脚本:櫻井武晴 監督:東伸児
ゲスト:渡哲也 綿引勝彦
5年前に新開拓海(和木亜央)という青年を殺害、5年の懲役刑を終えて出所したばかりの川北誠也(川野直輝)が何者かに殺害された。
現場の状況から怨恨による犯行とみられ、容疑者として拓海の父・新開孝太郎(綿引勝彦)が浮上する。
「犯人の刑が軽すぎる」と損害賠償を求める民事訴訟を起こしていた孝太郎。
その弁護士となったのが、元法務大臣の瀬田(渡哲也)とわかり、右)と尊はさっそく会いに行く。
脚本:櫻井武晴 監督:東伸児
ゲスト:渡哲也 綿引勝彦
5年前に新開拓海(和木亜央)という青年を殺害、5年の懲役刑を終えて出所したばかりの川北誠也(川野直輝)が何者かに殺害された。
現場の状況から怨恨による犯行とみられ、容疑者として拓海の父・新開孝太郎(綿引勝彦)が浮上する。
「犯人の刑が軽すぎる」と損害賠償を求める民事訴訟を起こしていた孝太郎。
その弁護士となったのが、元法務大臣の瀬田(渡哲也)とわかり、右)と尊はさっそく会いに行く。
細かいことを言いましたが、当サイトへのコメントは大歓迎です。初めての方もお気軽にお書込みください。
見応えのあるドラマとは、まさに「相棒」のことですね。
まず、脚本がすばらしい!メインだけではなく、どの役どころの方々についても背景までしっかりと描かれていて、かつすべての俳優さんが魅力的で、今夜もすっかり引き込まれてしまいました。いちファンとして、幸せな1時間でした。
終盤の5分、川北の父親が泣き崩れたところ、瀬田弁護士が新海夫妻に静かに、でも強く語るところ、神部くんが右京さんの背中を見送るところ、特に目が離せませんでした。
…ひとつ。
あまりにゲストが豪華なこと、
相棒のふたりの見ている向きがほんの少しずれて?きていること、
終わっちゃうんでしょうか?tenで…(泣)
ちょっと言葉が悪くて申し訳ないが
「屑はどこまでいっても屑」
これが今回の印象かな。
他にも考えされられるとこがあるけどね。
流れとしては櫻井さんらしい話でした お父さんの慟哭はちょっとつらかったですね
ただ、これは放映時間の問題なのでしょうが新開さんたちが自首をするという話の後
突然“犯人はお前だ!”展開に移るのはちょっと唐突でアレアレって感じがしました
本来なら、例えばもっとお姉さんや旦那さんと右京さんとのやりとりがあったほうがよかった気がします
ただ、己の正義よりも依頼者の正義を優先させる瀬田弁護士と
あくまでも己の正義を貫く右京との対比
被害者や加害者の家族の心情を思いやる神戸くんと
自身の信条に忠実な(もちろん覚悟も込みで)右京との対比
そういう場面は相棒らしくて楽しめました
ただ上記の対比も含めて、ちょっと1時間枠では詰め込みすぎだったかなあ
ミステリーとしては、櫻井さんお得意のパターンでした。
しかし、それが嫌にならないくらい、テーマがズシンと来るものでしたから、良い作品でした。
瀬田弁護士、事件の真ん中にいた訳ではないですが、存在感がありましたし、再登場も期待します。
そして、タイトルですが、昨シーズンの『もがり笛』に似たような感じですね。事件に直結している訳ではないですが、ぼんやりした感じのタイトルで、僕は好きです。(もがり笛よりは好きな作品だった)
……最後にひとつだけ、、、加害者の父についての手がかりが、なんと、、、Twitterでしたよね? 相棒は最新の物にも精通しているんですね~ 感心しました。
観ていて胸が痛くなりました。
遣りきれない家族の思い、
辛いですね!
一番楯となるべき父親が逃げては
ダメでしょう!!
