脚本:神森万里江 監督:内片輝
ゲスト:モト冬樹
匿名で5通もの“ラブレター”を受け取った美和子(鈴木砂羽)は、色めき立って、右京(水谷豊)に差出人の割り出しを依頼する。その様子を横目で見ていた薫(寺脇康文)は、不機嫌モード。そんな中、伊丹(川原和久)と偶然、路地裏で出くわした薫は、喉を切られて死んでいる男性を発見。
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脚本:神森万里江 監督:内片輝
ゲスト:モト冬樹
匿名で5通もの“ラブレター”を受け取った美和子(鈴木砂羽)は、色めき立って、右京(水谷豊)に差出人の割り出しを依頼する。その様子を横目で見ていた薫(寺脇康文)は、不機嫌モード。そんな中、伊丹(川原和久)と偶然、路地裏で出くわした薫は、喉を切られて死んでいる男性を発見。
細かいことを言いましたが、当サイトへのコメントは大歓迎です。初めての方もお気軽にお書込みください。
神森脚本、面白かったです。去年も「女神」で亀山くんは落ち込み、神森脚本が書きたい亀山くんの一面わりかし好きですよ。美和子さん回はS6-7「空中の楼閣」以来ですね。
・イタミン、亀山くん街中でばったり。
・美和子さん、右京さんとサシで飲むのって初めて?
・美和子さん、捜査1課へ
・土師くん、益子さん欠席。
・ラブレター書いたのは亀山くんだったとは!さすがです。
・右京さん、たまきさんにラブレター!?懐かしい名前過ぎて発狂した!今まで名前すら出てきませんでしたよね。
犯人はそのままでしたが真相はちょっと意外で結構好きかも。
次回は岩下脚本、「亀裂」。岩下脚本と言うだけでほぼ名作確定。
あまりに話が一本調子で進んでいくので「あ、これ絶対何か隠された真相があるな」と思ってたら案の定そうなったという感じですかね。
しかしここまでド直球のバッドエンドは久々で、なんだか見ていてしんどい気分になってしまいました…
被害者が殺される必要も加害者が殺す必要もなかったというだけでなく、その原因となった出来事に至るまで一切救いがないのはなかなかキツいものがありますね。
かの名作鬱回「ボーダーライン」や「ライフライン」とはまた別ベクトルで救いのない話でした。
ラストにたまきさんの名前が出てきたのは往年のファン泣かせですね。
演者の復帰は絶望的でも物語の中ではきちんと存在し続けていると認識させてくれるのはささやかな希望になります。
今回はなかなか僕的には良かったですね~。
最後のシーン、懐かしの元嫁のたまきさんへ書こうとした右京さんのラブレターにはちょっと考えさせられましたが、美和子さんへのラブレターは亀山君だったんですね~。
最初から美和子さんは亀山君の仕業だと気がついていただなんて、さすがですね。
それにしても翔子さんの気持ちも知らずに犯行に至った戸倉さん、哀れとしか思えなかったですよ、僕は。
とにかく最後に亡くなった方の真実がわかる作風はちょっと遺留捜査の糸村さんみたいで良かったですよ。
夫婦のどうしようもなく救いようのないすれ違い話というのはこれまでも幾つかありましたが
亀山夫婦と戸倉夫婦の対比っぷりがえげつない
そして衝撃のラストシーン……
役者のアレコレ、という意味ではカイト君以上に扱いにくくなってしまったたまきさん
今シーズンいつぞやかの回で、バスの中でお婆さんに右京さんがついた嘘の中に「去年、亡くなった」とありますが
作中ではその後、どうなっているのでしょうね……
えー!み、宮部たまき様~!?
右京さん
別れた奥さん、忘れられないんですね
良い感じでしたもんね、二人の関係
何か匂わせが多いですねseason22
匂わせても次回には続かない
亀山夫妻はいつまでもラブラブなので、流石の杉下右京も羨ましくなったのかな~
最後の「宮部たまき様、」が衝撃的で内容が飛んでしまいました
ラストの「宮部たまき様」に思わず歓喜!
