脚本:真野勝成 監督:和泉聖治
ゲスト:岩松了 織本順吉
ある日、右京は、捜査二課時代の上司で現在は金融コンサルタントをしている片野坂(岩松了)と再会する。
裏社会の人間も顧客にしている人物のため、右京はかかわりあいを避けようとするが、片野坂は思わぬ話を切り出してくる。
相棒をDVD・ブルーレイで見る
created by Rinker
¥12,100
(2024/12/03 01:05:02時点 楽天市場調べ-詳細)
created by Rinker
¥8,712
(2024/12/03 01:05:02時点 楽天市場調べ-詳細)
created by Rinker
¥21,175
(2024/12/03 01:05:02時点 楽天市場調べ-詳細)
相棒を小説で読む
created by Rinker
¥946
(2024/12/03 01:18:22時点 楽天市場調べ-詳細)
created by Rinker
¥924
(2024/12/03 01:18:22時点 楽天市場調べ-詳細)
created by Rinker
¥946
(2024/12/02 11:45:04時点 楽天市場調べ-詳細)
今回も見応え充分に楽しめましたね。
20年前に捕まえられなかった政財界のドンを、殺人を犯した事でやっと逮捕できたのに最後は病院で死ぬ運命と言うのも皮肉にみえました。
まるで永遠に譜久村を裁く事ができない幕引きのような感じでした。
そして譜久村のふところに飛び込んだ片野坂さんのラストでの殺害にはビックリしました。
ただ、冒頭で愛さんは口元を塞がれてロープで首を絞められたように見えましたが、実際には譜久村によって刺殺されていたんですね。
また犬以上に鼻が利く右京さんの捜査方法は面白かったです。
それから右京さんもやっと日下部事務次官と体面しましたね。
「デンジャラス・ペア」ですか!つまりは「あぶない相棒」みたいな。
事務次官も密かにこの二人を認めているかのようでした。
あとは、冠城さんが右京さんの真似してコーヒーを入れるシーンは笑えるけども、別に必要がないシーンだと思いました。
わざわざ角田課長との会話で声まで替えて笑いを取らなくてもね。
今回は全ての出来事が「ファンタスマゴリ」、つまりは「幻」のような出来事だったというオチのようで、面白かったです。
来週はお休みですね。
次回も楽しみです。
ツッコミ所はありましたが予想以上に面白かったです!
中盤で柳本愛さんの子供は譜久村の子供という事や片野坂は譜久村をハメたいという事は読めたけど片野坂の動機が愛への恋心ではなく正義感による意地というのは単純に予想出来なかったし正直燃えた。
というか今期は冠城にしろ峯秋にしろ今回の片野坂も含めて杉下右京を利用しようとする人物が多くてそこは単純に嬉しい限り。
「正義の為に悪に手を染めた」というキャラは
・警察組織の権力拡大の為に不正を働く小野田
・裁かれない悪人に制裁を加えていたカイト
この2人が思い起こされますが、この2人はあくまで一般市民…即ち不特定多数の人間を守る為という側面がありました。
片野坂はそれとは違い「自分が悪人になってでも1人の悪人を捕まえる覚悟」という譜久村ピンポイントでの行動でしたのでそこら辺を譜久村だけでなくもう少し彼を掘り下げても面白くなったと思います。
しかも小野田の刺殺やカイトの逮捕のように悪事の報いとして刺殺されたというのもポイントが高いです。
こう考えるとカイト君は逮捕で済んで良かった…
以下ツッコミ所や雑感
・冠城の捜査介入が丁寧で好感触
・死体の匂いがするレベルなら人をバラ園に入れるな
・闇の業者雑じゃね
・な ぜ 敷 地 に 死 体 を 隠 し た し
・冠城の笑えるポイントは(あくまで)基本ルー大柴と同じ
・譜久村の死亡という皮肉感は個人的大好物
再来週は徳永さんか!
来週が無いのは残念だけどサブタイトルやあらすじ的には面白そうだし楽しみだから二週間我慢するぞ…!
譜久村の罪は地獄まで持ち逃げされ、罪を犯してまで譜久村を追い続けた片野坂さんは刺殺され、後味の悪いラストでしたね………..