結果姉が犯した犯罪でしたね。
ドラマとしては内容の濃さに対して
時間が短かったせいか多少端折った感は
否めませんね(苦笑)
わたしは、被害者のお父さんが、殺人なんかする人じゃないと解りすぎるくらいだったので、マスコミにわたしがやりましたのシーンはホントびっくりして、そこで一瞬頭が真っ白になっちゃいました。
犯人も失踪した父親を疑っていましたし・・・それだけに結末の衝撃はおおきかったです。
一時間と限られた枠の中に入りきれなかった部分とかを思えば、相棒は被害者の遺族の悲しみを描いた名作はいっぱいあるから、思い切って加害者家族の追い詰められた悲劇に焦点あててもと、考えたりもしたのですが、そうするとゲストの渡さんが活かされないですし・・・・
それに、これで一番描きたかったことは、右京さんの正義とその瀬田さん正義との対比だとも思います。
「相棒」、とくに櫻井作品は、司法をはじめとする世の中の仕組み等の、なんで、そうなの?的なものにいろいろスポットをあててきましたが――タイトルに込められた気分は今回だけのことじゃない気がします。
冒頭、やけに暑いことを強調すると思ったら(夏の間にスーツを着て撮影する出演者のみなさんのボヤキかと…)、なるほど。
映画をのぞけば、いつも放映される季節が決まってる「相棒」ですから、〝逃げ水〟のイメージを描くには10月なのに暑くないと、ということでしたか。
それにしても前回、刑事がだめなら民事で、という展開があって、今回のお話とは…あなどれないですねえ(ちょっとイジワルなほど…)。
ところで綿引さん、裏番組のサスペンスにも出演されてましたね。
後味の悪さを書かせたら櫻井さんの右に出る人はいませんね。
苦手な人もいるでしょうけど…
来週はもう少し明るい話も見たい。
重いテーマが続きましたね。
たまきさんはいなくなるし…
ラストで「(武蔵野の)逃げ水」目指して独り進む右京さんは、
風車に突撃するドン・キ・ホーテのイメージがありました。
亀山さんならサンチョ・パンザよろしく脇にいたと思いますが、同行しない神部さん。
一体どんな「相棒」を描くのやら、不安と好奇心でいっぱい。
どうも製作側の意図にはまってしまったようで(笑)
あと目立ちませんが、第1話、2話通じて、
三浦刑事が大(?)活躍していますね。
同じような年代なので、いぶし銀みたいな活躍がうれしかったです!
今回のストーリー全体を通じて告発したかったのは、
何事も数字(金銭)に換算しなくては廻らなくなってしまった、
日本社会かなと思いました。
そう思うと、被害者の父が「殺人」を宣言したのは、
そんな社会の価値観への抗議とも見えました。
ホント、来週辺りは明るい話を見たいですね!
重くって見るのが正直しんどいっす。
チャラいのよりは、いいか・・・とも思いますけれど。
切なかったですね
今は、かおるちゃん、みわこさん、たまきさん、官房長官が
いなくて寂しいです
米沢さん、いたみさん達まで
いなくならないといいなぁ
相棒、これからも続いてほしいです(;;)
相棒、人減りすぎ(; ;)
かおR
相棒、いなくなりすぎです(; ;)うわーん
薫ちゃん&美和子さんがいなくなって、小野田官房室長(官房長官)がいなくなって、たまきさんいなくなって大なきしました((T_T))
右京さんがはじめに比べてお茶目(笑)な一面を見せているって言うかなんていうか・・・そこも右京さんの魅力だって感じています。
わたしは中学生なのですが、相棒についてたくさん話せる仲間がいなくて寂しいです(。。)
なんか、文章めちゃくちゃになっちゃいました。ごめんなさいm(_ _)m
小野田官房長&たまきさんがいなくなって寂しいです・・・。
でも、今回のキャストにはびっくりしました。すごい!!!
