脚本:山本むつみ 監督:橋本一
ゲスト:桜木梨奈
ある日、特命係に警視庁職員の健康を管理している保健師・吉崎弘美(桜木梨奈)が乗り込んでくる。面談を先延ばしにしている右京(水谷豊)と、そもそも診断を受けていない薫(寺脇康文)に釘を刺しに来たのだ。そんな折、特命係に、『20年前の連続通り魔事件の犯人が動き出す』と書かれた告発文が届く。20年前といえば、若い女性を狙った強盗事件が7件連続で発生した時期。7人目の被害者である15歳の少女が亡くなり、メディアでも大きく取り上げられた事件だった。当時、伊丹(川原和久)も捜査本部にいたが、犯人を特定できず、迷宮入りしてしまったという。
今回も面白かったです。なんというか、相棒初期の雰囲気を感じられる作品でしたね。
「赤いリボンと刑事」や「願い」のように犯罪被害者の遺族、そして被害者本人の執念が時を越えて特命係を動かしたという展開はなかなか熱いものがあります(決定的証拠になった砂粒などはまさに被害者本人の怨念のようなものでしょう)。
20年前の犯人が判明してからそれを追い詰めるまでが2部構成のようになっていたのも新しいアプローチで面白かったですね。
そういえば今回は捜一トリオ(とくにイタミン)がいつもより特命係に協力的でしたね。
当時事件に関わった者としてこのまま時効を迎えさせたくないという強い想いがあったのでしょうか。
そんなイタミンも来週はまた何か大変なことになるみたいですが(笑)
初めてコメントします、papilioと、申します。
今回の相棒、砂の一粒で、事件の真相が分かるのは、なかなかに面白い展開でした。
ただ、この手の仕事に携わった人間からすれば、(私の場合、テニスコートですが)人工芝だけ張って、砂は翌日という段取りは、まず無いのですよ。
実際には、芝も砂も、当日に搬入され、其の日のうちに設営されます。そう、夜間、砂とトラックが置かれたままと言うのは、ありえないのです。
その点だけが、気になりました。
内村部長、楽しかった!「このままキャラ変したままで」が半分、「元に戻って欲しい」が半分……どちらも好きです(*^▽^)/
来週は伊丹回、はじっちも出てくるかな?楽しみですщ(゜▽゜щ)
今回も良かったですよ、最高でした。
20年前の歳月を経て傷害事件がやっと時効前に解決できたのは、当時に被害にあって亡くなった沙織さんの無念さが導いたのですね。
犯人の公聴課の小沼さんと吉崎弘美さんを引き合わせたのも、亡くなった沙織さんの霊がそうさせたのかも知れませんね。
沙織さんの母(根岸季衣)さんと弘美さんの最後のシーン、泣けましたよ、僕は。
「もう前に進みましょう、私もそうするから」は胸にジーンと来ましたよ。
今回も5点評価します。
それにしても中園参事官、面白すぎますよ。
内村部長が良い子になって、ますますやりにくくなったのかな?
