脚本:池上純哉 監督:守下敏行
ゲスト:草村礼子 伊藤洋三郎
角田(山西惇)は、水木(伊藤洋三郎)という顔見知りの元刑事が、落ち込んでいる姿を見掛ける。水木は、2か月前から行方不明になっている大学生の娘を探すため、警察官でありながらネットで情報提供を呼び掛け、問題になった人物。しかも、寄せられた情報は冷やかしばかりで、本人は騒動の責任を取って辞職していた。
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いや~今回は素晴らしい内容でした!文句なしです。
事件そのものは陰鬱としていて後味も悪く、登場した二組の「親子」たちの先行きもけして明るいものではないですが、それでも一抹の救いが残る結末にはこみあげてくるものがありました。
ラスト、長く引きこもっていた息子がついに外へ出た瞬間も変に感動的な展開にするのではなく戸惑いや拒絶の混じったものにしたのは実に「相棒」らしい展開です。
あの引きこもりの息子が最後まで一言も言葉を発することがないのもいい。
彼らに安易な救いの道を示さず、それでも確実に一歩を踏み出すことができたという結末こそがこの物語に相応しい終わり方だったように思えました。
というかまぁ、どう考えてもあの母親の方は不起訴になりそうですよね。住居不法侵入はともかく傷害の方は明らかに正当防衛ですし。
そういえば年老いた母親がどうやって人ひとり背負っていったのかという部分には「母親の馬鹿力」というややご都合主義な説明がなされていましたが、長年工場勤務で思った以上に基礎体力があった、という部分もあったのかもしれません。
そして「手のかかる亀」の部分にはニヤリとさせられました。
なかなか面白かったですね。
さすがは池上脚本です。
結局は警備員は自殺だったとは思いもよらなかったですよ。
しかし隣人の老婆が大の大人の女性を助け出し、抱えて歩くって、やはりちょっと無理があり過ぎのように思いますよ。
引きこもりの息子さんも結局、一言も喋って無いし。
あの後母親逮捕で息子さんはどうやって暮らして行くのでしょうね。
あと、やっぱり亀がヒントになりましたね。
亀が歩いたから床下収納に気づいたなんて、右京さんならではです。
亀もしっかりこてまりさんに飼われて、これからも出て来るかも知れませんね。
右京さんがかつて飼ってた亀って、ウサギとカメ回の時の陸ガメ君の事でしょうけど、僕には亀山君の事に思えて笑えましたよ。
さて、来週は「マイルーム」
森下脚本に期待してます。
初めてコメントします。
今回のお話はここ数年の中でも特に名作だと感じました。
ストーリーの重厚さもさることながら、現代社会の問題にもしっかりと触れていく、そして亀を出してファンサービスも怠らない…。特にラストシーンは胸に来るものがありました。
ただ一つだけ。お母さんが逮捕され連行されていく様子を目の当たりにした息子さんに「穏やかでいい天気ですよ…」って笑
それはともかく、引きこもり役の俳優さんの存在感も凄かったですね、セリフが一言もないのに。
親が子を思う気持ちは共通…。
手を焼かせた亀って、薫ちゃんですよね。右京さん。
引きこもりといえば、神戸時代にもありましたっけ。
草村さんはシーズン1、伊藤さんはシーズン2にゲスト出演されてますね。
今季のゲストキャスティングは過去ゲストの再出演が続くのでしょうか。
>それはそれは手のかかる亀でしてねぇ~~(笑笑)
てっきり外国でくしゃみをする薫ちゃんのワンカット、入ったりするのかと思った。
今シーズンは、こういうくすぐりセリフ、っていうかリップサービス、
これからもたくさん出てくるのかなぁ??
