Season23 第4話 「2つの顔」

16件のコメントがあります

脚本:森下直 監督:守下敏行
ゲスト:山口馬木也

廃墟ビルで二人の遺体が発見された。一人はビルの管理を委託されている高齢男性。死因は心不全と思われた。もう一人は、複数の前科がある加納(山口馬木也)という中年男性で、死因は絞殺。警察は仲間割れか口封じの線で捜査を始める。ただ、現場の状況が奇妙で、加納の背中や周囲の床には、なぜか発光するキノコが生えていた。

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16件のコメント・感想があります

  1. Endymion さん

    ペスタロチオプシス·トニトルス、これは覚えられないですね~。
    ピスタチオ(亀山)
    ペドロ&カプリシャス(伊丹)
    早口言葉みたいなキノコ(内村部長)
    3人さんのコレ↑はなかなか面白かったですよ。
    またしつこく鑑識課の益子さんに何度も手を合わせて頼み事をする右京さんも初めて見ましたよ~。
    益子さんも右京さんのしつこさに弱いんですね〜。
    結果、右京さんは死にかけたわけですが、直ぐに立ち上がれるほど元気なのはやはり右京さんは超人なのか?
    しかし今回の犯人があのアルバイト青年の相場君だったって意外でしたよ。
    タイトルの「2つの顔」はキノコの事だったんですね〜。
    最後、右京さんも遂にピスタチオって(笑)
    今回のストーリーですが、僕的には普通かな~。

  2. 亀リーマン さん

    第4話去年に続き森下さんでしたが今回は面白かったです。
    ・イタミン、今回は参次官のように捜査本部で指揮する。
    ・右京さんの、キノコの豆知識同じ森下さんの「うさぎとかめ」の亀の豆知識みたい。
    ・「ペスタチオ….」よくこんな難しい名前をスラスラと。→ホントに早口言葉みたい。亀山くんみたいに途中からピスタチオって聞こえてきた。(右京さんも惑わされた!)
    ・美和子さん、先週温泉旅行行ったばかりなのにまた行こうとしてる。しかも亀山くんと行くと途中で帰っちゃうからこてまりさんと。
    ・益子さんに手を合わせて頼む。その手法冠城君のやつ。
    ・鑑識の奥の倉庫久しぶりに登場。
    ・右京さん、枯れてないキノコ見て少年のようになり倒れる。(キノコにやられたのはロシアンルーレット以来)
    ・エルドビア久しぶりに登場。
    ・「亀山くん、ハウス!」「ワン!」仲の良い芸人か!
    次回は岩下さんの「幽霊ホテル」監督は田村さんです!ゲストは遠山俊也さんですね。個人的にはS12の「顔」の炭谷さんの印象が強いです。ついに来た岩下さん!!待ってました!

  3. ふぁんた爺 さん

    最後、美和子さんとこてまりさんがキノコ料理完成!となると思ったが、、、

  4. 最後にひとつだけ さん

    今回もなかなか面白かったですね。
    なんというか、ギャグテイストで進んでいくのに事件そのものは謎が多く釈然としないまま終わってしまうという不思議な回でした。
    右京さんもまさかキノコで死にかけるとは・・・笑
    久々にエルドビアの名前が登場しましたが、相変わらずロクなことしないですねあの国は・・・
    しかし本編ではさらっと流されていましたが日本政府がピスタチオなんたらの毒性を知ったうえで第三国と取引しようとしているのだとしたら特命係のあずかり知らぬところで暗躍してる誰かがいるということですよね。まだまだ日本には右京さんの手が届かない大悪人がいるのか・・・
    下手をすると今回の事件は犯人もろとも「なかったこと」にされてしまうかもしれないですよね。
    そういえば犯人が名無しのスパイというのは「神の憂鬱」を思い出しますね。
    今回の犯人もアイバというのは偽名でしょうし。
    あとサブタイトルの「2つの顔」というのが最後まで見ると意味を理解できるというのがよかったです。
    ゴロツキだと思われていた加納にももうひとつの顔があったんだな、と。

    余談ですが漆原教授と聞くとどうしてもシベリアンハスキーを押し付けてくる某教授を思い出してしまいます(笑)

