにも現在が辛いと、自分の近い知り合いでうまくいってる人が狂おしいほど憎くなる。石川啄木の歌に、そういう心境をうたったものが幾つかありますね。デザイナーの女性については気の毒とのコメントがここでも目立ちますが、正しい教育を受けていなかったから違法行為に手を染めた、という点では詩人の女性と大差ないと思います。
大人に守ってもらえない子供の哀しさを扱った回は相棒で今まで何度かありましたが、男の子が取り上げられた回が多く、今回は新鮮な気分で見られました。
デザイナーであるKAZHOさんは暗く壮絶な過去があるのだな、と想像できる描写が少しあるから
知識が浅く他人の戸籍を買う前に役所に行くという発想がなかったのだな、と同情できるが
詩集売りの一歩さんのほうは恋人に捨てられたということくらいしか過去について触れられてなくてどういう経緯で戸籍を売る状況に至ったのかイマイチ分からずどうも感情移入しづらい。
どうしても逆恨みしてるだけのやべぇ女にしか見えなかった。
人生を失ってしまってるとはいえ殺意だけ抱いて殺害予告じみた電話だけするなんて、まずはまともに話し合うという発想もできないのか?
KAZHOさんもKAZHOさんで即決で殺そうとするし、どちらも怖すぎる。
そのうえ事件が起こるのを阻止することができる特命係を見ることができるのかと思ったらほぼ防げてないに等しいし、
まとまりのあるストーリーとはいえず結局何がしたかった話なのかイマイチ分からず微妙な仕上がり。
ただ戸籍は売るのも買うのもどっちもダメだよ、っていうメッセージ性はものすごく伝わってきた。
再放送を3月25日に見た。数ある「相棒」の中でも秀逸な出来であった。戸籍を売ったり買ったり出来るのか分からないが、ストーリーが実に良く出来ていた。出来れば前編・後編ものにして戸籍を売ったもの買ったものの境涯を詳しく描いて欲しかったが、1回ものでも十分インパクトがあった。