次回は森下直さんの脚本で
「コイノイタミ」ですが「恋の伊丹」とも「恋の痛み」とも訳せる伊丹さんの話のようで、久しぶりに大河内首席監察官も出てきますね、楽しみにしてます。
健康診断の結果、ヘモグロビンの量が…ではなかったですね。
それはともかく、今回はまあまあ普通のお話。平均点はクリアしてると思いますが、良作揃いの今シーズンの中では凡作ですかね。保健師のキャラクター造型などは嫌いじゃないですけど、砂時計のモチーフにこだわった割にはラストの驚きが無かったかな…ひっくり返せばやり直せる─は、当たり前と言えば当たり前ですからね。同じ砂時計のウンチクなら、もっと『おおっ!』となる意外なモノが最後に用意されてれば良かった。
でも保健師の女性の肩に薫ちゃんが優しく手を添えるところは、サルウィンでの体験を通して身に付けた彼の父性が感じられる良いシーンでした。だから最後、彼女が健康診断の面談に行こうと薫ちゃんと自然に腕を組んでいるのが父娘の様に微笑ましく見えて、すごく救われるんですよね。薫ちゃん以外の相棒なら右京の砂時計の解説でお話が終わるところですが、傷付いた事件関係者を右京が理性の部分で救い、薫ちゃんが感情の部分で癒やす─そういう意味でもバランスの良い“相棒”なんでしょうね。
先週の『相棒』はお休みでしたが、もしやってたら日本代表の試合の前に右京が前座でフットサルのコートで躍動するのが観れたのか…
すごく面白かった内容でしたね。保健師の指導で釘を刺された右京さんと亀ちゃんの2人が可哀想です。突然右京さんが唐突すぎるような動きに呆気に取られました。被害者遺族やその家族の心境は、一番心が苦しいし、無念さの気持ちが伝わるエピソードが赤いリボンと願いに近いと思います。何か証拠でも隠したら承知しないからね。という伊丹さんが言ったセリフに何気に笑ってしまいます。相当伊丹さんが抱えた問題を特命係に解決させようとしているように見えて、とても素敵だと思います。隣に部屋で取り調べの様子を見ていた、参事官と内村刑事部長のやり取りが面白かったです。不正お隠してはいけない、全部明らかにすべきと言ったのが、面白かったです。次回も伊丹さんの回が出てくるので、すごく楽しみです。
ひと言でいうと、”思ってたのと違う”です。
ヒリヒリするようなサイコスリラー期待しちゃってたんで。ウィンパティオ的な。
エモーショナルなところに落とし込まれちゃったんで、なにか物足りない、中途半端な感じに思えました。
結局、被害者遺族や関係者に寄り添うというというのがテーマだったわけですね。
わかるんですけどねぇ…。
連続通り魔の犯行動機や心情、キャラクターの異常性を掘り下げてこそだと思うんだけどなぁ。
今回の犯人は怖くもないし、ヤバくもないし、憎たらしくもない。ただの小悪人程度。
時効間近で犯人が逮捕されたから、前に進めるってのも能天気すぎるんじゃないかな。
イイ感じで終わらせればいいってもんじゃない。ノリが軽すぎる。苦みが足りない。
★★★☆☆
この放送の1時間半前のNHKクローズアップ現代では、犯罪被害者救済のための法律が制定されても、実際の救済には不十分なこと、改正を求める運動が起きていることが取り上げられていました。今回の相棒では被害者救済の法律が2004年に出来たことには触れられていましたが、法律ができたからいいというわけではない、苦しんでいる被害者にどう寄り添うべきなのか、行政も司法もまだまだ考えていくべきなんだと、今回の相棒でまた考えさせられました。そういう意味で、吉崎さんの肩に手を置く薫くん、君の思いやりの深さには脱帽です。
砂一粒の証拠ですが、砂も千差万別という話は説得力ありました。ただねえ、以前に(シーズン3か4くらいかな)スリッパの裏に髪の毛を仕込んだ前科のある右京さんですから、今回の証拠も仕込まれたんじゃないかと気になってしまいます。今度の事件では捏造してないようですし、もう昔の話は忘れてあげるべきですかね。
殺害された被害者のお友達が、被害者の将来の夢を叶えその上警視庁に入庁し、殺害現場で見かけた容疑者の顔を本人との対面で一瞬にして思い出して、何かと噂の特命係を利用して容疑者を逮捕する。
なかなかない確率だったと思いますが、これが相棒なのかなと感じました。
最後にどんな証拠を見つけたのかも気になりましたが、これも相棒でした。
ところで亀山さんも、もう若くないのでしょうかね?
いやはや、相棒って、これだよな!
最高!
年老いた母が、亀山相棒が一番楽しく、ほっこりした!