今回の話は、被害者の家族と加害者の家族の話。なんか暗い話でしたけど、実際に起こりうるであろう話だと思いました。なんか悲しいです。
ところで、今回右京さんと神戸くんの意見が割れましたね。最近そういうのが多くなってきている気がします。この先どうなっていくんでしょうか・・・。
切ない(。´Д⊂)
とっても悲しいけどいいお話でした!!
重すぎて、見ていて辛くなりました。
被害者の家族の悲しさ、
加害者家族の辛さがひしひしと迫ってきて
やりきれない思いでいっぱい...。
こういう話の時は、ふと薫ちゃんと美和子サンを
思い出してしまいます。
以前は、「やりきれないっすよ、右京さん」て言う薫ちゃんに
自分の思いを重ねて見ていたんですよね。
神戸くんは神戸くんで、彼にしか出せない持ち味があって
楽しんでいますが!!
この作品再度見ました。何ともやりきれない、胸が痛みます。被害者の家族の思い、加害者の家族の一生背負わねばならない罪の思い~さすが大ベテラン、渡哲也さん、良かったです。弟が殺される前、姉に問いかける言葉、逃げ水、ですか、恥ずかしながら私も知りませんでした。そして姉が逮捕されたと聞き、泣き崩れる父親の姿に泣けました~最後の場面での右京さんと神戸さんの考え方の違い、いずれ二人の別れを暗示しているようで胸が詰まりました。何度も見たい作品です。
「いつまでも暑いなこりゃあ、もう10月だぞ~!!」(By伊丹憲一)、おっしゃる通り2014・10・2(木)つまり昨日も暑かったです。今回の話は被害者遺族に支払うべき賠償金の話ですね。実際に現在の社会では殺人事件等の事で遺族にお金を支払っている加害者側はわずか10%にも満たないそうでほとんどの被害者遺族が泣き寝入りを食らっていると聞いた事があります。つまり被害者がどんなに残りの人生をすべて必死にがんばって働いたとしても払いきれないくらいの高額請求だからです。それくらい、いやそれ以上に罪は重いと言う事です。そもそも人の死を命の重さをお金に換算する事自体がおかしいのです。season2の「命の値段」を思い出しましたが。今回の被害者遺族の新開夫妻のとった行動や無念さはわかりますが、例えお金ではなくても何か誠意を持った謝罪の気持ちを示していればまだ新開夫妻も少しは救われていたのかも知れませんね。今回、殺害した犯人が川北くんの実の姉で共犯が姉の旦那さんだった事実を知った川北くんの父親の落胆さが後を引いてしまいます。~~と・こ・ろ・で・右京さん!!神戸くんに対して今回もまたプチ意地悪をしていましたね(笑)余程嫌いなのかな?神戸くんの事。大門くん(こりゃ失礼!)いや瀬田弁護士の事務所がエレベーター無しの5階建てビルでしかも事務所が最上階で暑いながらも必死でたどり着いたのに缶飲料の事で「お茶ですか?僕は紅茶の方がよかったのですがね~」「また下まで降りろと?」「僕が我慢すればいいのですから」みたいな事を(若干セリフが違うかも)。それでなくても事件発生したら神戸くんを置いてきぼりにしてさっさと現場に行ったり、前回で「花の里」が閉店した事をわざと教えていなかったりとseason8で自分が神戸くんに監察されていた事をまだ根に持ってるのかな?神戸くんが可哀想すぎますね、おもしろいですが。あと「逃げ水」の事ですが、私自身はこれまでの自分の人生の中で何度か見た事はありますよ。一種の幻覚症状で本来はそこには無いものが有るように見えてしまう目の病気(脳の働き)なんですが、私の場合は建物によく起こります。昨日までそこにあったはずの建物が今日には無かったり、そこだと思って行ってみたらそこでは無くてもっと遠くに建っていたり、これも幻覚の一つですね~海外でよくあります。陽炎や蜃気楼とはちがう目の錯覚なんですよね。TVドラマでも砂漠を歩いていて喉が乾きすぎてオアシスを発見したが実は幻だったみたいな事を以前見た事がありました、「西遊記」だったかな?。まぁ皆さんもまだまだ暑い日があるとは思いますがお互いに気をつけましょう!
