脚本:砂本量 監督:和泉聖治
ゲスト:根岸季衣 モロ師岡 深沢敦
薫と親しい情報屋が薫と会った直後何者かに殺害された。しかも彼には1億5000万円の詐欺容疑がかけられていた。薫は彼の汚名をそそぐべく、右京と捜査に乗り出すが…。
脚本:砂本量 監督:和泉聖治
ゲスト:根岸季衣 モロ師岡 深沢敦
薫と親しい情報屋が薫と会った直後何者かに殺害された。しかも彼には1億5000万円の詐欺容疑がかけられていた。薫は彼の汚名をそそぐべく、右京と捜査に乗り出すが…。
細かいことを言いましたが、当サイトへのコメントは大歓迎です。初めての方もお気軽にお書込みください。
ここに出てくる美術館と、2009年4月4日に放送された「法律事務所」のギャラリー、同じ場所ですよね?
本当のギャラリーなのか、どこかのお店を借りたのか、セットの使いまわしなのか?
監督、ここがお気に入り?
この作品は「普通」
死んだ自分の息子の面影を「光る風と少年」の絵にダブらせて何時間も鑑賞し続けて、あたかも家族の思い出の場所の美術館を守るために詐欺を働いて殺されてしまった薫ちゃんの情報屋の土田氏がなんとも哀れで仕方ありません。その土田氏を利用するだけ利用して殺害した美術館の館主の菊本アヤ氏も同じく哀れに思えました。ラストの土田氏に何もしてあげられなかったと悔やむ薫ちゃんに「君が今できる事は死んだ土田さんを忘れないでいる事」と励ました右京さんの優しさに涙が出ました。誰しも自分の思い出の場所がなくなるのは身を切られるほどにつらいですよね。私も震災による被害者の一人ですがどんなに街が復興してもあの好きだった街並みや思い出は返っては来ないです。いつまでも残しておけるものってあまり無いのかも知れませんね。人の記憶もいつかは薄れていくものだし。そんな気持ちでこの作品を見ていました。これも相棒亀山薫を語る上での代表作の一つだと私は思っています。
此方も私の好きな作品です。子を思う親心、死んでも尚それを認められず、自分の中では生きてると思いたかった。土田氏に感情移入させられました。家族との思い出の美術館に毎日足を運び何時間も見入って…そんな土田氏に目を付けた女館長も尊敬する父親の絵を取り戻したかった~哀れでもあり、同情の気持ちあります。悲しいストーリーですね~右京さんが最後に薫ちゃんに言った言葉…落ち込む薫ちゃんに〝土田さんの事をいつまでも忘れないでいる事〟さすが、右京さんはどのストーリーでも最後に必ず明言を発しますね~何時も感動です。それと後一つ、最後、女館長は土田さんを殺すか迷っていて土田さんが゙俺を殺すんだろ、殺してくれ!と言って、自分から女館長の手を掴んで自分で刺したんですが、それでも殺人になるのでしょうか?状況説明できる土田さんは既に亡くなってますし…ナイフの指紋とかで分かるでしょうか??すいません、細かい事が気になる私の悪い癖(笑) 話はそれますが、会社に従事する人は厳しいですね~甘くないですね~仕方ない事なんでしょうか、お察しします。これから半月、時間がゆっくり過ぎてほしいです~長々失礼しました。
始めはつながりが分かりませんでしたが、少しずつ繋がっていく物語。右京さんの『いつまでも忘れないでいる事』というセリフに、何だかそれまで救いがないストーリーだなとがっかりしていたのを、一気に印象的な話にさせてくれました。
右京さんが亀山さんを認めてきた一つの台詞なのかなとおも思えました。
これも何回も観ていつも涙しています。
故・砂本さんの傑作の一つで大好きな作品です。
「光る風と少年」の絵に自分の亡き息子の面影を映し出し、何時間もじっと見つめていた土田さんの姿に涙が出っぱなしでした。
また不本意であったとしても、その土田さんを殺害してしまった菊本館長にも同情できます。父親の残してくれたモノを必死で守ろう(護ろう)とした気持ちもわかります。が、殺人を犯してしまうと何にもならないでしょう。一体誰が今後、あの美術館を守っていくのだろうか?そう考えるとやるせない気持ちになりますし、せつないですね。
最後の右京さんの亀山くんに言った言葉にとても感動してまた、涙が止まらなかったです。きっと天国で土田さんも息子さんと再会して楽しく暮らしているのだろうと僕も思います。
伊丹さんたちに事情聴取される薫ちゃんはとてもかわいそうです。情報屋の彼がまさか薫ちゃんのことを大変お世話になったことを明かした。
とても残念な話であり、本当にかわいそうです。
砂本さんの作品はどれも好きで、若くして亡くなられたのが、実に惜しまれます。
もし、現在もお元気で相棒に参加をされていたらとつい思います。
氏のお書きになる神戸尊や甲斐亨、スペシャルが見たかったですね。
サブタイトルのゲストを演じられたモロ師岡さん、根岸さんの名演もあり、見る度にウルウルしてしまいます。
相棒展であの絵が展示されていて、その時もヤバかったですね。
光る風の少年の絵が欲しい。すてきな絵でした。
亀山さんに返済したお金と、手土産の入った紙袋が、真犯人にたどり着き、土田さんの汚名を注ぐことができたのが、よかったと思います。
ラストの土田さんの墓参をするシーンで、右京さんが亀山さんに言った「土田さんの事を忘れないでいる事」は、いい励ましの言葉だと思います。