リップサービスだけだと、かえってがっくりしちゃうけど。
とても感慨深くそして複雑なストーリーでした。密室殺人の一部始終を見ていたのが、飼っていた動物のカメだったことに驚きました。今回出雲麗音ちゃんが張り切って最後まで捜査を続けていたことに感心しました。事件の詳細や現場の状況説明など捜査に躍起になっている姿をはじめて拝見しました。その情報を伊丹さんたちに報告した麗音ちゃんもかっこよかったと思う。それぞれの役割分担を果たす仕事の場面も見られたので、よかったと思う。
光というのは、人間と動物にとって大切で、さらには植物にも光合成が必要になっています。このように私たちの生活に欠かせない光というものが大いに活躍していると思います。暗い気持ちから明るい気持ちに生まれ変わるところが一番印象に残りました。そこがスポットライトに当てられたのが今回の内容に近いと思う。暗い気持ちから明るい気持ちになっていくでしょう。次回も楽しみです。
いや〜通常エピソードでのこういうのが見たかったんですよ。
池上さん、期待通りに良かったです。2組の親子の描き方、捜一トリオや青木の使い方、程よい角田課長の全てがちゃんと活きた脚本で、ラストの息子が飛び出したとこから母親の「行ってください!」の強い口調、見送る息子に振り向きもせずに次第に小さくなる彼の姿、そして
右京の気の利いた台詞での締めくくり。
見て良かったし、録画したのをまた楽しみたい一本ですね。
今までの5話の中ではダントツで良かったですね!後味の悪さと希望のバランス含め、期待を裏切らない「相棒」らしい作品でした。
音楽も、昔の曲が多く使われてましたがそれがまた絶妙にハマってましたね。「真実の翼」「別れの予兆」「正義の行方」など、ストーリーが昔の相棒に近い精神性があったのもあって、凄く沁みました。
「真実の翼」バックに”亀”について語るのは何か切ない。
ただ、唯一の難点は、やっぱり「女性を背負って移動できるくらいの体力のある犯人(恐らく男性)」みたいに言っておいて、真相は「老女の馬鹿力」というのはミステリーとして反則ではということですかねw
草村礼子さんの熱演に感動しつつ、それはないだろうとツッコんでしまいました
あと、これは別に難点とかじゃないんですが、冒頭の演出から、もっと課長が活躍する回なのかなと思ってました。いつも通りの出番でしたね。
次週、菅原大吉さんってこれで出演何回目なんでしょう?
草村礼子さんも美和子のおばさん役の印象が強いので別役再登場は正直避けてほしかったのですが…
というか、山崎って劇場版4での退場凄く中途半端でしたし、今後太田脚本で敵としてリベンジしてくる可能性もあるのかなと思ってたのですが、今回別役再登場ということはもう出てこないのかなあ…
素晴らしい
素晴らしすぎる
さすが、シーズン13以降もっとも相棒らしいといえる「サイドストーリー」を書いた池上さんですね。
また、脚本だけでなく演出面でもズバ抜けてました。
「scars」の絶望感から「別れの予兆」でいつものほんわかエンドと思いきや、まさかの最後の最後に「光と影」が流れて鳥肌がたちました。
全てにおいてまさにこれぞ相棒としかいえません。
素晴らしい作品が生まれるのは脚本家、演出家、俳優さん、その他の方々がそれぞれご尽力されたからこそなのだと改めて感じることができました。
久しぶりにコメントします。流石でしたね。昨日の5話。脚本の質、結末、選曲どれをとっても文句なしの内容でした。なぜ池上純哉さんS17,18,19は書かなかったのかと疑問に思いました。今度の週末に改めて見直したいと思ってます。来週の森下直さんもS17以来の登板ですね。期待してます。
再投稿ですみません、訂正します。
来週は「マイルーム」ではなく、「マイルール」でしたね、ごめんなさい。