今日は大学の授業で夕方まであったので、見られなかったです。またいつか再放送があるので期待しています。
おひさしぶりです。
今住んでいる静岡ではついこの間相棒3部作連続再放送と銘打って「シーズン4」「シーズン10」「シーズン12」の中から数本を選んで5月18日くらいまで3本連続で再放送をしており、もちろんこの作品も再放送されました。
この中で一番の悪はあの川北の弁護士ですね。もうちょっと弁護士がまともなら新開さんもあそこまで川北誠也を憎むこともなかったんだじゃないかなと思います。
あとは部屋に入った瞬間にタバコのにおいを感じて、家に灰皿がなくて車の灰皿も小物入れにかわってるところを見逃さない杉下右京の洞察力いつもながらあっぱれの限り。
それにしてもいろいろ考えさせられるドラマでした。被害者はもちろん加害者の家族も苦しんでるんですね。「近所の顔見知りがインタビューに答えてて『あー、そんなふうに思ってたんだあ、それは違うのになあ・・・とてもじゃないが住めないよあそこには。」声を絞り出し自分を責め続ける父親。どれだけ新開さんが犯人だったらよかっただろうに。しかし弟を殺したのは、自分が逃げることで世間へ置き去りにした姉。その事実を知らされて狂ったように泣き叫ぶ様子を冷たく見下ろす杉下右京。
瀬田宗明氏の「でも自分は正論よりあなた方の気持ちのほうが大事なんです。」と
あえて「法の準拠を叫び続ける」杉下にあてつけるかのような言葉。本当に法律っていうのはなんなんだろうって思いますね。
あと神戸尊の最後の「暑いですね」という言葉、私には「熱いですね」と聞こえました。もちろん杉下の断じて自分を曲げない熱さから来ています。
あと最後なんですが、私の地元静岡県でよく流れてるパチンコ屋のCM、コンコルドグループのCMに出演されてるのが今回の川北誠也の姉を演じた女優さんでした。最初浅田真央ちゃんかなって思ったくらいのそっくりさんでスタイルも抜群です。以前にも相棒に看護婦役で出てましたね。
それじゃなんのための取調監督官なんださんへ、
その女優さんは石橋けいさんで、昨日の関西地区再放送のseason5「悪魔への復讐殺人」にも精神科医の先生役で御出演されていました。
偶然にも同じ女優さんの相棒出演作品が2地区で重なって再放送されていたんですね。
ちなみに石橋けいさんは特撮番組ご出身で、「平成ウルトラマンシリーズ」や「有言実行三姉妹シュシュトリアン」などでブレイクされた方です。
すでに御結婚されておられるみたいですね。
おはようございます。
再コメントです、と言っても上のはゲストについての説明でしたが。
この作品も僕は好きな話です。
人間の持つ最もDARK で尚且つDEEPな深層心理や感情部分を、鋭くまたエグいくらいに描く事の天才、櫻井さんならではの作品でしたね。
殺人事件の被害者遺族・新開夫婦が加害者家族・川北一家に損害賠償を求める話、なんか以前の「命の値段」回を思い出しました。
やはり切ないですね、被害者遺族の立場で考えると。
事件解決後の右京さんの前方に「逃げ水」を見た神戸くん、いずれこの二人に別れの時が来る事をこの時すでに暗示しているかのようでした。
そして瀬田弁護士役の渡哲也さん、僕の中ではまだ西部警察の「大門くん」なんですよ。刑事役の方が渡哲也さんらしいといまだに思っています。
また渡瀬恒彦さんにしても渡哲也さん同様に「十津川警部」等の刑事役が似合っていると僕は思っています。(逃げ水とは関係ありませんが、すみません!)