……でも、それだけの印象しか残らない回だったような。ストーリー自体は粗や雑な展開が多くて見応えがなかったです。
「えー?」と一番思ったのは、戸倉充が犯行後に封筒の中身だけ持ち去ったところ。なぜ封筒を持ち去らなかったのか私には意味不明でした。犯行直後だから死後硬直もなさそうですし。それに封筒を鑑識が調べれば、戸倉充の指紋が検出されるのでは。これって明らかに脚本の都合ですよね……。
脚本(演出?)的には、絵のあの部分に奥さんのメッセージが隠されていることを、なぜピンポイントで分かったのかも疑問でした。
それに使い古されたペインティングナイフで喉は裂けません。
恋文をめぐるメインキャラクターのドラマは微笑ましかったです!
脚本は悪くないのに、ピンポイントでメッセージを引き当てるとか
どうでもいいところが気になってしまい、
もう少しなんとかならなかったかな?と思いました。
色々惜しい回だと思います。
どうにも戸倉夫妻のそれぞれへの愛情がどういうものか、わかりにくかったように思います。見せ方の問題なのか、過去の回想シーンで浮気相手への笑顔を映しといて、あれが夫を支えるための借金取りとの関係でしたって言われてもねえ。何よりモト冬樹が佐藤くんを殺す動機が切実なものには思えませんでした。
最後の右京さんのお手紙、やはりラブレター? シーズン3だったかで亀山君が「二人はよりを戻したりしないんですか?」と訊いたときの右京さんの微妙な表情を思い出しました。
1点、犯人が殺人に使った凶器が犯人自身と繋がり過ぎな部分は気になりましたが、それ以外はよく練られた話だと感じました。
もうなんか…残酷でしたね。
ヤクザ以外に悪い人はいなかったのに、お互いの人を想う気持ちがすれ違い、このような悲劇に発展してしまった。
相棒でたまにある鬱回、心は抉られますが大好きです笑
また、美和子さんへのラブレターの主が亀山君で、美和子さんは最初からそれに気付いていて、さらに最後は右京さんがたまきさんに…と、見どころ満載でした。
来週は岩下さん脚本、いや〜楽しみです!
昨日感想送ったつもりだったんですが、届いてないみたいですのでもう一度…もし重複して届いちゃったらゴメンなさい。
“恋文”で括って語る試みはそれなりにまとまってたと思います。妻を苦しめて自殺に追いやった画家がその完成しない肖像画を描き続ける。画家が愛するひとの肖像画を描くのはよくある事で、ピカソなんか何人もいた恋人を描いてその度に絵のタッチまで変わったそうです。その絵はまさに画家の魂が込められた“恋文”で、そこに遺された妻の言葉もまた“恋文”だった──というプロットはグッときます。
でもその大切な絵を傷付けられた時の画家の反応が薄くて、僕はそこで冷めちゃったんですよね。右京に絵の具を剥がされた時はまだいいんです。その時点では既に被害者に絵の具を削られていて、それを塗り直したのを誤魔化す為に『この絵は未完成で描き続けてる』って言ってた訳ですから、自分の犯行に繋がる痕跡を隠そうという理性が働いてる訳です。
だけど最初に被害者に絵を盗まれて削られた時には、大切なモノを傷付けられた怒りが強烈に湧くと思うんですよね。その時点では妻が“恋文”を遺したとは知らなくても、画家自身は相当の想いを込めて描いてきたんですから理性なんか吹っ飛ぶはず。これは僕も絵描きなのでそう思ってしまうのかもしれませんが。
でもせっかくモト冬樹さんをキャスティングしたのなら、そういう心が激しく動く演技を見たかった。彼なら出来たでしょうからね。『妻はまだ生きてる』って自分を騙してただ死を待つだけの空っぽの老人の演技は素晴らしかったけど、それが絵を傷付けられた時には豹変するって演技もきっと凄かったと思うんですよね。被害者への怒りは妻を愛しながら傷付けた自分の愚かさへの怒りとも重なって、泣きながら叫ぶ──そんな観てるこちらが苦しくなる様な生の感情の発露が見たかった。それこそ『ボーダーライン』を観た時の様な胸を締め付けられる物語が観たかった。『妻を捜し続ける事が生きる意味だから自殺を暴いて欲しくない』って動機も分かるんですが、実際に殺人を犯すトリガーになったのはその激しい怒りと絶望って方が僕は感情移入できたかな。そんな苦しく切ない殺人を犯した画家が、最後に妻が自分に“恋文”を遺してくれたと知って嗚咽するって流れだったら、僕も号泣してたと思います。