  5. ユッキー さん

     だいぶネタ回に寄ってましたけど、面白かったです。真面目にやり過ぎると荒唐無稽なキノコの設定が嘘くさくなるので、このくらいのバランスでいいんじゃないでしょうか。右京のトリップが既視感ありましたが……しかしあのキノコで死にかけて臨死体験中に雷を視るというのは、理に適った設定ではありました。それで死にかけた人が畏怖を込めて“雷”って名付けるのは、物の名前の成立過程としては自然です。大枠が荒唐無稽でもそうやって細かい部分でこだわってくれれば、世界観はしっかりしますからね。そこら辺もバランス感覚は良かったと思います。
     気になったというかどっちかなと思ったのはラスト、キノコがまだ残ってるかもって状態が怪談やホラーの『終わったと思ったらまだ怖い事が──』的だったのですが、その割にはどこかで生きてるキノコを見せる訳ではなかったので、どういうテイストを狙ったのかが曖昧でした。物語としてはまとまってるので別にこの終わり方でもいいのですが、個人的には『ピスタチオ』で笑わせておいてから、『でももしかしたらどこかでキノコが生きてるかも?』ってゾクッとさせるラストが良かったかな。キノコそのものは見せずに薄暗い場所に胞子が舞う様子だけ見せるとかでも、ネタ回寄りな今回なら成立したのではと思います。あくまでも個人の好みですけどね。

  6. さら さん

    割とおもしろかったと思います。このシーズン始まって初めて4点をつけました。冒頭、右京がきのこに顔を近づけるシーン、ちょっとひやひやしながら見ていたのですが、あれは伏線だったのですねえ。科捜研の女なら、あれはやらないよなあと思っていたのですが。しかし右京も過去にきのこで中毒をやって随分愉快なキャラになったことがあったかと思ったら、今度はぶっ倒れるなんて、まあまあ。

    山口馬木也、久しぶりに見ました。大二郎再びって感じでしたが、悪役とは。でも「子供たちに」云々の辺りは大二郎ぽくてよかったです。

    小ネタとしては、早口言葉のようなキノコというのはおもしろい表現だったと思います。こてまりの右奥に正体不明のお花が活けてありましたが、あれはなんだったのでしょう。キノコに引っかけて、それらしい花にしたのかな。

  7. 結構な相棒ファン さん

    殺人事件にも関わらず、右京さんの関心は現場にあった光るキノコ
    水谷豊さんとキノコと言えば、過去にキノコ研究に熱心な弁護士役
    がありましたね、その時のキノコも光るキノコだったような?
    しかも共演が、鈴木杏樹さんでした
    キノコの特性から事件が解明される、特に学名「ペスタロチオプシス・
    トニトルス」は事件のヒントになり、またレギュラー陣の言い方が
    それぞれ個性的で面白かったです 最後は右京さんまで(笑)
    鑑識の益子さんとの、やり取り 最初の頃を考えると随分仲良しに
    犯人の設定が、いかにも相棒らしかったです
    来週は「幽霊ホテル」、右京さんは今度こそ幽霊と遭遇出来るので
    しょうか? 今から楽しみです。

  8. たつろー さん

    ネタ回だったのでしょうか。面白かったです。特に特命係 捜査一課 内村中園そろい踏みのシーンは、喜劇を観ているようでした。ちなみに私もキノコの名前覚えられません。
    被害者役の山口氏は、今 侍タイムスリッパ―の主演で旬の人です。だから、あえてキャスティングしたのかなあなんて思いました。(近々映画鑑賞予定)
    右京が死にかけるという演出はやりすぎな感もありますが、ネタ回なのでよしとして、アクションもあり、一番最初の被害者の言葉が最後につながったりと推理要素もあり、好きな作品でした。

  9. 花山院惺 さん

    ネタ回で相棒節が満載でしたね。
    今回内村部長の滑舌がここ最近の中では1番良かった気がするw

  10. 匿名 さん

    頻繁に挟まるネタの面白さはさることながら、メインストーリーもたかがキノコと思いきや壮大な真相と意外性のある展開で充分楽しめました。
    リアリティはあまりないですがこういうSFチックな話もたまにやる分には新鮮な感じがして好きです。
    森下さんこれまで特別注目してなかったですが、見る目が変わりました。

