Season6 第1話 「複眼の法廷」

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脚本:櫻井武晴 監督:和泉聖治
ゲスト:石橋凌、田中美奈子、宝生舞、堀部圭亮、松澤一之

新宿南署の速水巡査部長が何者かに射殺され、以前銃刀法違反で速水に逮捕されていた塚原が容疑者として浮上した。
初めは犯行を否認していた塚原だったが、厳しい取調べについに自供。
裁判では裁判員制度が試験的に導入されることになり、三雲裁判官(石橋凌)のもと裁判が始まるが・・・。

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3件のコメント・感想があります

  1. じゅごんさん さん

    この回は相棒でも特筆すべき回だったと思います。裁判員制度・死刑・警察のノルマ事件報道のあり方、さまざまなものが描かれていました。秀逸としか言い様がない。
    一本の大作映画を見たような気持ちです。最後の裁判長と警察のやり取り、あれは
    司法と一般国民感情との差であり、自らの選民思想を捨てようとしない司法側の横暴とも思えるし、絶えず「冤罪だったら」と自らが決定する恐怖と戦う司法の恐怖を感じることもできる。昔のDNA鑑定ではわからなかったことが今のDNA鑑定ではわかるといった事案でも、なんら責任のない裁判官や警察が世間から叩かれる。ただ運が悪いだけなんだろうけどマスコミは錦の御旗を持ったら最後相手が自殺するまで叩き
    のめすからな。

  2. 星 貢市 さん

     まったく「じゅごんさん」に同感です。社会事象にタイムリーであり、社会問題に対する深い洞察や提起あり、観ている者への鋭い問いかけあり・・・まさに相棒でなければ描けない世界でした。

  3. それじゃなんのための取調監督官なんだ さん

    これほど様々な問題点をうまく浮かび上がらせた作品があっただろうか。裁判員制度、死刑判決、警察内の隠ぺい、マスコミの暴力、取調べの可視化、あえて付け足せば警察の世間への言い訳でしかない過大なノルマ。これまでの相棒が問いかけてきた様々な社会の問題点を裁判員制度を利用して一気に整理したかのような作品でした。

    あれほど犯行を否認していた容疑者がむちゃくちゃな取調べで罪を認めさせられたはいいがそのいい加減であるはずの凶器の捨て場所にどういうわけか凶器が「きちんと」捨ててある。

    裁判員になったとたん自分が何かの資格や権利を持ったんじゃないか権力者になったんじゃないかと錯覚したかのような被告への恫喝や罵倒。逆になぜか裁判員の死刑判決に苦虫を噛み潰す裁判官側。何のために裁判員審査に思想調査まで入ってるのか。公平な目で死刑が相応しい犯人はきちんと死刑にしないといけないのに。

    マスコミ報道で精神的に追い詰められる裁判員、裁判が終わったとたん何の保護も保障もしてもらえない「顔を被告側関係者」に晒された裁判員。このような疑問や問題点は結局何も解決しないまま話は進んでいく。そして最後の杉下右京と裁判官との対決。冤罪と死刑。冤罪が出るかもしれないから死刑廃止という乱暴な議論の裁判官。結局この人たちは自分が「生きてる側」の殺人犯に恨まれたくないだけなんだなと思った。死んだ被害者側は何も言えないからね。加害者側からの一方的な意見と物言えぬ被害者をあくまでも平等に見れないと正しい判決など出せるわけがない。しかし裁判員制度の前まではそれまで「利己的な」裁判官の決定に口出しできなかった。裁判員制度ができればその裁判員には裁判官は自分が出す判決に対する合理的な説明ができなければならない、それだけでも裁判員制度をはじめる意義はあると思った。

    それにしても裁判員殺害の犯人があの人だとは思わなかったなあ。


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