流石、相棒って感じた展開でした。
これは余談ですが、柳本愛役の伊藤久美子さんはSeason11の『オフレコ』で田所千枝子役でも出演していましたよ。
今回も面白くて、良かったです。
皆さんのご指摘の部分は私も良かったですが、現実的な話として齢90になろうかという老人に生殖能力があるのはリアリティーに欠けるのではないかと思いました。
譜久村邸の門前は確か閣下こと北条晴臣邸と同じ場所だったような気がします。
シーズン7以来の織本さん、初出演の岩松さん、どちらもいい演技でしたね!
ストレイシープや右京さんのお友達で登場の紅茶専門店がまた登場して、久々の捜査2課の設定も絡めて、過去作品や基本設定も忘れないのも真野さんらしいですね。
もう少し膨らませるとスペシャルにもできそうな話だと思いました。
次回は徳永さん脚本で人工知能と右京の対決で楽しみです!
もう4話か、、、
いつも1時間ドラマ(実際はもっと短い)という制約で詰め込みすぎで無理やり感のある編集でそこばかり気になって物語に集中できないって印象を持っていました、が。
今回はすばらしいの一言。ベスト脚本賞、ベスト編集賞、ベスト演出賞を差し上げたいぐらい。流れを止めないようにばっさりカットしたシーンも多いんじゃないだろうか?画面から出てくるのは重厚で20年でしたか?その長さまでが伝わってくるし、こういう場合回想シーンで見る側は時間の経緯の刷りあわせで余計な想像力を使ってしまうものですがそれもなく、唯一自殺シーンだけを残したって処理も最高でした。
唯一右京さんと冠城の上司との対面があっさりしたのがちょっとマイナス。ここは冠城が右京さんの分までやっちゃても良く、ご対面シーンは別の回に回しても良かったか?
普段の相棒とは一線を画した、これぞ「相棒」という回でした。
二十年前逮捕することができなかった譜久村という怪物。この怪物をどのように追い込んでいくのか、というのが焦点でしたね。片野坂は、自ら罪を犯し、罠を張ってまで譜久村を逮捕しようとした。愛でなく、正義の執念に匿名の特命さんと同じく燃えました。さらにそれを知りながら逮捕し、東京地検特捜部を動かし、その末に殺人事件を解決する。相棒らしい、凝ったストーリー展開でした。
片野坂さんが最後に殺されたのは驚きました。まるで殺してくれとアイツは言ったみたい…
ひとつだけ疑問なのが、被害者のシスターの話、あれはどうなったの?
どなたかお教えください
色々言いたい事はあるんですけど、今回のように後味が悪い終わり方、昔の刑事ドラマのようで嫌いじゃありません。久々のハードボイルド回、カイト君が混ざっていたら、こんな話にできなかったでしょうね。いや本当に。ただ、いささか内容に対して時間が無さ過ぎました!3時間ものの中身だった気がします。その為途中からはドラえもんのポケットよろしく、さくさく捜査に協力する組織が現れ、解決。第二の閣下のように展開できたのになあ、と、ちょっと残念でしたね、結果皆殺しですから。右京さんの20年前の話しもふくらませず(いや、これからどんどん現れるか?)そういう意味でも後味が悪かったです。個人的には最後にマフィアの掟、裏切り嘘つき死んで償え、が履行された部分が好きでした。1回でも裏社会に入り、その住人になったら、結末はこうなる、甘くねえんだよ、アンちゃん!と画面のこちらに言ったような感じ。好きですね。今回も長文、駄文、スミマセンでした。ここらで失礼いたします。
正直情報を詰め込みすぎてわけがわからなくなっているうえ、結末も帳尻合わせのような感じがしていまいちでした。
2時間スペシャルか前後編にすればもう少し印象も変わったかもしれませんが。
あと相棒に登場するフィクサー的な人物は今回の譜久村といい顔のない男の伏見といい登場が唐突なうえ人物像も深く掘り下げられないから、ただぽっと出ただけの大物っぽい人物で終わってしまっているような印象を受けます。
やはり閣下のようなキャラクターはそうそう出せないもんですね。
一つ教えていただきたいことがあります。
最後に片野坂が用心棒に刺され,「裏切り者」と言われる場面がありますが,この用心棒は譜久村側の人間だったということでしょうか(劇中,そのような描写はありましたか)。
また,直後に片野坂が「俺が裏切ったのは譜久村ではなく,右京だ」といったことを話していますが,これもよくわかりません。どなたか解説していただけませんでしょうか。
いせうこ さん
>被害者のシスターの話、あれはどうなったの?