  11. 重冨穂奈美 さん

    実に面白いお話だったと思います。きのこが生えた幻想的なストーリーが良かったと思います!!きのこを使った自然科学と環境問題の2つが組み合わさったところがちょっと意外でした。
    あと早口言葉のようなきのこの言い方が何気に面白くて思わず笑ってしまいました。
    とくに刑事部長と伊丹さんの言葉があまりに面白かったので、家族みんなで笑ってしまいました。
    こんな難しい言い方をしなくてもいいのにね。簡単に省略してもいいと思う。鑑識の部屋で倒れた右京さん大丈夫だったのかな?亡くなった被害者も同じような毒で倒れて亡くなったのではないかと思う。
    次回の放送は13日が世界野球プレミア12の放送のため、お休みで、20日が放送回なので楽しみです。

  12. 金沢鵤 さん

    鑑識の人はどうやって意識を失わないようにペスタロチオ・プチス・トニトロスを回収したのか?

    政府はなぜ希少なキノコの研究を推していたのか?

    エージェントはなぜペスタロチオ・プチス・トニトロスを見つけられなかったのか?

    そもそもエージェントは加納さんに近づく必要性があったのか?

    博士二人はなぜ毒を出すことに気づけなかったのか?

    加納さんは博士二人なら何とかしてくれると信じていたのか?

    とにかく疑問だらけの回で微妙でした。
    真面目なギャグ回にふりきっているわけでもなく、変にシリアスな要素もたくさんあってチグハグな内容になっていたと思います。

    ペスタロチオ・プチス・トニトロスの名前の由来を聞くと先住民がいたときに既にプラスチックがあったというのも変ですし、

    あんな危険な胞子がばらまかれたら密室内じゃなくても大変なことになりそう。

    サブタイトルである「2つの顔」の意味や
    マイクロプラスチックという題材、
    そしてペスタロチオ・プチス・トニトロスの設定などは良く記憶に残る回ではあったので、
    環境問題を取り上げていることや作風的にも
    もう少し現実味があれば良かったと思います。

  13. 金沢鵤 さん

    すみません。正確には、「エージェントはなぜペスタロチオ・プチス・トニトロスを現地で見つけられなかったのか?」です。

  14. 上杉 左京 さん

    S.21以降もこうして何か書く気を起こさせるにはどれも今一つだった(それが何故なのかは別途書ければと思っているが,『惡の種』が唯一の例外である理由と裏腹で,決してS.21〜23の一作一作の完成度が低いとかではない,個人的事情以外にもっと相棒全体の「形象」に関わる事である)
    ここにお邪魔する事ももうあるまい,そう観念していたところに今回の作品,相棒を長く観てれば観てるだけ感嘆すら覚える力作である.

    森下脚本での亀山は今回が3回目であるが,実は冠城期S.17『うさぎとかめ』で暗黙裡に登場していて,実はあれこそが亀山復帰の大きな布石となったという目に見えない流れを感じている,というか,そう勝手に信じている.

    『2つの顔』,この題名の意味するところ,それは長く『相棒』でも一つのテーマとなってきた.片山雛子の初登場の『双頭の悪魔』,これは奇妙でわかりにくい題名ではあるが,単純に考えれば殺された首相補佐官が実は官房長をも盗聴していたという背信の裏の顔だった(そこに美和子や雛子の裏切りも絡み合う).それから15年経ってS.18では科学技術の持つ特に軍事とのデュアルユースの側面が扱われ(『檻の中』等),『アレス』では片山雛子は天使と悪魔の両面(相当悪魔寄りだが)合わせ持つ武器商売=死の商人と関わっていた.
    「善悪は表裏一体」,そう言ったのは「善悪の彼岸」に行ってしまった南井のような人間ではないレアリストの片山雛子(『アレス』での台詞).今回のキノコにもデュアルユースは引き継がれ,しかし環境保護活動とローンウルフ,学問への貢献と軍事転用,そんな二面性のある加納は,結局現実主義の片山センセーの様には行かず,善悪の狭間の闇に呑まれ,生き別れた子供と未来の地球への希望に足を掬われてしまった.キノコ〜マイクロプラスチック研究と軍事エージェントに対する加納の要求する報酬額の多寡・差異に彼なりの義が現れている.(※以上,デュアルユースについては以前に『檻の中』の後篇で投稿している)