「相棒」ってけっこう外国人労働者がおかれる問題を取り上げますね。
老いた母親が女性を連れ出す際のおんぶですが肩を背負って引きずるという描写でもいいような気がします。
おんぶであれば途中何度が休憩入れるとかのリアルさを出したほうがまだよかった。
ラスト、パトカーを見送るところで息子に一言もセリフを与えなかったところ。作家の悪意を感じました。
視聴者の中の数人は「かあちゃん!明日からどうやってメシ食って行くんだよーーー!」というのを期待していたかと思います。
渋い。相棒がウイスキーのように成熟している。よい話だ。おかあさんに、あんたたちに何が解るんだい!と言われた右京さん、いや水谷さんの表情が素晴らしい。何も言わないのに、悲しそうで。出してくださいと突っぱねる母の愛。やっと光が差したのは10年出られなかった息子にも。暗い時代だからこそ、ドラマを観ている皆にも、どうか光が差して欲しいという願いを込めた脚本に感じます。もう一本、この方の作品を見たいものです。
テーマを持った作風の池上純哉さんの脚本ですが、本作は「8050問題(自立できない50代を80代が生活を支えている)」を題材としたものと思います。
ひきこもりの住人が事件を知るところは、Season10「アンテナ」を思い出しますが、本作は、完全に閉じこもっているだけに、真相にたどり着くのは容易ではなかったのかも知れません。
水木さんの娘さんが床下に監禁されていた事に対し、刑事時代の水木さんたちが、木目調の敷物の下の床下収納の存在に気付かず、その後、何気ない出来事から右京さんによって監禁場所であったことに気付く。かつての月本幸子さんの(床下に城代金融の向島茂を隠した)一件が活かされたのでしょうか?
三宅さんによる水木さんの娘さんの救出劇、命を守るための一心不乱の救出劇、齢80を過ぎた老女が思いもよらない力を発揮したのでしょう。
一連の出来事は、ひきこもりの子を持つ三宅さん、親子の関係がぎくしゃくしている水木さん。二つの家族にとって、ひとすじの光なのかもしれません。結果的に法に触れる事はありましたが、各々の子はすくわれました。ラストの息子さんに自立の機会を作るべく、早く連行する事を促す三宅さんの母心が印象的でした。
ところで、三宅さん(母親)役の草村礼子さん。もしかしたらSeason1「殺しのカクテル」で、美和子さんの叔母の、アキコ・マンセル役以来のご出演になるのでしょうか。
今回の作品で、8050問題の深刻さを感じることが出来ました。
いつも相棒は、その時の時代の問題点などを浮き彫りにしてくれます。
最後、部屋から出てきた息子に対し、車に乗り込み「出してくれ」と強く願った母親の思いをすごく強く心に残りましたq
今シリーズでは今のところ一番の作品だと思います。
人情噺と考えればいいのでしょうけど、納得できない点も多く、名作とはいいがたいです。
おいらにとって最大の謎はなぜ救出された娘について、隠しておかなければならなかったかです。
お父さんの説明が全然ぴんとこなくて、そこがすごく残念でした。
次回に期待。草村さんの演技には脱帽。ミワコの上品な叔母さんだったのに。
相棒があったからこそ、の作品でした。
良い作品の部類だと思いますが、
ただ、かなり高齢のお婆さんが長い距離を成人した人間を担ぐのは、現実的に無理があり、せめて自転車に乗せてそれを引くとか、荷台とか、がまだ現実的で、放映通りにするなら、腰を痛めたなど、事前に視聴者への伏線が欲しいですね。
また、自殺も唐突で、人をかくすくらいの異常性質で、自分をあやめるのは、心理的にどうかな、という点も。
また、最後に光をみた息子はよかったのか、これから、どうする?という感じも。お婆さんも、情状酌量で、こういう弱者を救うのが、正義では?