友人と別れた後に二人が会話していた通り、譜久村に支配されたからでしょう。
俗世に落ちてはシスターにはなれないと自分で判断したのでしょうね。
右京さんに限らず今回は登場する人物たちの「目的のためなら手段は選ばない」という言葉がピッタリの回だったと思いました。そして手段を選ばないが故に、その報いを受けるということでしょうか?2時間でもいいぐらいの内容がぎゅっと凝縮されて見ごたえがありました。
ちなみに軽口になりますが、タイトルを初めて見たとき「ファンタゴマスリ」と読んでしまいました。劇中で登場人物が解説していましたが「ファンタスマゴリ」というワード初めて知りました。
やはり、あれだけ壮大なお話でしたので、2時間(もしくは、2週に渡って)視聴したい回でした。
愛さんがシスターをあきらめたのは、おそらく高校時代の夏休みに譜久村に暴行された?ため、修道女(シスター)の条件を満たさなくなったのだと思います。
ラストの片野坂さんが、ボディーガードに刺殺されるシーン、Season9「監察対象 杉下右京」に出てくる、裏切りからヤクザに毒殺され、た証券会社の社長を思い出しました。
片野坂さんは、20年越しの想いに執着したのはいいが、その代償を覚悟していなかったのかも知れません。
譜久村邸にいよいよ潜入!…で『これで何も出てこなかったとかナシよ(^^;』と思って見ていたら、あれよあれよという間に死体発見→自白と急に巻きの展開で。その後の片野坂さんとの会話は思いの外長くて、何と言うか、内容は良かったけどやっぱり正味45分に編集するとなると全体のテンポをバランス良くともいかないのかなー、なんて思いました。
ところで20年前って、単純に引き算しちゃうと右京さんは既に特命係配属だったのでは?
用心棒は譜久村側の人間だったんでしょうね。劇中の描写はありませんでしたが、敢えて言うなら片野坂が右京に用心棒を紹介する時に皮肉な笑顔で目をそらしていることぐらいでしょうか。ストーリーとしては、今回の主役の片野坂が最後に死んでしまうことが大事だったので、実行犯が用心棒でも誰でも良かったんだろうとは思います。金で雇われての犯行でしょうから。(譜久村の人間性に惹かれて用心棒が自主的に殺ったとは思えない)。
片野坂は、自分が警察を自主退職してわざと前科者になった時に既に、右京を裏切っている自覚があったのでうしょうね。右京は捜査は強引ですが、違法行為は大嫌いですから・・・。
ファンタスゴマリ、「誰もが見えない影に怯えている」まさにそうだなあと思いました。最近の譜久村なんて本当はただのパソコン出来ない性欲爺だったのに、若い頃の幻影にまわりが勝手に怯えている。そのあたりは非常に分かりやすくて印象的でした。
哀れなヒロイン・・・。最初に右京が「診察券」と言った時に、個人的に、あ、整形でないなら堕胎か~、と、ピンと来ていました。学費も就職先もと分かり、確定的だなと絶望感に襲われておりました。しかも16歳からとはむごすぎる。せめて埋められた青い薔薇のことは、彼女が自主的に好きな花であったと思いたいです。
冠城が片野坂の功績を認めるのは、へー・・・と思いました。そういうキャラで会ってるんですかね?また脚本家によってバラバラにならないと良いのですが。
録画したものをやっと見ました。一時間ドラマにするにはもったいない内容のような気がします。前後編にしてもっと丁寧に描いてくれたらもっと楽しめたのになぁ。最後の場面、あの用心棒は片野坂が雇ったのではないのでしょうか。全体的にはてなマークがついた内容でした。
平太さんへ
Q.用心棒が譜久村の部下の描写はあったか
A.見返しましたけどありませんでした…
ただ服装が譜久村の部下と統一されていたのと刑事に対する態度から裏社会の人物とは推察出来るので読み取る事は可能でした。
もちろん描写不足はありますが…
Q.片野坂の最後の言葉の意味
A.自分も考えましたけど正直分かりませんでした。
ただネットで一つ興味深い意見として