    この作品では「2」というのがキーワードになってもいる(2人の遺体,2人の教授,2つの小瓶).もっと言えば,『警察官A』,『楽園』,ともに「二人」「相棒」「パルトネール」が隠れた主題でもあり,しかしこれについてはまた稿をあらためるべきだろう(冒頭に書いた問題にも少し関わるところで,本来の『相棒』そのものはその題名にも拘らず二人仲良友達仲間のコンビ物では決してない,ホームズやブラウン神父,ポワロ,コロンボといった作品の影響の強いバディ物であるとは以前も書いた)

    とりあえずざっと気づいたところを挙げてゆくぐらいしかできないが,

    ・キノコ学会の話題では今回さりげなく角田課長が合いの手になって絡んでいるけれど,周知の通り,S.7の『顔のない女神』,S.12『酒壺の蛇』でも課長は「キノコ」と深く関わっている.

    ・右京があえて自らトリップするシーンは,まずは亀を救った訳でもないのに自ら危険を省みず潜入捜査をして天礼島に自生する’ロシアン・ルーレット’というキノコの粉末を盛られてしまう,『アレス』での竜宮城の顚末を彷彿とさせる.
    (※病床の右京(水谷豊)を見ると自分的にはどうしても初期の相棒,preS.3やS.1の最終回のあの頃が蘇るけれど,右京が死ぬんじゃないかと「病床で」泣きつかれるシーンはこれまであっただろうか?(劇場版Ⅳはよく覚えていない).少なくとも亀山ではこれもありそうでなかったシーンじゃないか?
    因みにこのトリップの場面は,シャーロック=ホームズの『悪魔の足』(The Devils’ Foot)に極めて類似していて,そこではアフリカ原産の原住民に言い伝えられる植物毒(LSDの類いらしい)がコーンウォールに持ち込まれていて,ホームズが敢えてその毒を自ら試みてトリップし,危ういところでワトソンに呼び戻される.)

    ・新種(かもしれない)生物種をフィクションとして設定するのは,S.16『ドグマ』がありあそこでの真犯人岩井と今回の加納も,今回の相場の台詞じゃないが「正義と悪」にそれぞれ片脚ずつ突っ込みながら自分なりの義の信念を堅持しているところなど少し似ているけれど(岩井が公安外事課なのも連想が働く),一方で,ペスタロチオプシス・トニトリスがより真実めいているのに対して,『ドグマ』の’ジゴクバチ’はいかにも作り物,「嘘っぽい」.こういったところでの「真実らしい」というのは大切な事である.
    『相棒』ではこれまで他にもそれらしい創作上の生物なり植物から文学者の遺稿,数学の定理に至るまで数多登場してきたけれど,古くは幻のキノコならぬ「幻のチョウ」,(実は新種じゃない)ミヤモトアゲハの登場する『アゲハ蝶』という,亀山が昆虫少年だった事が明かされる岩下脚本による名編がある(本日放送予定の作品の出来不出来はどうなるものかしらん).

    ・生物学に関わる大学・民間の研究,それはS.8〜10の頃には一つの社会テーマだったけれど(iPS細胞,バイオマスエネルギー,地球環境問題…,『特命係西へ!』『あすなろの唄』『すみれ色の研究』…),多くは科学の善の側面を素材として借用したにとどまっていた.
    遺伝子工学の善悪の彼岸,今回の右京の台詞ならば「人類が手に入れてはいけない」領域,そうした行き過ぎは『レベル4』と『罪と罰』でcriticalに扱われてる(生物兵器ウィルス,クローン人間).しかしより純粋学問たる数学に分野は移るけれど,S.12『殺人の定理』あそこで論じられてる主題とも今作は全く並行している(主題だけではなく研究室に所属する女性との聴き取り場面など似てる.数学の方は少し強引にフィクショナルなところが強かったが).

