脚本:金井寛 監督:橋本一
ゲスト:内田朝陽 西井幸人
亘(反町隆史)が顔見知りになったコンビニの店員・森山健次郎(西井幸人)が殺害された。捜査一課では、2年前に健次郎の証言で逮捕され、最近仮出所した窃盗犯・宍戸(菅原卓磨)が事件現場付近で目撃されているため、逆恨みの犯行ではないかと消息を追っていた。亘に担ぎ出される形で捜査に乗り出した右京(水谷豊)は、健次郎の遺体の手に漢字の『中』と読める文字が書かれていたのが気になる。
Season16 第4話 「ケンちゃん」
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亘(反町隆史)も利用したコンビニの店員が被害者に!手に残された“暗号”の謎とは?【相棒・第4話】
http://post.tv-asahi.co.jp/post-27214/
冠城さん、今までで一番男らしかったですよ。
ケンちゃん、せっかくの才能を手に入れたのに、才能を持たないままの方が良かったのかもしれませんね………..
思わず天才バカボンのパパの事を思い出しました(苦笑)バカボンのパパは元々天才でしたが馬から落ちて(苦笑)
◯◯と天才は紙一重とは昔からよく言われる言葉ですが平凡でも長く生きられた方が幸せだったのかもね(苦笑)
面白かったですよ
初期の相棒の匂いがして良いですね
米沢さんって結局シーズン15も16も出てるし
卒業してないんじゃないの 笑
いやあ久々の超バッドエンドでした。才能を持った心優しき人物が、周囲の凡人によって消されてしまうなんてつら過ぎます。ラスト遺影の周りの沢山の花のシーンで泣いてしまいました。いくつか?という所はありましたが今回は面白かったなあ。亘ちゃんの犯罪者を侮蔑する眼差し、スゴくカッコ良かった!総じて役者さん全体が上手かったですね、さて来週は米沢さんと右京さんの叱責が見られる!今から楽しみです!どうも失礼いたしました。
人が良い優しいだけが取り柄の勉強もできなかったケンちゃんが、宍戸とぶつかって転んで頭を打った事で急に数学の天才になってしまったが為に、兄や大学の講師に利用されるだけ利用され、殺害されてしまうなんて、見ていて悲しくなりました。
この自己中の兄や、犯人の講師には非常に怒りを覚えました。
今回のケンちゃんの症状の
サヴァン症候群と言うとseason7「特命」に出てきた「きいちゃん」を思い出しますね。
なんか特殊能力をもつと死ぬ運命にあると言う事でしょうかね、相棒の世界には。
また今回は亘ちゃんが久々に怒りをぶつけていましね。
カッコいい亘ちゃんでした。
幸子さんの数学が得意なシーンも見れましたし、金井さんの作品にしては良かったと思います。
評価は3ですね。
来週は「手巾(ハンケチ)」、つまり今で言うハンカチの事でしょうね。
相棒の新参入の脚本家さんですね。
米沢さんも再登場するし、楽しみです。
突っ込みどころは多かったけど,ストーリーとしては楽しめた.
<感想>
・数式の一貫性のなさ.代数学なのに内容が代数でないノート.ガリレオに比べたらマシか.
・酷い動機の犯人.お兄さんとダブルで酷い.優しいケンちゃんだから逆に動機がそれぐらいしかなかったのか.
・空集合だけで犯人扱いは酷い.あの記号見て空集合を真っ先に思いつく人,結構多いと思う.もっと証拠揃ってから行くべきでは?
・女将さんの数学好き設定が残っていたのは嬉しい.ちゃんと以前の設定を使うあたり良いと思う.
<次回>
・米沢さん出演回.米沢さんがいるせいで警察学校で事件起こりやすくなっている説.
来週の六角さん楽しみです
昔の少女漫画や土ワイならこういう場合出来のいい姉が立場を逆転されそうになった妹を殺すパターンでしたが兄弟になっていたのと変化球パターンで実は出来のいい兄が犯人ではなかったといったそのあたりがいかにも、土ワイなき後まさにテレ朝の牽引の相棒ならでしょうね
それはさておき、関西は最近相棒の再放送が残念ながらほとんどないのでつまらないです(>__<)
私が好きな方の相棒でした、面白かったです!