そんな風に救いが無い展開だったとしても、薫ちゃんのラブレターと『宮部たまき様』で救われるので、キモチ良く終われたんじゃないかなあ。
それにしても今回のお話、凶器にしても遺言が絵に塗り込められてた件にしても『科捜研の女』の世界なら割とすぐ発覚してた気がします。いや別にいいんですけど。
ラストの、右京がたまきに手紙を書き出すシーンの、BGMの締め方と右京の表情が何やら意味深なカンジでした。続きがあるのか、それとも作中でこれまで描かれていない、何かしらの過去があって、それを右京が回想してるのか…亀山夫妻の微笑ましいやり取りから一転、どこか影のある、とても気になる終わり方に思えました。
相棒ぽくてよかったと思います。どこまでも芸術家、それに尽くす女のドラマでした。眼鏡のナイスガイに真相を聞かせてあげたかったなーと思ってしまいました。テーマとしてはあっちもこっちもラブレター、最後の最後にたまきさんまで出て来て。以前、愛に狂って国家機密を売った女にスパイの男が「君は嫌いだ」と書いた手紙を、右京が「恋文のようでしたねえ」というシーンがありましたが、あれを思い出しました。右京が恋文というと、何かその話を思い出しちゃいますね。何か久々に5点をつけましたよ。
最後の最後に驚愕でしたが、劇中の再登場は厳しいものの嬉しいサプライズでした
神森さんは今回もツメが甘いです
封筒ごと持ち去るのが普通なので、中身だけを持ち去らざるえない理由づけは必要
絵の中のメッセージなどを思いついたのは良いとしてその部分に疑問が残るし、興醒め
思いのすれ違いからの悲劇はこれまでの「相棒」では何度も描かれてるので今作が特別感はなかったです
近年の「相棒」に時々あるのが謎解きのトリック先行で肝心のツメにアラがある作品はやはり脚本の吟味を担当してるプロデューサーさんの目利きが行き届いていないと感じてしまいます
絵の具の粉の件も被害者宅の捜査は事前に所轄や一課、鑑識がやっているのでは?
こんなパターンも多用し過ぎです
もう少し手直ししたら本来の「相棒」らしくアラを感じない佳作にはなっていたと思います
今回も細かいところが気になってしまいました。
・絵の中のメッセージでなぜピンポイントにあそこを削るのか
・佐藤殺害後に家から絵画を持ち出した時、絵の削りカスはなぜ放置したままにしたのか
・佐藤が持っていた封筒を犯人は素手で触っていたが、あの封筒についた指紋を調べてれば一発で事件解決なのに、なぜ調べてない?
脚本さん、演出さん、そのあたりをもう少し細かくやってほしいです。
こういう細かいところが気になってしまうのが僕の悪いくせですが、視聴者をバカにしてません?
絵をピンポイントで削ったの、単純に
被害者宅にあった絵の具の欠片と同じ色の場所を削っただけでは?
被害者がそこを削った、と右京さんは推理してるわけですし
え、右京さんがたまきさんに手紙を書こうとしている! 亀山が美和子に恋文を書いたというのは、亀山っぽいけど。太陽だ日焼けするのくだりでもしかしてこれはと思いました。それに影響されたということですか。そちらの方はなかなか面白かったのですが、本編はどうでしょう。最後に亀山が泣いているように見えたのですが、それはあえてボカシていたのでしょうか。泣くに値するシーンとは思えなかったので、それでよかったと思いました。モト冬樹と妻の関係性が今一つだった気がします。妻の苦労に生きているうちに気づいてやれよ。それでおいらとしては終了でありました。
「あなたは太陽。見つめていると僕の心は日焼けする。」
素晴らしい迷文句、薫ちゃん作の恋文5通全部読みたくなりました
画家夫妻も悲劇的なストーリーですが、私は、被害者の佐藤君の気の毒さが何だか最後まで残りました。何よりまず、幼少期に下着姿で寒い戸外に出されて震えながら泣いてるのを両親は揃って無視、ってのが本当に。ああいう感じのことを何度も親にやられたら、心が潰れると思います。そこで暖かい上着をかけてくれて、クビになっても守ろうとしてくれた家政婦さんがどんな存在に見えたでしょうか(本当はそれがまず親の役目なんですが)。成長してその家政婦さんが失踪してたと知り、真相を探し求めた彼は、行動力もあり頭も人柄も決して悪くない青年に描かれていました。その彼が、たぶん家政婦さんの心情も、夫である画家の思いも深く理解するのは難しい年代で命を絶たれてしまい、もう年を重ねることができない。その点に、やりきれなさを感じた回でした。