    ・今回の真犯人,エルドビアのエージェント,いかにも最初から犯人とわかるその風体やわざとらしさからは,瀬戸内米蔵最後の作品『いわんや悪人をや』に登場するあの(元)傭兵ロシアスパイが思い浮かぶが,上述の『酒壺の蛇』,『殺人の定理』やS.17最終回『新世界より』では’東国’のスパイが登場する.そして今回の未解明の毒物の作用機序,「代謝が速やかに行われてしまって発見できない」という件は,やはり国際スパイテロもデュアルユースも絡んでいたあのS.5最終回『サザンカ』.

    以上挙げたような過去の相棒が凝縮されているだけではない,これら傑作たちに少しも負けていないが,それらを踏まえた上でさらに新しい要素や可能性も感じさせる:
    ・本来無関係の2人の遺体がこういった形で事件に結びつけられるところは新味がある.(インフルエンザならぬ菌糸が結びつけた縁である→)
    ・今思い出す限りでは,早口言葉ネタ〜難読言葉ネタ〜ピスタチオ,ペドロ&カプリシャス,をここまで押したのはありそうでなかった.その学名がヒントになって事件の解決へと導き,ギャグで終わらなかったところは◎.
    ・右京と亀山の犬好き(『つきすぎている女』『器物誘拐』…)を踏まえての「亀山君,ハウス」「バウバウ」のお巫山戯の最後,これも確かにこれまでなかったけれど,これはちょっと冒険やり過ぎかと,唯一マイナスに感じた箇所×.しかし今作は人間心理を深く掘り下げるというよりは純粋に推理作品として優れているという観点からすれば,一般にはこうした軽みは許されるのかもしれない.

    (→)管理人の沖田が階段を息切らして登った末の不幸な事故という設定.その尾ひれネタにはなるが,伊丹に「たるんでんじゃねえのか」と叱咤される芹沢.エレベーターを使わず階段を駆け上るというのは亀山の定番のシチュエーション(『教授夫人とその愛人』『ついてない女』など)でもあり,また亀山以外では『人間爆弾』のシーンも印象的だが,何より個人的にはS.10『逃げ水』,元法務大臣・瀬田の安く借りてる弁護士事務所にはエレベーターがなくて,それで神戸があれこれ不平たらたらを漏らす場面,あれが即思い出された.因みに今回のキノコ仙人=信岡教授を演じた役者さん(※久保酎吉)が,『逃げ水』では加害者姉弟の父として,見ていて強く惹き込まれる極まった演技をされている.

    —–

    これまでの相棒の様々なエッセンスをただ寄せ集め組み合せた類いではなく,実に精妙に融合されていて,その含みや仕掛けの妙味は,既視感はあっても懐かしさこそあれ,興醒めな二番煎じな箇所は一つもない.
    冒頭に書いた「相棒全体に関わる形象の事」の問題点に関しては,全くこの作品は他と同様,解決どころかかすりもしていない.(※この問題は『再会』や『警察官A』や『恋文』,『サイレントタトゥ』での試みが為されてはいるものの,あまり成功していない.本来は輿水氏の役割なのに『13』では失敗し,先送りされている)
    しかし『2つの顔』は明徴的にその課題に向き合ってはいないにも関わらず,惰性粗製乱造され気味でもあった”通常回””ネタ回”のワンノブゼムで終わっていない.

    何故に突然変異のように「本来の相棒らしいクラシックな作品」が出来上がってきたのか少し不思議である.

    森下脚本はS.13『14歳』からさして多くない7作品しかないが,どれも何か癖のある強い個性の刻印が仕組まれているのはわかっていて,だから『パスワード』(櫻井智也)の感想投稿で森下脚本の可能性に触れていながら全てを高く評価できているわけでもなく,それは作品との相性や出来不出来という感想以前に,自分は未だ森下脚本をよく読めていなかった.

    そこでいくつか森下作品をあらためて見直した,その感想を後に追加投稿しておく.(2024年11月17日最終脱稿)

  15. にゃ さん

    傑作です!シャーロックホームズ読んでるみたい。
    右京さんにぴったりの話!

  16. 通りすがり さん

    にゃ様、もしかして「幽霊ホテル」への感想をここに書いてませんか?
    (「シャーロックホームズ読んでるみたい」「右京さんにぴったり」とあったので、
    そんな気がしました)
    「2つの顔」への感想だったらごめんなさい。

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