あの兄の気持ちも同じ兄弟を持つものとして分からなくはないですが、犯人の数学の助手も含めて彼らをを見ていてとても悲しくなりました。なぜあーゆー人らが生きてて心優しい青年が先にいなくなってしまうんですかね……。今回の冠城くんはとてもかっこよかった!好感度あがりましたね笑しかし、サヴァン症候群が事故で発症する場合があるとは知りませんでした。実際にもある日突然、、、なんてこともあるかもしれませんね。
ただ、数学の話にしてはちょっと浅いかなあとも思いました。season12の「殺人の定理」と比べるとそっち方面の面白さ?わくわくさ?は足りないように感じました。でも今授業で空集合を習っているのでちょっと嬉しかったりもする笑
幸子さん、数学好きの設定でしたねーそういえば前ピタゴラスの定理の証明の仕方を説明してたな( ̄▽ ̄)
なんか毎回コメントで言っている気もしますが今週も冠城くんはかっこよかったです!笑さっき書いた犯人につかみかかるところも良かったし~個人的に一番よかったのは冒頭の財布からカードをだすとき、あれがスタイリッシュというかなんというか分かってくれる人がいると嬉しいんですが、とにかくイケメンでした!
保存版ですね(*´∇`*)
来週は米沢さんでてくるーーやったーーー警察官同士のぶつかり合いかな?楽しみにしてます!
内田朝陽さんが出て来た時点で「犯人でありませんように」と願いたくなりました。どちらにせよクズな兄でした。
偶然にも今、東野圭吾さんの「危険なビーナス」という本を読んでいて、内容が被りました。サヴァン症候群と素数にドキッとしました。
アイデアは悪くないのですが、犯人と兄貴と忌むべき人物がダブルな分描写がそれに費やされ、ケンちゃんのエピソードが少なかったのが残念です。
クズな人物は犯人一人だけでも話を作れた気がしますので、その分ケンちゃんの善人ぶりと亘との生前の絡みがもう少し見たかった。
構造としては薫ちゃんの頃に桐谷健太が出た回と似てるので、あの時くらいにケンちゃんの人物像を掘り下げられてたら、こちらも感情移入できるし亘の心情もより具体的に描けて、ラストの花が供えられてるシーンとかはもっと切なくなった気がします。
これは良し悪しではないのですが、作り手のタイプとして、アイデアを詰め込まないと内容が薄く感じられて不安になる人がいます。
金井脚本もそのタイプな気がしますが、今回のようにある人物の人物像を作品の中心に据える場合(タイトルからして『ケンちゃん』なのですから)は切り替えが必要だったと思います。
前半まで快調、期待を持って見ていたが~ケンちゃんのエピソードを膨らませきれなかった
後半にきて評価は2
サヴァン症候群って突然、後天的に表れるんですか? 空集合、ネットの解説でも??
極めて非日常すぎる、まず有り得ないないと思われる事を取り上げる回~私的には不発。
そういえば鑑識課の益子さんに怒られていましたが、あれは勇み足。
次回は米沢さんに会えるのが救い。
森山健次郎さん(ケンちゃん)の25年の人生、その中でも濃密だった最後の2年間の生きざまが印象的なお話と思います。
私利私欲そして数学者としての才能を妬んだ森山真一郎さんと、同様の理由で殺害した講師の服部さんに呆れました。
ストーリーとしては、謎の記号を「中」と思い込みケンちゃんの交友関係と足取りを追う。偶発とはいえ事件の真相にたどり着くことができましたが、私は予告編の時から、あの記号は空集合だと思いました。
空集合から、かつて人気のあったロックバンドを思い出しました。空集合をつけた背景に、唯一無二のロックバンドをアピールしたかったそうです。
ところで、あの記号から「中」「空集合」「オイラー関数のファイ」「ゼロスラッシュ」がでましたが、これ以外に、円(まる)を意味する記号(この記号の右側に数字が入ると直径を指す)、交流電源の系統数「相」(通常、1Φ:単相交流、3Φ:三相交流と呼ぶ)を表す記号があります。
ラスト、鼻の奥がつ~んときました。泣けました。
明るくて一生懸命なケンちゃんの描写が、後の悲劇と合わさって、辛さが倍増しました。
皆様がおっしゃっていますが、私も「Φ=空集合か直径の記号だな」と思ったくらいなので、
それで犯人あつかいは無理があったと思います。
自白しなかったらどうするんだ??
