脚本:岩下悠子 監督:権野元
ゲスト:山本涼介 山崎潤
大学構内に爆発物を仕掛けた男が、警察を挑発する動画を送りつけてきた。男は顔を隠そうとしないどころか、自ら素性を明かすような行動を取ったため、犯人は問題の大学に籍を置く平山翔太(山本涼介)という学生であることが判明する。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、同大学で先月、女子学生が実験中に死亡する事故があったことを知り、爆弾事件との関連を捜査。
脚本:岩下悠子 監督:権野元
ゲスト:山本涼介 山崎潤
大学構内に爆発物を仕掛けた男が、警察を挑発する動画を送りつけてきた。男は顔を隠そうとしないどころか、自ら素性を明かすような行動を取ったため、犯人は問題の大学に籍を置く平山翔太(山本涼介)という学生であることが判明する。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、同大学で先月、女子学生が実験中に死亡する事故があったことを知り、爆弾事件との関連を捜査。
細かいことを言いましたが、当サイトへのコメントは大歓迎です。初めての方もお気軽にお書込みください。
今回は岩下氏らしさが存分に発揮された脚本、という印象でした。
だいたい彼女が書く脚本ってひとつ大きなテーマがあって、そこにちょっとマニアックな業種が関わってきて、とそんな感じの物語が多いですよね。
今回であればまず大学助成金の不足というテーマがあり、そこにクラッシュ症候群という耳慣れない言葉が関わってくると。
それと物語の途中で平山の動機はおそらく勘違いなんだろうなぁと言うことを匂わせながらも(「私が殺したんです」の部分で不自然にヘッドホン外してますし)真のテーマは終盤まで見ないとわからないという構成は相変わらずうまいなぁと思いました。
あとやはり古参の脚本家なだけあって亀山の扱い方が上手いですよね。「平山から連絡があったのでは?」と勘づきながらも奥さんに見事に逃げられているあたり久々に亀山くんがポンコツっぷりを発揮していてとても懐かしく感じられました(笑)
ただ物語全体として見ると少し薄味かなって気もします。
これまで4話がかなり濃いめの話だっただけに余計それを感じましたね。
なので星は4にしておこうかなと。
今回はよくある誤解による犯行でしたね。
平山翔太くんの研究を成功させるためには資金が必要で、そのために真希さんがミスをおかして事故死してしまった。
しかもそうさせたのが教授だと誤解しての平山くんの復讐劇でしたね。
なかなか面白かったですよ。
でも真希さんはあまりにも悲惨すぎでしたが。
次回は「笑う死体」で瀧本智行さんの脚本ですね。
お笑い芸人関係の話なら、あのトラウマ級のつまらない「スポットライト」が過去にありましたが、今回はどうかな~?
でも死体が笑うって、「あなたの番です」のドラマみたいですね。
期待してます。
実に面白い内容でしたね。爆発事故に興味を持った右京さんの行動に驚きました。でも警察に対して挑戦状を送り付けてくるのは、あまりよくないと思います。それにしても自分自身を犠牲して爆発事故で死んでしまうことが、一番残念にしかありません。城南大学理工学部と言えば、シーズン6の白い声というタイトルでも出ていましたね。あの頃のシーズンで使われたのと全く違う学部があったですね。爆弾を仕掛けた犯人も悪いけど、でももっと悪いのは大学の予算不足のあり方に問題があるということ。取り調べで自分は噓だ‼と言った相手に、亀ちゃんは、事件の真実と真相を話したことで、落ち着いたのか涙を流していたところがすごく感動しました。自分が犯した罪を償って、反省して欲しいと思います。次回も楽しみに。
いや、今期ホント面白いです!