右京の正義は法律だけか?亀山なら、人間的な措置をしていたのでは?人をどう、救うか?というもっと重要なテーマに近づいていて、それは右京と亘では、こうするしかなかったのか?と、思うと、人としては、残念な感もありました。
よかったと思います。今回は音楽がのっけから古めだったし、角田課長が出てきて昔の仲間に会ってという場面があったので、人間ドラマ回かなーと思いながら見ていました。
草村礼子さんゲストはロンドンの叔母さん以来ですね。
当の美和子も亀山とサルウインへ行ってしまったので再会することはないという事で別役での出演となったのでしょうか。
しかし老婆の馬鹿力もすてたもんじゃないですね。。。
BGMの効果って絶大だなってのが一番の感想。
『相棒』らしい『相棒』を堪能しましたよ。
車に乗り込もうとした間際、部屋の外に出てくる息子(裸足)。
それを見た母親の表情。そして「出してください!」。
走り去る車中の母親。その背後で小さくなっていく息子。
『相棒』史上に残る名シーン、名演技だと思いました。ぐっときました。
ただ、今作が名作とまで言えるかというと、僕的には微妙かなー。
子どものためなら親はなんだってするというテーマは良しとするけども、
なんかズレてる気がした。
自ら背負って救出しなくても、水木父に連絡して合鍵渡せば済んだんじゃね?とか、
いや、やっぱまずは警察に通報だろ、とか、
水木父が娘の救出を隠し、監禁自体をなかったことにするってのもわからん。
親同士がシンパシー感じて頑張っちゃったけど、子どもは置き去り、みたいな。
子どものためって、そういうことじゃないと思うぞ。
★★★★☆
今回角田課長絡みか?と思ったら違いましたね。
個人的に今回は笑えたシーンは1つですがあれ?って思ったシーンは意味合いは違いますが、そこそこ多いと感じました。
(笑えたシーン)
・伊丹→芹沢→右京→亘の順に『亀』と言ったシーン
(芹沢の誰かさんが出しゃばってきそうな予感というのもドンピシャで当たったとなれば尚更)
(あれ?って思ったシーン)
・次回『マイルール』を書いた森下さんが書いた『うさぎとかめ(17-7)』の亀は紫外線を当てないとの下りは今回の池上さんに引き継がれてるのには驚いた(こういう類は細かいところが引き継がれないことが多い印象を受けるので)
・矢崎まなぶさん演じる三宅富士子(演:草村礼子さん)の息子・卓司のありきたりな風貌とは言え、引きこもりのイメージを強く植え付ける風貌にしたのにはビックリした
・畦田ひとみさん演じるキャピタル警備 社員・桂木雪乃に1つだけ言いたい。
西野七瀬さんのお兄さんの太盛さんが演じる雪乃の元カレ・紅林啓一郎が殺されたのは自分のせいだと感じたのならそれ以前にポストの目張りを破いてでも合鍵を返せば良かったのでは?
以上、笑えたシーンとあれ?って思ったシーンでした。
伊藤洋三郎さん演じる警視庁大田警察署元刑事・水木洋輔が結局正しかった、が、右京の言葉を借りれば「法こそ正義」これがこの場合はその邪魔をしてると思わないか!?と右京に言いたいと思ってしまいました。
卓司さん、最後にやっと家から出てきましたね。
だからこそ卓司に言ってやりたい!
コンビニの店員ともめたぐらいで引きこもるな!
そのもめた店員の店にクレームを入れるぐらいのことをやってやれば良かったのに!