そして今週も冠城さんがイケメンだったwww
そしてねこ鑑識さんがなごみました。いいキャラだな~。
来週は米沢さんですね。嬉しいな~。
警察内部のお話みたいなので、首席監察官はご登場されますかね?
楽しみです。
冠城君がかっこよかったのと、最後に沢山のお供え物のシーンは良かったです。
お兄さんも犯人も醜いなぁ…。
今シーズンは、良からぬ事を企んでいたり何考えてるか分からない。
かといってキャラ立ちしてる訳でもなく、外連味もなく、ただ陰湿で
不気味なだけの人が多いので、せめて単発の登場人物だけでも
小気味よい感じがする人物であって欲しいな~と個人的に思っています。
初期から見れば、レギュラーが次々に卒業して離れていってるので
キャラクター間の妙味というかバランスが崩れていくのは仕方ない事か…。
今回はよかったですね。これ、演出っていうんですかね、わかんないけど。音楽がうるさくないんですよ。で、役者が演技をするのを余すところなく見せるわけで、今まで何気なく見ていた相棒コンビの謎解きの後の去り際がやけにヴィヴィッドに見えました。で、最後の最後で流すわけです、「事件の果て」を。いやあ、よかったですねえ。これでびしっとまとまったっていうか。これでもかって音楽をかけっぱなしの回ってありますが、あれをやると音楽メインになっちゃって演技を見ようって気にならないんでね。
ストーリーはこんなもんじゃないでしょうか。別に可もなく不可もないと思いました。
次回は米沢さんですか。そう言えば、こないだNHKの時代劇に出演してましたよね、悪役で。とってもノリノリではまり役だったので、もう調べるサイドの人間はやらないのかなあと思っていたんですけど。久々のすがすがしい米沢さんの登場が楽しみです。
シーズン16の中では個人的に暫定1位の面白さでした。
①ケンちゃんの98万円の証言、神視点を持たない捜一は何故そう言い切れるのか普通疑うところでは?(あんな状況で一瞥しただけで?とか疑うレベル)
②宍戸は何故ケンちゃんの住所を知ってたんだろう
③凶器のピンは現場にあったのだから、検証すれば宍戸では無い新しい指紋が検出されて宍戸の疑いは即晴れそうだなと思いました
なかなか良いじゃあないですか、今回は。感動致しました。金井さんの脚本、失礼ながら少なくても前作の「100%の女」よりはずっと良いです。あんなに人が良い優しいケンちゃんの死に、最後に多くの花が添えられていたのも、ケンちゃんがいかに多くの人達に人気があったかを物語っていましたね。ケンちゃんのような明るい笑顔が素敵で親切なコンビニ店員さんがいたら、冠城君みたいに私も絶対に店の常連さんになるだろうな~と思いました。そんなケンちゃんを私利私欲のために利用するだけ利用した兄貴や、プライドを傷付けられたと勝手に思い込んで殺害した大学講師に、激しい怒りを持ちました。「Φ」の文字の謎に関しては、私も初めから「中」ではないと思ってましたし、ケンちゃんが数学の天才になってしまった時点で、あの文字が空集合だとは感じてました。幸子さんの説明でもありましたし。とにかく良かった作品です。金井さんにはこう言う作品を今後ももっと手がけて欲しいですね。個人的評価は数字はありませんが、4・5ですね。来週は掲示板でも先に書きましたが、やはり米沢さんの再登場!楽しみにしていますが、新参者の脚本と言う事で、米沢さんのキャラをどこまで知っていて上手く描いて下さってるのか不安もあります。ただ、劇場版Ⅳでもシーズン14の最終回でも、あれほど右京さんとの関わりを拒絶していた米沢さんが、来週の予告編では右京さんとの再会を喜んでいるような感じがして違和感がちょっとありますが・・・・。さてどうなる事やら?