「杉下はどんな事があっても悪に染まらないけど俺はそんな杉下を裏切って悪に染まってまで譜久村を逮捕しようとした」という考察があり、自分としてはこれで納得しました。
つまり杉下の期待というか上司としての責任を放棄した事を裏切りだと思っていたという考えです。
少しでも参考になったら幸いです。
匿名の特命さん
ティモシーリトルさん
丁寧でわかりやすい解説ありがとうございました。よくわかりました。
相棒14順調にきてますね。視聴率は15.9%だったそうです。ゲストもストーリーも全部良かった。衝撃なのは一番最後。あのシーンを見た時、何か起きると思いました。そういう雰囲気が出てたので。刺されるか?撃たれるか?答えは刺されました。いせうこさんの言う通りまさに「殺してくれとアイツは言った」ですね。あの時は公園でしたね。「中の島公園」と書いてありました。中の島公園の「の」は「の」か「ノ」か?今回は駐車場で刺されました。岩松さんは血は吐きませんでしたね。大杉さんは血を吐きました。岩松さんも大杉さんみたいに血を吐く演出をつけてもらえば良かったんですけど。失礼な事言ってしまいました。どなたかがおっしゃっていましたが、確かに前後編の方が良かったのかもしれませんね。ファンタスマゴリの2時間スペシャルも見たいです。
面白い会でした。
土曜ワイド二時間コースを一時間に凝縮していましたね!
続きものもあっていいと思いますが、顔のない男や、
政治家ものみたいに。
対立軸があったほうが、継続的に見る気はします!
今はフアンタスマゴリのように一話完結でいなくなる相手が多いので、見逃してしまいがち。
さすが「相棒」。
巨悪と戦う右京は新鮮でした。
が、さしもの右京でも相手が手の届かないところに行ってしまうとどうしようもない。よくできたお話でした。拍手。
片野坂の最後の言葉「自分が裏切ったのは右京云々」について。
私は単純に、それなりの年月バディを組みそれなりの信頼を交わしていた右京さんを騙し利用するような事をしてしまった自分に対する嫌悪、なのかと感じました。
状況は違うけど、クローン回の神戸と同じような。
悪に染まってまで譜久村を逮捕したいという信念は、後悔など入る隙もない位強固なものであったと思います。(そうでないと話のキモが成り立たない)
自分の成し遂げたい事はどんな手を使ってでも揺るぎないけど、その手段として右京さんを裏切ってしまった自分が許せない、という事ではないかと思いました。
片野坂さんや神戸さんと違って、冠城さんには右京さんとの歴史が無い。だから騙しても利用しても平気。
私は今でも、冠城さんは神戸さんの二番煎じだという印象を拭えません。でも右京さんを裏切って終わった神戸(と、カイトくん)に対して、裏切って始まる冠城さんという対比なのなら面白いのかなと思います。
今回もイマイチでした。
2回どころか、今シーズン通しての縦軸にしてもいい位だったと思います。せっかく特捜絡みで、冠城さんの設定も活かせるのに。ダークナイトと同じです。ネタはいいのに、活かせてない。
片野坂の壮絶な年月、譜久村と愛さんの屈折した愛憎のドラマも、私には感じられなかった。譜久村の(幻影である)巨大さも感じられなかった。
見ごたえがあった!と楽しめないのは自分の鈍さ故なのですが、不発な感じでイマイチです。
例によって、私の記憶違いや鈍さで的外れな事申してると思うのですが。申し訳ありません。
どの面下げてまた出てきたのかと怒られてしまうと思いますが、ごめんなさい。モヤモヤした不満を訴えたくて…頭だけじゃなくて性格も悪いです。
沢山メッセージ頂いていたのですね、ありがとうございました。お散歩します。
右京さんがいた元捜査二課の人が現れたとき、懐かしいな〜と思う。片野坂さんと再会したところが感動させられました(≧∇≦)
面白かったけど、1時間じゃ、重要な観たい部分がなくなってしまうから、
二時間にしてほしい!
あの紅茶店、また出てた!