記録し忘れていたので、今さらながらコメント。
まず草村礼子さん、伊藤洋三郎さん、矢崎まなぶさんなど
ゲスト出演者の方々の名演が光っていたのが良かったです。役にハマる俳優さんを指名しているであろう相棒の魅力のひとつを確認できました。
ネット書き込み・合鍵・オーディオ・スマホ通知機能付きの見守りカメラ・カメ・木目のカーペット・床下収納・医療支援をしている非公認の団体・刑事である父と娘・引きこもりから抜け出せない現実・8050問題。
すべての要素を上手く繋げていて見応えある作品に仕上がっていたと思います。
親子ゲンカをして思わず手を上げてしまってから2ヶ月以上行方不明。
どこかで助けを求めている娘を必死で探す水木元刑事の
力強さを感じる警察官としての姿、父親としての姿も心にくるものがありましたし、
そして何と言っても注目すべきは
三宅富士子さん・三宅拓司さん親子
を物語の中心人物にして
8050問題・引きこもり問題
を徹底的に描いていたことですね。
引きこもりから抜け出せない三宅拓司さんの母親・三宅富士子さんと特命係の二人がかわしたやりとり
三宅富士子さん「私が言ったくらいで出てくるような子ならどんなに楽か、それが出来ないからこうして未だに働いてんだろ。」
冠城くん「ご苦労重々承知してます。」
三宅富士子さん「分かりっこないよ!10年だよ、10年。昔はあの子もコンビニくらいは一人で行けたけど店員と揉めたとかで出らんなくなって、、、あの子は私がいなくなって金が無くならない限り出てこないだろ、」
冠城くん「それじゃ、いつまで経っても息子さんは、、、」
三宅富士子さん「あんたら刑事なんだろ?だったら拳銃でもなんでも突き付けて逮捕すりゃ良いだろ!そのほうが、、清々するよ!」
子供を想う気持ち・やりきれなさ・怒り・悲しみ・不安などたくさんの感情が伝わってくるとても重々しい会話でした。
厳しい現実を徹底的に描きつつもそこには優しく暖かい視点と言葉がある。
そういった社会派エピソードを定期的に出してくる相棒の力を強く感じることが出来たと思います。
そして、右京さんとこてまりさんがライトに照らされる亀を見ながらかわした会話が強く印象に残りました。
「紫外線は病気の予防にもなります。」
「動き出しましたぁ」「閉じこもってないで出ておいで」
「光がないと生きられないのは人間も一緒ですねぇ。」
「もちろんです。お日様を浴びないと生きる気力が湧きません。」
まさにそのとおりなのでしょう。
閉じこもりから抜け出せず体に太陽の光を浴びることができない。心に明かりが灯されることもない。
命よりも大切な一人娘が見つからない。光が見えず、真っ暗闇で出口が見えない。
閉じ込められている子供を持つ親としての強い想いから三宅富士子さんと水木元刑事がやがて繋がったのも説得力ある展開で好みのものでした。
隣室で監禁が起きている可能性を三宅拓司さんがネットに書き込んだことを知り聞き込みをしに来たことから、
事件に巻き込んでしまったと考えて詫びる水木元刑事にかけた三宅富士子さんの言葉には泣けましたね。
「いいんだよ。あんたが謝らなくたって。親ならみんなあんたと同じように思ってる。子供が不幸なのはみんな自分が至らなかったからじゃないかって、私さえちゃんとしてたら子供も苦しむこともなかったんじゃないかって。だから周りに何と言われようが子供のためになることなら何だってやってやりたい!どんな苦労だって甘んじて受けてやりたい!そう思うのは当たり前のことじゃないか。あんたは間違ってない。私はもう一度たのまれたってまた同じことをするよ。あんたは間違ってない!」
あんたは間違ってない、と二度言うところがいいですね、、、
水木元刑事が「申し訳ない!」と何度も謝ってしまう姿もまた胸に迫るものがありました。
三宅富士子さんが水木元刑事の娘さんを背負って1km先の工場まで運ぶことができたのに現実味がないというのは確かにその通りですが、
最後にひとつだけさんがおっしゃるように基礎体力がしっかりしていたというのが活かされたっぽいですし、
何より子供を想う気持ちがそれだけ強いのだと表現したのでしょうね。
ただ、2304さんがおっしゃっているように
水木元刑事がようやく再会することができたのに別人となってしまっていた娘さんの姿を見て監禁事件自体をなかったことにしたいと思い立ったのは少しひっかかるものがありました。
ですが、
自分の子供を救いだしたいという共通した強い気持ちからシンパシーを感じた富士子さんが事件に関わってしまった事実や隠しとおしたいという想いや、
2ヶ月間の監禁により変わり果ててしまった娘の姿を人に見せるのを避けようとしたなど親ならではの心情が強くあって真相を話さなかったのかもしれません。
それより何より、隣室に住んでいた富士子さんの勇気ある行動により自室に女性を監禁していたということが明るみに出る前に監禁を実行した本人である紅林が自殺してしまったのは最悪ですね。
紅林の人物像に関してはほとんど触れられませんでしたがまあただのクズ野郎だったってだけなのでしょう。
犯人の男に立ち向かって監禁された女性を救いだした三宅富士子さんは不起訴であってほしいです。
ずっと支えてきた息子であり
10年以上にわたって続いた引きこもりから抜け出すことが出来て、ようやく光を浴びることができた三宅拓司さんと早い日に再会したときにどんな会話をかわし、
どんな表情を見せるのか、つい想像してしまいます。
ラストシーンで、
富士子さんが乗ったパトカーが走り去ったあと、特命係と直接顔を合わせ会話をかわした三宅拓司さんはその後どうしたのでしょうか?