前回の太田脚本同様、多少の穴はありながらも相棒の本質を掴んでいるような堅実なストーリー展開だったと思います。最初の前後編の重苦しく釈然としない空気にうーんとなっていましたが、相棒と馴染みの深い脚本家二名がうまく世界観を立て直してくれた感じです。サバンや数式等の要素にトライした金井氏流のヒューマンドラマ。犯人の猟奇的な空気は良かったですが、そっちの個性を強く出すならケンチャンの描写をもう少し欲しかったです。でも、相棒原点回帰的な内容、楽しませてもらいました。
今回の話としては、最後に花束が供えられていたのも感動のさせかたとしてはベタ過ぎるし、冠城が犯人につかみかかった場面も相棒で似たようなシーンを何度も見ていたので正直既視感しかなかったのですが、みなさんの評価が予想外に高いのでびっくりしました。そして後から良く良く考えて見るとケンちゃんの純粋さや単純なように見えて複雑な兄弟関係、プライドを傷付けられ殺害に至った大学講師の心境など、見るべきものが多々あった事に気づかされ、様々な要素をあざといと断じてしまう自分の狭量さを少しばかり恥じ入った次第です。
自分が文系人間ってのもあるけどそれを差し引いても面白くなかった…
全面的にいつもの金井脚本で予想の範囲内だから落胆も無い
ミステリーは完全なる理系向けだし、人間ドラマが終盤で大量に入るし、鬱かと思ったら急に良い話風になるし、もうしっちゃかめっちゃか!!
強いて言えばケンちゃんを演じた西野さんの演技が非常に良かった事くらい!!
評価は☆2です!!
【感想】
この話って結局何を伝えたいの?
•兄弟の屈折した関係
•講師の数学に対するプライド
•純粋で良い人は救われる
どれか一つに絞るだけでも充分なのに数撃ちゃ当たる戦法でやられても困惑しかない!
糞兄貴が意図的に弟の想い人を寝取ったのが判明した場面は伏線じゃなくて唐突なの!!
最後の見知らぬ兄弟登場での演出は好きだけどこの話が伝えたい事ってここなの?
ケンちゃんひたすら可哀想っていうのをボーダーライン形式でやってたら最後の冠城の怒りと周囲のケンちゃんへの思いとかが良い感じになってたと思うんだよなぁ…
それと対比して犯人である研究者の屑さも浮き彫りになるだろうし…
「犯人の暴露→兄の暴露→人々の優しさ」って全部一気にやる構成が一番問題だったな。
このせめて先に兄関連をやっておけば本筋や最後の感動場面も良くなったと思う。
前回コメントしていなかったけど、コメディと殺人の関係が複雑でわからなかった(^ ^)だけどそれが大きなかぎを握ったことで、犯人の逮捕に至ったからホッとしました。よかった。次回は米沢さんが出てくるので、楽しみ。
「歪んだ思い」がテーマでしょうか。
よくできたドラマだったと思います。
でもやはりどなたかもご指摘されていたように、
「∅=空集合」と即答したことを以って犯人と決めつめるのは無理がありますね。
またサヴァン症候群って記憶に関して特異な能力を発揮するというイメージが強いのですが、
複雑な数式を一瞬で記憶にとどめることはできても、
その数式を解くことはできないのではないでしょうか。
これは別の能力なのではありませんか。
今回は普通ですかね。サヴァン症候群は衝撃でもいきなりなったりするというのは初めて知りました。兄さんや教師(犯人)に利用されるだけされて死んでしまったケンちゃんがかわいそうですね。脚本で細かく不自然な部分は確かにありましたがそこまで気にならなかったです。それなりに後味も悪く相棒らしい話でした。 西井さんの好演も印象的です。
「アルジャーノンに花束を」を、未読にしたままだったことを思い出しました。
読んでいたらまた別の視点で楽しめたかもしれない。今度こそ読もう。
テンション上がる監督さんである、橋本一さん。期待どおりのちょっと耽美な絵で、やっぱり好きだな。
すこーし、お話もファンタジーなので、相性良かったように思います。
「特殊能力」で留めておけばいいものを「サヴァン」って単語を出しちゃったのはどうだかなー、と思いつつ、楽しく見れました。
可愛い、可愛そう。
(自分より)弱いもの、劣ったものを愛しく感じる。という心の動きは、否定できないんですよねぇ。できない子は、可愛そうで、可愛くて、愛すべし、ってね。守ってやらなきゃ、ってね。
それが一転、自分より優れていたとなれば、まぁ嫉妬なんでしょうけど、実感としては「裏切られた」って感じちゃうんですよねぇ、そこに本当に愛があった証みたいに。
「正しい愛」なんて、人の身で追い求めるのは無惨なんでしょうよ。
だからもうちょっと、お兄さんに弟への愛をこぼさせても良かったかも。普通にいいお兄さんで、愛情こめて育てていたと思いますよ。皆に「愛される」子に、ちゃんと育っていたんだから。
そうしたら、最後の花束でいっぱいな場面が、もっと気持ち悪くて良かったかも。愛の「純粋」さにケチをつけるのは冒険かな?