薫ちゃんが帰ってきて脚本家の方々が張り切ってるのか、薫ちゃんが動かしやすいキャラなのか…とにかく今日もクラッシュシンドロームのネタは先に分かっちゃったけどキチンとアイディアも入っていて、登場人物の心情も描かれていて、良かったです。
死んだ女の子の無鉄砲な一途さも、その子の為にこんな手段を選んでしまった男の子の愚かな純粋さも、若さ故の真っすぐさと切なさに溢れていて、まさに理工学部の大学生の息子がいる僕にはグッときましたよ。ウチの息子は爆弾は作れないと思いますが。
脚本の岩下悠子さんは聞くところによると『薫ちゃん以外は書けない』って『相棒』から離れたそうですが、そんな方だからこそ今回のラスト、右京と薫ちゃんの言葉をキッチリ書き分けられたんでしょうね。准教授と女の子のやり方に『間違っている』と背を向けた右京と、『彼らの気持ちだけは分かってあげて欲しい』と肩に手を置く薫ちゃん…これが観たかったんですよね〜。
二日続けて『科捜研の女』を観た様な気分になったのはご愛嬌ですが…昨日の(土門)薫ちゃんは犯人の科学者に『お前は大事な科学で何をした!』ってキレてましたが、今日の薫ちゃんは優しくて良かった。
ラスト、美和子に「突っ走っちゃう」と言われて自分の事だと気付いてない亀山くん、好きです(^皿^)
はじっちの出番が増えましたが、亀山くんとの絡みがもっと見たいですね(^・ェ・)b
タイトルが何より良かったです。クラッシュシンドロームという「眠る爆弾」と、国立優遇や実用性コスパ重視によってじわじわと大学の研究体力が奪われているという「眠る爆弾」、ミステリー(トリック)的な意味とテーマ的な意味の両方をダブルミーニングとして盛り込んだ、お手本のように美しいサブタイトルでした。
岩下さんご自身が付けられてるのかはわからないのですが、「空中の楼閣」「正義の翼」「ディアボロス」など、岩下回はサブタイトルも抜群だなといつも感じます。
亀山の動かし方のうまさもさすが岩下さんでしたね!ラストの花の里のシーンの安定感もさすが亀山時代からの脚本家さんだからこそだなと思いました。右京と亀山の面白みをしっかり捉えておられますよね。
大学の助成金の問題というテーマも良かったです。よく話題になってますし、この前も論文数による認定の問題が指摘されていたり。岩下さんの過去作「正義の翼」にも通ずる、科学技術・研究に対する現代的な問題意識がわかりやすく描かれていたと思います。
事件の発端となった隠蔽について、「間違っていたと言わざるを得ない」と断じたのも、「どれだけ残酷なものであっても、真実が明らかにされることからしか人は前に進めない」右京の信念が貫徹されていて良かったです。
ただ、事件の流れとしては、中盤で予想できた通りの勘違いエンドというのはちょっと脱力してしまいました。また、中盤で平山くんが「犯罪者になってしまった」みたいな恨み言を言ってて、その道を選んだのはあんた自身だろうと、その覚悟なしにここまでのことをやらかしたんかいと、平山くんへの共感が大きく削がれてしまったのも個人的には興醒めでした。(ラストは平山くんに厳しすぎる結末で普通なら見ていてかなりキツく感じてしまいそうなところ、自業自得感が強めになったのは返って良かったのかも…?)
次回は瀧本脚本で「三文芝居」を思い出す感じの予告ですね〜!
研究の費用のためとはいえ、そこまでするしかなかったのかなあ。
助成金問題は社会問題の1つですけど、
城南大学に限っていえば「事件が起きすぎているせい」なのでは……。
今回の件でまた一歩遠のいたようにも感じます。
クラッシュ症候群のワントリックを活かす回だったのかな。悪くはなかったが、普通かと。クラッシュ症候群ありきで、そこに助成金問題を絡めたのか、逆に助成金問題がメインでだったのか、どっちでしょうかね。殺人と見せといて自殺でしたなら嫌だなと思ってましたが、なるほど、事故死でしたか。不運でしたけど、事故が起きれば企業がスポンサーになると思い込むとは、そこまで追い込まれてる研究者がもし現実にいるなら、日本は残念な国だと思う。初期の亀山くんのセリフに「この不況ではねえ」みたいのが何度かあったように思いますが、相変わらず日本は不況なんですよね。
KHKFさん、
ラストの花の里シーンではなく、ラストのこてまりシーンですよ。
上のコメントにありましたが、平山翔太が三沢准教授に「何で俺が犯罪者になってるのか」と言い放つシーン、あれは現在進行中の爆発物及び拉致監禁の件を指しているのではなく、森原真希さんの実験中の死亡事故について、自分が疑いの目を向けられている事に対する言葉だと思うので、個人的には違和感なく入ってきました。解釈間違ってたらごめんなさい。
また、森原さんが、救出後にクラッシュ症候群の影響で容態が急変して亡くなったことで、平山自身が「(あの状況ではあれが精一杯とはいえ)自分が殺したも同然」と、救出時の対応を悔いているのかな、とも思いましたが、劇中にそんな描写はなかったので、こちらは僕の考え違いでしょう。
来週はおぼん・こぼん師匠登場ですか。楽しみです。
ラストで美和子さんが、事件の根幹である助成金問題について書いて売り込むと宣言することで、ほのかに希望の灯が差したように感じた。
これは警察官にはできない、ジャーナリストである美和子だからこそできる救済の一助。
亀山と共に復帰した美和子の存在意義が光るという意味でも、いい話だったと思う。
>匿名さん
わ〜ほんまや!こてまりですね!ごめんなさい!ご指摘ありがとうございます!