モヤモヤが残ってしまいますが色々と考えさせる感じが相棒らしさに溢れていてとても印象的な終わりかたなので好きなシーンではありますね。
もしかしたら右京さんと冠城くんが相談に乗ってあげたりしたのかもしれないですし。
引きこもりに監禁事件、そしてその関係者。
これらの要素を見たうえで思うことはこの回がサブタイトルにあるように「光」をテーマにしているのではないか?ということですね。
右京さんこてまりさんのセリフが全てを表していて、
光を浴びること・光が見えることで人間がどれだけ救われるのかということを全体に渡って描いていたような気がしました。
そういう視点で見るとなかなか斬新な切り口だったかもしれません。
また
あさん、もコメントしているように終盤で
Scars・別れの予兆・光と影
の順にBGMが流れたのもまた相棒らしさを存分に堪能できて素晴らしかったです。
小ネタとしても、
密室殺人に興味津々な出雲さん、
芹沢刑事「誰かさんが出しゃばってきそうな匂いがプンプンしますねぇ」
芹沢刑事と出雲さんの背後に突然現れる冠城くん
青木年男「はぁ!?ビール!!!」
冠城くん「お前の情報が必要なの!」
青木年男の活躍(身長測定)
亀を飼う経験が出来て、とても嬉しそうなこてまりさん
右京さん「それはそれは手の焼ける亀でしてねぇ」
など普通に笑えたものが多く、相棒キャラの出番もバランスよく描かれていて満足でした。
特に、水木元刑事の友人として角田課長もかなり活躍していたのが良かったですね。
相棒大ファンです。久しぶりに五話のラストシーンで老婆が「わが子の為ならなんだってできる」と言った言葉がじーんときて泣けました。
光がなければ生きていけないカメと人間、
そして親子愛。
神戸くん時代の「アンテナ」とはまた違う形で
引きこもりから抜け出せない方々とその家族にスポットをあてたなかなかの秀逸作だとおもいます。
ラストシーンでのセリフはわたしもジーンときました、、、
また再放送してほしい。
親の心子知らずですね。
警備員の桂木さんは事件の詳細を知ったら責任を感じるのかな。カギを置かなければ人は死ななかったけど、水木娘は助からなかった。どちらを取るべきか。
室内の監視カメラに検知されたならその時の動画や通知ログは残っていなかったのかな。死体発見に3日ぐらいかかったと言っていたから消えたのかな。紅林のスマホには通知ログが残っているんじゃないのかな。でもメッセージだけだと役に立たないか画像も送っていれば別だけど。
監禁がバレたから自殺しようというのが凄いね。監禁2か月だとどれくらいの罪だろう、死刑では無いよな。うーん難しい。
ビールが飲みたい
杉下右京の個性: 10/10
冠城亘の個性: 8/10
その他キャラ: 9/10
小ネタ: 9/10
題材: 9/10
セリフ: 9/10
構成・テンポ: 9/10
カット・撮影: 9/10
音楽の使い方: 10/10
ストーリー: 8/10
総合: 90/100