と言っていた通りの安定の面白さ。
脚本は山本むつみさんって、女性を主人公にした良い脚本書く人ですが、薫、美和子の使い様もマスターしたようで。
明るいこてまり、楽しい現場、いたみん、
課長らも活き活きです!部長、参事官も特命に右往左往、
笑いとシリアス、両方あって、最後は右京の推理と、
プルプル、最高です! 視聴率なんて、二の次、
ヒューマン刑事ドラマ、相棒で、今シーズン、
楽しくてしょうがないですえー!
機能していない被害者救済法改正。インターネットの普及によって守られるべき被害者に好奇の目、刃が向けられる。世の中おかしいよねと訴えかける今回の相棒も見応えがありました。伊丹刑事の事件を解決できずにもうすぐ時効を迎えることの無念さ。右京さんの「諦めてはいけません!」という言葉に胸を打たれました。歴代の相棒も大好きですが、常に冷静な右京さんとそんな右京さんを時々おちゃらけていじりつつもしっかりと右京さんをサポートし熱い思いやり深い亀山さんのバランスがやっぱり最高です!
20年前に15歳で亡くなった冨永沙織さん、その時から沙織さんの母も、親友の吉崎弘美さんも、ずっと時が止まったままだったんですね。
その止まったままの二人の砂時計の砂を、特命係がまた前に進むために動かしてくれたんですね、時効成立前に無事に犯人を確保できた事で。
皮肉にも事件解決が1つの砂時計だなんてね。
素晴らしい感動的な作品だと私も思いました。
やっぱり今期はいいですね。オチは科捜研で、そのセリフを亀山が言うってのにはちょっと笑っちゃいましたが。この話で最も印象的だったのは「真実の翼」が入るくだりで、やっぱりこの音楽は亀山がいてこそとか、何だか思えちゃったことですかねえ。色眼鏡で見ているせいなのかもですが、この曲って重いんで。で、それを受けて亀山が長いセリフを言うんですよね。そして号泣する彼女の肩を両手で支えるわけで。ここに亀山の見せ場をねえとか、うなっちゃいました。
シーズン7までのどこかのエピソードに組み入れられていても違和感がないくらいの自然な相棒でした
刑事ドラマチックな都合のよさみたいなところもありましたが、むしろそこもよかったです
砂粒での立証は多少力業感があったので、砂時計の内側に「友人同士残したメッセージがある」とか友人同士で残した割符があるくらいでもよかったかなくらいが多少思ったところ
やっぱりコンパクトにまとまっていると無理がないストーリー、非常に良かったです
寺脇さんは根っからのコメディアンなので、笑えるシーンは本当にいいなあと思いました。
保健師が登場するという設定も面白いなあと。
ただ、本筋は偶然があまりにも重なりすぎて、しかも途中から結末が予想出来て。(そしてその通りに)
人情噺としてはいいのかもしれませんが、個人的には今ひとつでした。
次回に期待します。陣川君も惚れてしまったあの人(ドライブマイカーでも印象的でした)が別の役(多分)で登場ですね。
小沼の人どっかで見たことあるなと思ったら、19の超新生にて暴力団若頭のメガネの人でしたね(笑)
そもそも彼がなぜ20年前に連続通り魔を起こしたのか、そこも知りたかった気はしますが、総じてストーリー良かったです。
一つだけ、保健師の方の髪がなんかカツラっぽいなと思ったら、案の定、女優さんは今はショートカットでした(笑)
結んでる時もおろしてるときもカツラだったみたいです。
では失礼。
今回もやはり初期のイメージがしてオールドファンとして懐かしく思える雰囲気。
やっぱり二人の役割分担がしっかりしてて良いですね。
相棒完結に向けてホント良い選択をしたなと思える内容でした。
冒頭の特命係の部屋での出来事。、保健師の吉崎弘美さんから、健康診断の結果面談と受診を催促される右京さんと亀山さん。もしかしたら、20年前の通り魔事件解決のための根回しを考え、吉崎さんは健康診断の催促に訪れたのでしょうか。