先日、他局で放送された番組で、あるフリーアナウンサーが、放送の終盤に、あるラジオのパーソナリティーがおっしゃった言葉を話しました。『人は二度死ぬ。一度目は、心臓死あるいは脳死によって肉体が滅んだ時。二度目は、その人の事を想う他人が、この世の中からすべていなくなった時だ。』
亀山さんや、土田さんの元妻が、土田さんや土田さんの息子さんを想う心がある限り、生き続けているのだと思います。
悲しくてやりきれない物語。エンディングの右京さんのセリフに救われる亀山。
観る側にある種の覚悟が必要です。重い。
菊本館長のとてつもない後悔、(罪状がどうなるか確かにとても気になる)
土田さん本人が天国の息子に会うことが出来るという
思いで「殺してくれ」と強く頼み、自分から刺されにいったという死の真相。
とても残酷で、切なくやりきれない思いです。
それでもsonicさんの言うように土田さんの汚名を注ぐことが出来たのが良かった。
他に印象的な部分として
昔の思い出や病気で亡くなった息子さんの面影を重ねて「光る風と少年」の絵をただ見つめていた土田さんの姿。
とても親しかった土田さんに何もしてやれなかったと悔やむ亀山くんにむけて語りかけた「君が今できることは土田さんをずっと忘れないでいてあげること」という
右京さんの言葉
親しかった土田さんのことを最後まで信じて右京さんとともに事件の真相を追う亀山くん
何度観ても泣いてしまうとても素晴らしい作品です。
魂の抜け殻のようになって少年の絵を見続けていた人の話。ドラマだった。この作品のどこが印象的だったかって、最後にたまきさんが美術館の話をしたときに、ある美術館でおばあさんが1枚の絵の前にずーっと座っていたと言うところ。コナンの映画の「業火の向日葵」を思い出してしまった。それが一番印象的だった。推理物としては評価はイマイチのようだが、人間ドラマとしては秀逸で、私はコナンの映画の中では一番好きだ。あれは相棒のこの回にインスピレーションを受けたのかなーなどと思ってしまったなあ。
相棒で体験する感動2
あなたは、お父様の絵を一番愛する人を殺してしまったんですよ。
2005年、47歳の若さで逝去された砂本さんの相棒1作目です
悲哀に満ちたお話ながら、砂本さんらしい、端々にささやかな優しさをちりばめた瑞々しさと、根岸季衣さん、モロ師岡さんの確かな演技により、良い意味で印象深い作品に仕上がっていると思います
ちなみに名探偵コナンの業火の向日葵は櫻井武晴さんの脚本ですが、映画監督によって脚本に大幅修正がかけられてあのような賛否あるストーリーに仕上がったようです。事件ひとつと原作者の青山剛昌が考えたトリックもまるまる削除されたみたいです。ノベライズではしっかり元脚本で載っており、キャラクターもしっかり掘り下げて書かれています。
ほのぼのとした始まりとは裏腹に・・・というのは刑事ドラマではよくある話だが、それより気になったのが薫が第何話かで話してた情報屋というのがこのモロ師岡さん演じる土田雅夫のことだったのですね。
この話は薫のお人好しさが話の全体に押し出されてる印象でしたね。結果的に根岸季衣さん演じる秋山緑風記念美術館 館長・菊本アヤが土田を殺したも同然、事前にナイフを準備しているとなったら尚更。
ちなみに個人的に本エピソードはごく僅かではあるが、笑えたシーンとあれ?って思ったシーンを幾つか。
[笑えたシーン]
・鑑識の部屋で土田の遺留品を探っている特命係と米沢さん(米沢さんが右京と薫に綿の手袋を渡した下りが何倍速にしていたか知らないが妙に笑えた、しかも米沢さんがうっかり(?)ミスを右京に指摘されてからの米沢さんのひたすら平謝りが尚更おかしかったw)
・薫と美和子のかけあい
薫『結局俺も騙されてたのかな、土田に』
美和子『まあさ、人を信じやすいのが薫ちゃんの良いところなんだからさ、今の仕事に向いてるかどうかは別にしてね』
薫『ど~ゆ~意味だよ!?』
美和子『あら~言葉の通りよ?』(⬅明らかに悪意があるよな、このあと薫も同じ返しするからおあいこだけどw)
・言葉の揚げ足を取る右京
※ちなみにこのシーン
伊丹『(特命係が田邉年秋さん演じるMMフィナンシャル 融資課長・柿崎宅で柿崎課長に聴取をしてから特命係の部屋に戻ってきてから)杉下警部、勝手なことはしないでもらえますか?』
(中略)
信輔『とにかく、もう余計なことはしないで頂きたい!!!』
右京『わかりました、余計なこと以外のことをします。』(⬅余計なこと以外のことって何ですか~w?)
[あれ?って思ったシーン]
・終盤で柿崎が連行されていくシーンがほんの一瞬だけだなんてあり得なくないか!?
以上、笑えたシーンとあれ?って思ったシーンでした。
最後に根岸季衣さんについて個人的に感じたことを。
今回演じた菊本アヤとこの20年後に出演した『砂の記憶(21-7)』で佐藤ひなたさん演じる通り魔事件の被害者・富永沙織の母・瑞恵を演じていましたね、『砂の~』では塩対応キャラかと思えば、実際は180度違うキャラクターを演じてましたね、犯人ではないがメインゲスト以上の存在感を放っていたのをよく覚えてます。