亀山くんと右京さんの恋文については、長年のファンへのありがたいサービスとして。
素直に面白かったです。
冒頭のシーンで美和子さんが右京さんにおっしゃりたかった事は、「5通のラブレターの差出人は、薫ちゃんだと思うので本人に事実を認めるようお願いしたい」そういう事だと思うのですが、顔見知りの青年に起きた出来事で、思わぬ方向に進展したといった所でしょうか。
きっと美和子さんは、薫ちゃんからの5通のラブレターを心から嬉しく思っているのだと思います。
話の本題の戸倉充さん、奥さんの祥子さんの失踪に際し、長年にわたる警察署前での座り込み行為。半面、佐藤さん殺害の犯行発覚後におっしゃった、(祥子さんが亡くなっている可能性が高いにもかかわらず)「(祥子さんは)生存しているかも知れない、そう思い続けながら人生を終えたい。だから、そっとして欲しかった。」言動に少し矛盾点を感じます。かつて、Season4「監禁」で、開かずの金庫の所有者が、(金庫の中に)金塊があるという期待を残しつつ、好意を寄せる女性とずっと暮らそうと考える話がありましたが、いつまでも「その日」が来ない事を期待し続ける方が難しいと思うのですが。
祥子さんがキャンバスに残したメッセージは、充さんも、殺害された佐藤さんも、ネガティブな印象に受け止めてしまった事で、思わぬ方向に進んだわけですが、もし、戸倉さんの作品展で祥子さんの肖像画を展示していれば、事件など起きなかったのではと思うのですが。
とても面白いストーリーだったので、すごく良かったと思います。とくに同じような捜査で繰り広げる特命係と捜査一課の3人が面白かったです。先回りして、事件現場に来る特命係をなんとなく面白く見えて笑ってしまいました。きっと何かを見つけて捜査一課の皆さんに教えるつもりでいたかもしれない。そこが一番面白かった場面だと思っています。最後になって、お互いに右京さんにはたまきさんに。亀ちゃんには美和子さん宛に手紙を書いたと思う。そこがハッピーエンディングで終わってくれました。次回も楽しみにしています。
まず、亀山くんを含め
戸倉夫婦のことを知っている人たちが
戸倉祥子さんはもう亡くなっていると決めつけているのが引っかかりました。
12年くらいの失踪なんて普通に良くあることだと思うので誰か一人くらい生きてると信じても良さそうなものだと思うのですが。
少なくとも亀山くんも戸倉祥子さんはもう亡くなっていると決めつけているのは違和感しかありません。
ヤクザの男が抗争に巻き込まれて死んだ、という設定も必要あったのだろうか?
あと
ペインティングナイフが凶器ならば特命係の二人なら
すぐに気づくはずなのに
最後の最後まで凶器の正体を隠すのはわざとらしく感じました。
犯人の戸倉充さんが封筒の中身だけ持ち去ったのも意味が分かりません。
演出的に握りしめている手から封筒をどうしても抜き取ることができない風でしたが、
相当時間が経過して死後硬直でも起きない限り簡単に
封筒ごと持ち去れたはずです。
何より
警察署の前で妻である祥子さん捜索のために座り込みしたり、
二人分の料理を作ったりして妻はまだ生きていると信じながら人生を終えたいという心理状態にも、感動できず
むしろひいてしまいます。
被害者である佐藤さんの行動も理解できません。
親の虐待から救ってくれた戸倉祥子さんに恩義を感じていたのは分かるとはいえ、
祥子さんが不倫をしていたと思い込んだうえで
祥子さんが遺した「間違った道だとしても私の気持ちは変わりません。どうかお元気で」という文章を見て
夫である戸倉充さんが祥子さんを殺害したと断定する
のは無理矢理すぎですし、
記事にしてもらおうと美和子さんに記事にしてもらうための手紙を送ろうとしたのも過剰な行動としか思えませんでした。
美和子さん宛の亀山くんのラブレターを出したり、
たまきさんの名前を出したりするなら、
物語自体も面白いものであってほしかったと思うばかりです。
亀山くんがラブレターを書こうと思い立ったきっかけは
何だったのかも出来れば描写してほしかったかな。
とにかくファンサービス要素を除けば、疑問点だらけの
エピソードでした。