Season6 第1話 「複眼の法廷」

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脚本:櫻井武晴 監督:和泉聖治
ゲスト:石橋凌、田中美奈子、宝生舞、堀部圭亮、松澤一之

新宿南署の速水巡査部長が何者かに射殺され、以前銃刀法違反で速水に逮捕されていた塚原が容疑者として浮上した。
初めは犯行を否認していた塚原だったが、厳しい取調べについに自供。
裁判では裁判員制度が試験的に導入されることになり、三雲裁判官(石橋凌)のもと裁判が始まるが・・・。

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7件のコメント・感想があります

  1. じゅごんさん さん

    この回は相棒でも特筆すべき回だったと思います。裁判員制度・死刑・警察のノルマ事件報道のあり方、さまざまなものが描かれていました。秀逸としか言い様がない。
    一本の大作映画を見たような気持ちです。最後の裁判長と警察のやり取り、あれは
    司法と一般国民感情との差であり、自らの選民思想を捨てようとしない司法側の横暴とも思えるし、絶えず「冤罪だったら」と自らが決定する恐怖と戦う司法の恐怖を感じることもできる。昔のDNA鑑定ではわからなかったことが今のDNA鑑定ではわかるといった事案でも、なんら責任のない裁判官や警察が世間から叩かれる。ただ運が悪いだけなんだろうけどマスコミは錦の御旗を持ったら最後相手が自殺するまで叩き
    のめすからな。

  2. 星 貢市 さん

     まったく「じゅごんさん」に同感です。社会事象にタイムリーであり、社会問題に対する深い洞察や提起あり、観ている者への鋭い問いかけあり・・・まさに相棒でなければ描けない世界でした。

  3. それじゃなんのための取調監督官なんだ さん

    これほど様々な問題点をうまく浮かび上がらせた作品があっただろうか。裁判員制度、死刑判決、警察内の隠ぺい、マスコミの暴力、取調べの可視化、あえて付け足せば警察の世間への言い訳でしかない過大なノルマ。これまでの相棒が問いかけてきた様々な社会の問題点を裁判員制度を利用して一気に整理したかのような作品でした。

    あれほど犯行を否認していた容疑者がむちゃくちゃな取調べで罪を認めさせられたはいいがそのいい加減であるはずの凶器の捨て場所にどういうわけか凶器が「きちんと」捨ててある。

    裁判員になったとたん自分が何かの資格や権利を持ったんじゃないか権力者になったんじゃないかと錯覚したかのような被告への恫喝や罵倒。逆になぜか裁判員の死刑判決に苦虫を噛み潰す裁判官側。何のために裁判員審査に思想調査まで入ってるのか。公平な目で死刑が相応しい犯人はきちんと死刑にしないといけないのに。

    マスコミ報道で精神的に追い詰められる裁判員、裁判が終わったとたん何の保護も保障もしてもらえない「顔を被告側関係者」に晒された裁判員。このような疑問や問題点は結局何も解決しないまま話は進んでいく。そして最後の杉下右京と裁判官との対決。冤罪と死刑。冤罪が出るかもしれないから死刑廃止という乱暴な議論の裁判官。結局この人たちは自分が「生きてる側」の殺人犯に恨まれたくないだけなんだなと思った。死んだ被害者側は何も言えないからね。加害者側からの一方的な意見と物言えぬ被害者をあくまでも平等に見れないと正しい判決など出せるわけがない。しかし裁判員制度の前まではそれまで「利己的な」裁判官の決定に口出しできなかった。裁判員制度ができればその裁判員には裁判官は自分が出す判決に対する合理的な説明ができなければならない、それだけでも裁判員制度をはじめる意義はあると思った。

    それにしても裁判員殺害の犯人があの人だとは思わなかったなあ。

  4. いせうこ さん

    再視聴しましたが、なかなか面白かったです。二人の犯人までは予想ができましたが、そこからもう一捻りあるとは、驚愕しました。裁判員制度の矛盾を色濃く描き出しつつ、視聴者に是非を投げかけていく社会派ミステリは必見です。