追記です。
きよりんさん、すみません。
皆さんのコメントを読み返したら、僕のコメントの一部にきよりんさんと同じような事を書いていました。
パクったわけではありませんので、どうかご理解下さいませ。
次は「晩夏」かな?上手くコメント出来ればいいのですが・・・・。
こんにちは!
先程此方を見て、コメントしました。
此方の作品は、悲しい結末ですが、大好きで何度も見ています。
(私、好きな作品は何度も見たくなる…)
以前コメントしましたので、それに尽きますが…
エンディミオンさん!
一部、私と同じ感想を持たれたようで、ビックリ!
とても嬉しいです。全然気にしないで下さいね、それが言いたくて((笑)
そして、シーズン10のDVD、ヤフオクで買われたんですね…
凄い! 私、ヤフオクとか出来なくて(泣)変わらず、相棒大好きな事、納得です。
シーズン10は名作が一杯、特に、ピエロ、贖罪、罪と罰、は大好きです。殆ど録画してありますが、唯一、罪と罰は録画出来ていません。
罪と罰、の再放送、願っています。
シーズン10、楽しんで下さいね。
此方の感想とそれて、すみませんでした。
こういうクズ野郎を見ていると、死んで人生をやり直せ!といつも思っていたので、ある意味クズが殺されたのはスカッとしました。しかし、それと法律とは違いますからねえ…
連投になってすみません。
さてこの話、私もきよりんさんと同じで好きな話の一つですね。
なんかやるせないラストでしたが、最後に神戸くんの見た、逃げ水の中に消えて行く右京さんがたまらなく良いですね。
あの逃げ水が被害者遺族の新開夫婦の人生をそのまま象徴しているかのようでした。
また、私もきよりんさんと同じで特命係の二人の今後を予想しているかのような逃げ水にも思えますね。
同じ感想になってしまってすみませんね。
被害者遺族と加害者家族がこれ以上ないほどに追いつめられ、お互いに一生心を癒すことはできないという当然のことでありながら重く厳しい現実を淡々と描いていて苦しい気分になります。
息子の命を奪った川北誠也には一生かけて罪を償ってもらいたいのに賠償金の不払い問題も含め、贖罪の気持ちがみじんも伝わってこない。
そうして加害者家族への恨みを強めていき、
失踪している川北誠也と父親の行方を探し、川北誠也の姉につきまとい。
そんなどれだけ強気であっても心が苦しくなるのは変わらない被害者遺族の新海さん夫婦、
そして最後まで二人とまっすぐ向きあっていた瀬田さんの心の強さは本当にすごいと感じる。
そして3人でマスコミのなかへと消えていくラストシーンは切なかった。
川北誠也もクズ野郎であることは間違いないものの彼もまた極限まで追いつめられてイライラする感情を抑えらず、どうしたらいいのか分からない状態になっていたように思えなくもありません。
悪知恵を身につけてしまい、
「金を少しだけ払って、行方不明になるからさ」と姉の智子さんに話す川北誠也。
小さい頃 一緒に追いかけた近づいても近づいてもさらに遠くに見える水の名前を思い出せず聞いてきた弟の頭に肉叩きを三度振り下ろし、泣きながら「逃げ水」だと答える智子さんの姿がまた悲しすぎて。
遺体を運ぶのを手伝い、泥棒の仕業だと思わせるように偽装してくれた彼女の夫も共犯として逮捕されてしまったのでしょうか?