初期感溢れる顔触れと雰囲気で、右京と亀山と美和子=花の里と勝手に脳内変換して書いてしまいました(汗)事件後にこの3人で語り合う形式の復活嬉しいな〜と昔の回思い出しながら書いてたのもいけなかったかも…
>薄っぺらなファン さん
なるほど!確かにその解釈の方がしっくりきますね!ありがとうございます!
私がちゃんと見てなかったのが悪いのですが、そもそも真希の事件のときに平山が疑われてたというのが警察内で疑う人もいた程度なのかなと捉えてしまっていたので(実際はかなり本格的に疑われてたのでしょうか)、ここでの「なんで犯罪者に」はそのまま現在の事件の話と勘違いしてました。
そう考え直すと、平山にだいぶ共感しやすくなりました。昨夜見た直後は「何の罪もない奥さんも巻き込んでるし、誤解でやらかしすぎでは…」という印象を強く受けてしまったのですが、他の方のコメントにもありましたし劇中の台詞にもありましたが、この話はむしろ若者らしい真っ直ぐな・一途な思いを素直に受け取るべき話だったなと反省しています
なんか今期の相棒、すごくいいですね。まったく何の違和感もない。亀山復帰で私が色眼鏡で見ているのかもしれないけど、何を見てもしっくりくる。音楽も出過ぎないでいいし。それに尽きるなあー。
クラッシュ症候群を”爆弾”になぞらえた発想には感心したけども、
復讐を考えるのであれば、普通に爆殺するとか、実験中の事故に偽装するかな。
ちょっと凝りすぎというか、行動原理としては回りくどいかなー。
しかも、妻に”爆弾のスイッチを押させる”とか悪趣味。
故意に事故を起こして研究費を募ろうという彼女の行動もちょっと理解しがたくて、
思い詰めちゃったんだろうが、そういうのは”一途”とはいわないぞ。
作品全体のトーンは良い感じなだけに、細かいことが気になっちゃって、やや残念な印象。
★★★★☆
今回はすこぶる良かったですね。やっと今季、お初
のコメに着手する気にもなれましたので。皆さま、
お久しぶりです。
「一途」な研究員・森原真希が計画し、誤算によっ
て自らも犠牲になってしまった自作自演の爆発事故
と、その因果から些細な誤解によって引き起こされ
る事になる予告爆破事件の顛末や如何に。
今回も舞台となる城南大学の深刻な予算不足という
設定から、貧しさと苦しさが全編に滲み出るような
相棒らしさ満載の切実ワールドが印象深い一編にな
りました。冒頭で実際の時限爆弾の爆破を見せてお
いてからの、「眠る爆弾」としてのクラッシュ・シ
ンドロームを暗示させるアイデアも秀逸で、それが
タイムリミット的なハラハラドキドキにも効果的に
繋がって、最後まで楽しむ事ができました。真希の
実験ノートの内容を、真希の筆跡っぽいつたない字
幕によって、研究室の内情を切々と語らせる終盤の
真相もまた、貧しさが溢れ出るようで堪らない演出
になっていたと思います。
ただし、「一途」だからって本当にそこまでするの
か?とか、何で三沢の奥さんはこんなに美人で無駄
に可愛いんだ?とか、気になる点はいくつか散見さ
れましたが、岩下悠子氏による反則スレスレ(とい
うか、今回はもう反則かな?)とも言える、手慣れ
た展開は大変に心地よく、個人的には、やっと今季
の相棒の視聴にも本腰を入れられそうかな、とも思
えるぐらいの好編にもなりました。
さすが、岩下悠子ここにあり!