織本さん、まだ生きてたんですね~
どうでもいいですが、スコップを担いでるイタミン、かっけぇ。
以上です
真野さん、古沢さんみたいに自分の世界構築していくんですかね。
ここ数シーズンが土ワイの単発サスペンスみたいなのが多かっただけにそろそろ潮時…なんて思ってたんですが、本来の「相棒」の息を吹き返した感じがして何よりです。右京の過去や他の回と連動してる感じが見ごたえあっていいですね。
次回は人工知能がテーマということで、また金井さんのご都合主義+最後犯人発狂というワンパターンか?と少し不安になったんですが、どうやら徳永さんだそうで安心しました。
いや金井さんには別に恨みないんですが、やはり皆さん厳しい評価をしているようだし、途中でゲンナリする流れになるケースも多いもので。。。
この前の火曜日に再放送がありました。残念な気持ちです。また再放送してください。
season14改めて視聴中。この話はやはり面白いです。まず譜久村 結構好きな犯人です。徹底的に醜い悪役という感じで。柳本愛への深い執着 彼女が自分の子供をおろしたというと初めて自分の手で殺めた。彼女の遺体をそばに置いておきたい。自分と愛の名前を冠したバラの下に埋葬していた。「やっぱりそうだったか。」と個人的に思った。右京が邸内のバラ園で匂いを嗅いだあと動物を飼っていましたか?と聞いたときからです。 片野坂も興味深いキャラだった。 片野坂「怪物が相手じゃ知性には限界がある。」「自らが悪に染まり悪の根源に触れるしかない。」「生の譜久村に近づいたからこそわかったことがあった。老齢でデジタルに弱くしかしそれを悟られることを嫌う。」柳本愛の父親を自殺に追い詰めたが彼女はファンタスマゴリの問題点を譜久村に指摘しなかった。片野坂と同じように20年という歳月 ずっと譜久村のことを憎んでいた。だから協力した。誰もが譜久村を怪物だと思っていた。「実際は時代にとり残され、色にぼけた一人の小さな人間だった。」だが譜久村は病院で静かに息を引き取る。 片野坂「くそが!あいつが受けるべき罰は何百年ぶちこまれても何百回死刑にされても足りないだろうが!」 自らの正義のために罪を犯してまで逮捕した譜久村が死んだ。柳本愛も彼に殺され、その父親も死んでしまっている。 譜久村の残党が片野坂を無言でにらむ。「だめだ!殺される。」嫌な予感は的中。裏切り者として片野坂も刺殺され事件は幕引き。右京「自らの正義のためとはいえ犯罪に手を染めることを僕は受け入れることができません。」冠城「ですが僕らが譜久村を追い詰めることができたのは片野坂さんがあえて自分で罪を犯したからじゃないですか?」「正義や悪を越えたところで意味のあることをやったと思いたい。」右京が片野坂の墓に背を向けたところで終わったのは「片野坂さんの信念に合わせることはどうしてもできない」という象徴なのか?と思いました。真実を知る人間は必ず死ぬ。 ファンタスマゴリ まさに幻のような事件になってしまったということか。
再コメントお許し下さい。
訃報になります。
この回に譜久村役で登場された織本順吉さんが、老衰のためにご逝去されました。
92歳でした。
織本さんでは他に特捜最前線の「逮捕志願」という話が僕は大好きでした。
織本さんのご冥福をお祈り致します。
現実で起きてそうな内容でしたがかなり見応えありでしたね、内容が内容だけに亘の出番がそんなに多くは無かったのも納得です(出てきても右京みたいに高々とコーヒーを入れようとして失敗してる、地検特捜部等を巻き込むのに一肌脱いだくらい?)。
岩松了さん演じる片野坂は織本順吉さん演じる譜久村の秘密(真実)を知ろうとする者は謎の死を遂げるということを知っていながらなぜ、譜久村の晩年または亡き後も防護服を着ていかなかったのか、それが悔やまれます。
最後になぜサブタイトルを「ファンタスマゴリ」で止めたのか、理由はあるだろうけど(少なくとも片野坂が譜久村に見せたパソコンの仮想通貨?じゃなさそうだけど)自分的には「ファンタスマゴリゴリゴリ・・・」とふざけちゃいますよ(正確にはファンタスマゴリー、またはファンタスマゴリア、あるいはファンタスマゴリアナ。これらの意味はウィキペディアを参照)。