  5. sonic さん

    裁判員制度を題材にした作品でしたが、本放送時点では、「裁判員裁判によって、将来このような事が起きるかもしれない」そういうメッセージ的な作品を目指したものと思います。
    印象に残るのは、裁判員制度を快く思わない三雲法男裁判官がおっしゃった、「裁判員は、『死刑判決』を下す苦さがわかっていない」の一言に尽きると思います。倉科翔子裁判員のように「殺人犯は死刑」という感情論に至る一般人の考えに異議を問う必要があるのだと思います。
    本来の目的は、法律のプロではない一般人の意見によって、時に厳しく、時に温情の裁きを与える機会ができる事を期待しているものと思うのですが。
    作中の銃器摘発ノルマの件、毎月クリアする有能な警察官。一見優秀に見えるも、実は違法な手段でノルマをクリアしていた。何だか、官民に関わらずノルマ必達のために違法な行為がまかり通るのでしょうか(最近は、かんぽ生命がノルマと称して違法な契約が明るみになりましたが)。
    そして、帝都新聞記者の田部井さんの件。街ネタよりスクープにこだわる女性記者でしたが、後発のSeason9「監察対象 杉下右京」の森井記者を思い出しますが、記者にこだわるあまり、あのような事をされたのでしょうか。

  6. 突如ハマりだした さん

    完成度がとても高くて、既にDVDで視聴していますが、この回が好きでまた見てしまいます。
    オチを知ってて再度この回をはじめから見ると、登場人物にムカついてきますが・・・(笑)
    特に、このSeason6最終回「黙示録」を見てからこの回を再視聴すると印象が変わってきます。三雲判事の。

    【個人的な評価軸】
    ①人間臭さ☆☆☆☆☆
    ・タチの悪い裁判員・倉品翔子の例は極端ですが、素直な被害者感情をストレートに表われて、司法は”公正な正しさ”に重きを置いて被害者へのケアが足りていなかったことをよく表しています。
    ・”田部井ちゃん”のスクープ欲しさに行き過ぎたインタビュー
    ・Season6の最終話を見ると、三雲判事の仰る「死刑を宣告する”苦さ”」「どんなに恨まれても、裁判官の”覚悟”」の表情が垣間見れます。最終話のプロット確定してからこの第1話を撮ったのかしら?と思ったくらい。そうじゃないんだとしたら凄い(演技力)。
    ②右京さんの説教☆☆☆☆☆
    ・今回は右京さんの説教ではなく、三雲判事の倉科裁判員へのお話に納得しました。もしや本物の裁判官?と思ってしまった。
    「遺族の気持ちを考え、死刑が適切か」「ならば事故と事件では被害者遺族の感情に差はないのか?」「事故の加害者にも死刑を求めるべきか?」→「裁判は被害者遺族の復讐の場ではない」と説得。
    ③社会風刺や題材☆☆☆☆☆
    そもそも「裁判はだれのものか?」と考えさせられます。
    ・裁判員裁判
    ・ノルマ
    ・冤罪/自白の強要
    ・加熱するマスコミ報道
    ・マスコミを使った、量刑を重くするための世論の誘導
    ④愛嬌、その他☆☆☆☆☆
    ・題材が題材なので伊丹刑事と亀山刑事のどうのこうののくだりも薄め(個人的にはあのやりとりは楽しくなく苦手なのでない方がいい。)

  7. 重冨穂奈美 さん

    昨日BS朝日で初めてこのシーズンを拝見しました。とても奥深さを考えるものに魅了されました。とくに社会風刺に関係する裁判員制度の導入が一番良かったと思います。今まではこういうものが導入されていなかった昔の時代と違って、現在は様々な事件で裁判員制度が使えるという時代になった。警察が隠蔽捜査をしたことを受けて警察庁の小野田さんが出たことでややこしくなってしまった。それが、警視庁が冤罪を作ってしまうという大問題になりかねないことが起きそうです。さらには法務省の司法当局が捜査本部に入ってくることがはじめて拝見しました。普段はそういう人たちが入ってこないけど、昨日は事件がかなり複雑になったので入ってきたと思う。所轄の刑事課の人たちが被疑者を自白を強要させたことは本当に言語道断であると思います。


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