明確には描写されなかったので少し気になる部分ですが何にせよやるせないです。
そして川北さんの父親に娘さんが犯人だと誰よりも早く告げた右京さんの姿は今までのことを思い返すとまだ残酷ではないほうだと思いますが、心のなかにある正義や信念はひしひしと伝わってくる。
最後のシーンは神戸くんにとって右京さんは追いかけても追いかけても一生 追いつくことのできない逃げ水のような存在だということを表しているのでしょうね。
金沢鵤さんのコメントにもありますが、被害者遺族も加害者家族も、これ以上ないほど追い詰められ、お互いに心を癒すことのない現実。これこそがサブタイトルのもつ意味だと思います。
殺害された元受刑者の川北誠也さん。「刑期を満了したから罪は償った」しかし、それは法的責任であり、民事責任はまだであり、道義的責任は一生ついてくる問題です。
姉の南智子さんに、少しばかり金を借り、1~2回賠償金を支払って後は失踪。まだ懲りずに悪知恵に走るのか、これでは誰も癒される事は無いでしょう。
誠也さんの父親の川北浩二さん。マスコミやご近所に中傷され、奥さんに先立たれ、さらには賠償金、追い詰められて現実から逃れるための失踪。その無責任な行為は、結果的に長女までも犯罪者にするという結末になりました。
新開さんご夫妻は、賠償金が欲しいから加害者とその家族と争っているのではなく、誠実なる謝罪と罪と一生向き合う姿勢を期待しているのだと思います。誠也さんのずる賢い行為、浩二さんの失踪は許されるものではないと思います。
小ネタ的には、10月なのにこの暑さにうんざりする伊丹刑事。本作の本放送の数年前に「猛暑日」が設定されていたようですが、猛暑を実感する作品に思います。もちろん、猛暑の中ビルの5階まで2往復する羽目になった神戸さんが気の毒ですね。
再投稿、お許し下さいませ。
訃報です。
この回にご出演されました昭和の名優、綿引勝彦さんが他界されました。
綿引洪さんの別名義でも有名ですね。
いぶし銀の名バイプレイヤーとして、昔から馴染みのある大好きな俳優さんなだけに残念です。
心からご冥福お祈り致します。
犯人として自首することで、被害者感情を訴えたい・社会に一石を投じたいという思いは、
わかるようなわからないような…。ややキレイゴトにも思えて、ピンとこないな。
『逃亡者』(Season7-12)の志茂川の心情のほうがわかりやすい。
被害者遺族のやりきれなさの描写は、『ありふれた殺人』(Season3-11)のほうが秀逸。
「新開さんになんて言えばいいんだろう…」
川北姉の犯行動機の一因が、新開夫妻の”つきまとい”にあったというのがなかなかヘヴィ。
弟のせいで母が死に、父が失踪、マスコミに追い詰められ、さらに新開夫妻の存在も。
弟のしたことではなく、今度は自分のしたことで責められる。
やや安堵感も感じられるだけに、いっそう悲しくて切ない。
そして、泣き崩れる川北父が今回のハイライト。
いよいよすべてを失ってしまった彼は、これからどう生きればよいのか。
いや、生きていくことができるのか。
数多ある”鬱回”のなかでも、今作は僕の中ではトップレベル。
追いかけても届かないものの象徴として、『逃げ水』のタイトルは上手いなと思うが、
思わせぶりすぎて、ちょっとモヤモヤする。
★★★★☆
川北の父親役の久保酎吉が名演でした。まず伊丹たちの前でパンをかじるシーンがリアルです。そしてラスト、娘が犯人だと知って泣き崩れるところではこちらも涙が出ました。 その石橋けいちゃん(ファンなので;すみません)の『またマスコミの人に追いかけられる……新開さんになんて言ったらいいんだろう』という独白もせつなくて、弟を殴りつけてしまった気持ちが理解できました。 それから中間部、新開夫妻の会話の「あいつ(加害者姉を指す)、スーパーでお寿司なんか買ってる」という言葉はとても胸に沁みました。子供を殺されるってそういうことなんだよなぁ……と、たまらない気持ちになります。櫻井武晴脚本、すごいです。 またコメントさせてください。このサイト、応援しています。