冠城亘相棒シリーズですごく上位に入るくらい絶品の作品だな。
救いようのなさ、クールな雰囲気が好みすぎる。
コミカルだったり心優しい役柄が多いイメージだった岩松了さんのまた違う顔を見れたのもかなりよかった。
他にお気に入りな話は人生のお会計、フェイク、銀婚式、バクハン、微笑みの研究、ご縁など。
「この老人いい年して何てむごいことしやがる!」これが第一に思ったこと。とにかくすがすがしいほど腹立たしい犯人がめっちゃいい。
相棒ならではのだれの正義がいちばんただしいのかなんて答えはださないままで嫌~な毒のあるかんじが好みなんだな。絶対的悪人、正義をつらぬいた人間両者ともにあっけなーい最期をむかえてしまうのはけっこう理不尽でひどい(誉めてる)
譜久村。この男こそ死に神とよぶにふさわしいキャラに思えた。
そして片野坂さんが暴走してしまったのもまた右京さんの信念にふれてしまったのが筋金であのようなむごい結末をむかえてしまったのであろうか。
とすれば右京さんのまっすぐすぎる正義の危険性がここでも一応ふれられているのかも。
杉下右京の個性: 10/10
冠城亘の個性: 10/10
その他キャラ: 10/10
推理要素: 8/10
小ネタ: 8/10
セリフ: 10/10
構成·テンポ: 10/10
カット·撮影: 10/10
音楽の使い方: 10/10
ストーリー: 10/10
総合: 96/100
譜久村が愛さんにしたことは胸くそ悪いし、その譜久村は裁かれないまま死んじゃうし、片野坂も死んじゃうし。
後味が悪いどころじゃなく、悪趣味の極みですね。でも、それも含めて最高に面白かったです。
右京と片野坂。譜久村に対して忸怩たる思いは同じでも、それに対する向き合い方や熱量の違いが対称的なところが面白かった。
片野坂のすさまじい執念。右京はその理解者・協力者だと思っていたがそうではなかった。
むしろ、片野坂に対しては”塩対応”ばかり。残念ながら、片野坂の”片想い”だったらしい。
「くれぐれも余計なことはするなよ」は「押すなよ。絶対に押すなよ。」的なことだよね。
さすが、右京のことわかってる。ちょっと小野田官房長っぽい。
利用されようとしていることは承知の上で、いや、そんなのはお構いなしに、ただ自分のやるべきことをやる右京はかっこいい。
「正義や悪を超えたところで意味のある事をやった」という片野坂に対する冠城の評価は興味深い。
自分の正義をなすためにダークサイドに堕ちることへの理解。
ふと、『ダークナイト』(Season13-19)もそういう見方ができるなと思ったりして。
Season20の最終回で、冠城も”正義や悪を越えたなにか”をやらかさないかとドキドキしてきたが、『相棒』では伏線はあってないようなものだから、いらぬ心配か。
★★★★★
悪趣味の極みだとコメントするのも納得な惨さですが、
こういう話は自分も大好物です。
右京さんが冠城と出会ってから四度目の事件なのだという視点で見ても良くできた完成度の高い作品でしょう。
何度見ても面白い。
陰惨なお話でしたね。特に愛さんの女性としての人生を思うときついです。
お前の子供なんか絶対に産まない、という結論が彼女の人としての意地と尊厳の表明だったのでしょう。それに対する譜久村の反応は、心が大人になれないダメ男そのものでした。
そこで腹を立てること自体が図々しいんですがね。彼女に好かれてるわけないと、本気でわからなかったんでしょうか・・・
相棒にはこういうダメ男が時々出てきますね。「閣下」とか。
ちゃんと逮捕されて破滅するところまで行ってよかったですf。
譜久村のように一方的に身体の関係を求めてくるやつの気持ちは理解できないが、
「老いた体でもう終わったと思いかけていたところを、若く美しい女を見たことで力が舞い戻るのを感じていた」
といったような言葉を聞き、どういう心理なのか少しだけ理解できたような気がした。
欲望が強く湧き出ることで若い頃のエネルギーを取り戻し、その欲望をおさえるどころか恥じらいもなく放出する。
まさに獣以下の人間がやることだ。
初期の輿水脚本を思い出す名作。閣下のときのように
譜久村と右京の因縁について深掘りしていれば更に良かったと思うが通常回でこの満足感はなかなか得難い。