という訳で、幸先良く(と言っても実際はもう5話
目で、やっとなんですけどね)、今季もこのくらい
の相棒をずーっと楽しんでいけますように、という
祈りを込めまして、シーズン21の第5話「眠る爆
弾」には、★4つを献上したいと思います。本年も
どうぞよろしくお願い致します。^^
期待大の岩下脚本でしたが、個人的には今一つ。その理由は、勘違いにもほどがあると思ったこと。そして、事件関係者に悪人がいないので、盛り上がりに欠けると思ったこと。この2点でしょうか。あと個人的には神回だった4話の後というのもあったかもしれません。
美和子が、ライターとして進みだそうとしていたり、亀山はやっぱり亀山みたいなところもあって、楽しめた部分もありました。なので、次回の岩下脚本に期待です。
内容が非常にちぐはぐ
社会問題を提起しようと試みて失敗し、物語のバランスが悪くなったとしか思えなかった
物語の本筋一本を作る以外の余計な意図(今回の場合、大学(・私大)の研究費・科研費の問題提起)を組み入れると、話の整合性や現実味を著しく欠くのが最近の相棒
細々とツッコミどころも多くご都合主義だけでは片付けるのが難しい点も多い
色々しようとせずに本筋一本しっかり作り込んでほしい
評価は3ながら星2寄り、2.4
岩下さんが脚本に戻ってきてくれただけでうれしい。櫻井さんもお願いしたいですねー。
一途な少女の起こした行動、更に勘違いが起こした悲しい事件。
個人的にはハラハラして、どうなるのか、、、と最後まで見れました。
薫ちゃんが14年のブランクを感じさせないキャラでこれはこれでいいのかもしれないけど、、、少しはサルウィンにいたことで、成長したところを描いてほしい。今後見れたらいいなと思います。
薄味でしたが程よく楽しめました。そろそろ大がかりなエピソードが見たくなります。さてクラッシュシンドロームですが無理矢理ぶちこんだ感じがします。3時間程度の圧迫で亡くなるのか不思議でした。奥様にロープを切らせる描写も要らないかなぁ。大学の研究所の仲良し3人組だからしっかり話し合いすれば良いのに。
私立大学の厳しい現状が、このお話の原点の様ですが、過去作品から城南大学を見ると、Season6「白い声」(理工学部助手による青酸ソーダを使った連続殺人)、Season8「狙われた刑事」(サークル内でのリンチ事件と、その後、事件関係者が伊丹刑事に逆恨みで殺人教唆)などがあり、大学自体の品位が問われていた可能性もあるのでしょうか(失礼)。もちろん、研究を支援する企業(スポンサー)が出ない、国立大学に比べて助成金が出ない不遇もあると思います。
平山翔太さんが起こした騒動の発端となった、森原真希さんの実験中の事故死の真相。壊れた逆止弁でさえ使わなけれなならない厳しい現状をアピールする方法は、実験で意図的に事故を起こす以外にも、何か方法はあったのではないかと思うのですが、それ以上に実験の費用(助成金)にこだわっていたのでしょうね。
サブタイトルの意味は、クラッシュ症候群に由来するわけですが、野々村教授、三澤准教授が森原さんの事故の真相を平山さんにお知らせする事が(実際、それを信じない可能性がありますが)できたものと思います。ただ、平山さんが殺人犯にならなかった事が救いだったと思います。
平山さんの、学業とアルバイトを両立し、苦学した努力と成果が、報われない所がよく表れた作品だったと思います。もっと早く誤解が解けていれば、このような事は起きなかったでしょう。
輿水脚本にもよくありますが、見せたいテーマだけが先走って、その為に登場人物が動かされてるとわかってしまう作品は、やはり説得力に欠けるんですよね。そういう第5話でした。
森原さんは「平山君」で、平山くんは「真希」と呼ぶ。どういう関係なんだろう。
事件としては微妙な内容。奥さんが殺すところまで確認しない点や、バックドアで三沢准教授が殺しましたと言ったところまでしか確認しないなど。これだけの計画を行っている人間と同じ行動とは思いづらい。
真希さんは事故を起こして企業から援助してもらうことを考えたけど、修理をするお金もないって寧ろ迷惑かけて死んだだけだよな。実験室使えないし修理費用かかるし、自分に保険金かけて死ぬぐらいすればよいのに
まず、右京さん亀山くんそれぞれの特性が出ているのが
とても良いですね。
「物をぶんなげて、その騒音で
クラッシュシンドロームを発動させてしまいそうになった奥さんを止める。」
という行為も亀山くんらしさが出ていたと思います。
クラッシュシンドロームについてはこの回で初めて知りました。
そんなクラッシュシンドロームを利用しての殺害計画という記憶に残るポイントも出しつつ、
内容としては大学の資金不足問題や勘違いによる復讐劇など
いかにも昔から定期的にあるテイストの相棒らしいもので
安定感のある脚本の回でした。
(今回はいくらなんでも勘違いにも程があると思う部分もありますが)
しかしながら、その一方で相棒が資金不足問題について何回か取り上げているのは
それだけ注目してほしい深刻な事柄なのだと発信したい思いが強いのでしょうか?