特命係に送られた偽名による手紙、偶然を装っての右京さんと広聴係の小沼さんとの接触、小沼さんに時間感覚を身につけるための砂時計使用の提案。これらが、吉崎さんが小沼さんを誘導させるための策だったのなら、20年前の出来事に相当の執念があったのでしょうね。
20年前、娘を亡くした富永瑞恵さん。特命係から手紙を見せられた事で、差出人が吉崎さんと気付き、吉崎さんの暴走(復讐)を誰よりも危惧していたのですね。
結果的に、吉崎さんには厳しい処分が下されたとはいえ、20年前の無念を晴らす事は出来ました。そして、瑞恵さんと共に、再び前を向いて進むことができた事は良かったと思います。
小ネタてきには、「鋼の保健師」の異名を持つ吉崎さんの責任感の強さでしょうか。健康診断や結果面談の催促の時の怖い顔、右京さんにもひるむことなく健康管理に注意する姿勢が印象的でした。
なんか亀山さんが戻ってから昔の雰囲気でいくのか今っぽさをだして新しい感じでいくのかと思ったら完全に昔すぎて、どうも見れない。反町さんの時のシリアスなかんじがなくて昔の刑事ドラマ感。昔から見てるここによく書いてる年配さんは嬉しいだろうけど若めの層は離れそう。今は録画せず見れる時しかみていない。
初期の相棒感今回もありありで楽しめました!
ただ砂のくだりは本当かぁ?と思ってしまいましたが..,
あと私が1番気になったのは被害者の母親役の女優さんがシーズン1の美術館のお話の館長さんですよね??
20年前の事件ということで、あれ?繋がってる?なんて勝手に思ってしまいましたが、全然別事件でした笑
今回の事件は、吉崎さんが行動しなかったら犯人捕まらなかったんだろうな。
相棒コンビが小沼さんのところを訪ねたのはなぜだったんだろう?あの時点では小沼に怪しい描写は無いし、特に気になるやり取りもなかったのに。
相棒コンビが、捜査一課に情報を渡さなかったり、被害者や被害者家族に遠慮なく行くのはよくあるパターンだけど、見ている分としてはあまり気持ちの良いものではないんだよな。事件解決のためなら何してもよいという印象だけが残る。
全体的に言うと話としてのインパクトは若干うすく
通り魔の正体である小沼という男がどんな人物なのか掘り下げがあると
もっと面白くなってたかもしれないと思う部分は確かにありますが、
砂時計を用いたメッセージなどからは懐かしい相棒テイストを感じとることができ、Season21では一番落ち着いて観れる内容でとても良かった。
山本むつみさんの次の脚本回にも興味がわきます。
優秀で責任感も人一倍強い鋼の保健師こと吉崎さんも
桜木梨奈さんの強い存在感が相まって記憶に残る人物でした。
そのうち再登場したりして?
根岸季衣さんに鳥谷宏之さんが相棒に再出演していたのも印象的です。
砂がテーマならもう少し砂を全面に押しても良かったかなぁ。一粒の砂から犯人を確定できたところはやや強引なところもありますが、初期シーズンらしさが出ててよかったですね。やはり、犯人を追い詰めた後に「裏工作」の曲が流れるのは相棒って感じで好きです!
再放送で初めて見ました。
砂時計が売られているものではなく、自分で作るもので入っている砂の配合が全く同じ・・
という証拠だという、20年前の友情の証・・・と思っていたのだけど・・・違いました。
最初の「きれい」は砂の色だとかオリジナリティーに対しての伏線だとばかり・・・
あと、場所を明確に書いていないのに、「あの場所」
というだけでたどり着けたのに、(事件の報道や調書を目にしていたと言い訳しても)昔と変わっているのに正確にその場所に行けたことは、何にも問題にはならなかったんですね・・・。