あの場面の意図はわからないけれど、自分はこの花束の主たちが、被害者の才能を知ってなお、花束を捧げるのだろうかと考えてしまって、薄気味悪さを感じられて大変よろしかったです。
そのあたりの感情の機微を上手く作品化したと言う点で、成功していると思います。
健気で馬鹿で、可愛そうな、とっても可愛いあの子。
西井幸人さん、素敵な演技でした!
いい空気に水をさす覚悟でコメント参加( ̄▽ ̄;)。
「ケンちゃん」を死なせてしまってはダメでしょう。
このエピソードは純朴で稚拙だが天才的な数学能力に目覚めてしまったケンちゃんとは一体何者なのかを探っていくお話なのだから、殺されるのはお兄さんの方にして、冠城亘とケンを対立させ、それによって明らかになっていくケンちゃんの兄に対する葛藤と複雑な思いを描く方がずっと興味深くなった筈。
特に片想いの彼女がお兄さんに寝取られていた事に気づいてないなんて設定としては甘すぎる。その事にケンがとっくに気づいていた方が、よりケンの兄に対する感情を掘り下げるいいきっかけになったのに。
シーズン14以降、視聴率低下の黒幕とされている金井氏の脚本作品。この方、ケンちゃんの如く、量産能力においては他のライターさんより頭ひとつ飛びぬけているので重宝がられているのでしょうが、この方の致命的な欠点は、キャラクターたちの「情念の壁」を破る事が出来ないでいる事。これができないからいつまでたっても上っ面だけのちょっといい話風どまりでいらっしゃるのでしょう。
ただし金井氏の作品で私が大好きなお話が一本だけある。相棒デビュー作の「棋風」がそれ。この作品ではキャラたちの情念が明確に描かれていて未だに印象深く残っている。この「棋風」以降はどれも皆オリジナリティのカケラも感じられない、「とりあえず出来ましたよプロデューサー」的な作品しか世に送り出せていない。
どうせ今後も当番していかれるのでしょうから、できることなら金井氏作品は、毎シーズン渾身の一本のみを映像化するにとどめ、あとは徳永氏・真野氏・山本氏をメインに
制作していかれる事を望みます。その方が相棒のためにも金井氏の今後のためにもなるのではないでしょうかね。
長くなってしもーた…という訳で「ケンちゃん」は星2つを献上。
今回のお話の「ケンちゃん」ですが、神戸くん時代の「ボーダーライン」と似たような感じがしました。
今回のケンちゃんもボーダーラインにでた柴田も回りの環境が悪かったり裏切られたりとさんざんな人生の末の死でした。ボーダーラインとは違い、今回は殺人でしたがどちらも後味の悪い作品でした。(今回は花がたくさん添えられているシーンで後味の悪さを中和していた気がします。)
やはり人間の欲望とは恐ろしく、時には殺人の動機にさえなるというのを改めて私たちに思わせてくれる相棒らしい内容だと思いました。
ただ、ミステリーとしてこれをとらえると少しもの足りないのかな…。もう少し推理を深めて欲しいのとそれぞれの登場人物の人物描写を増やして欲しいなと思います。
この話、相棒史上で稀に見る‘異常なツッコミ所のある回’だと思います。
空集合の記号φだなんて、現行の学習指導要領でいえば高一で習う内容ですよ? 冠城が漢字の中と誤解するのはまだしも、それを博識の右京さんが知らないはずありません。オマケに関係者に「被害者に漢字の中のつく知り合いは居ませんか?」と訊いて回る始末。数学の教授にこの記号について尋ねたときも、「なるほど、僕はてっきり漢字の中だと思ってました」だなんて…。更に酷いことに、あの犯人を言い当てるシーン。「漢字の中、デルタ関数という可能性があるにも関わらず、見た瞬間にピタリ空集合と言い当てましたね。よってあなたが犯人です!」の言葉には流石に幻滅。
せっかく題材は個人的に好みだったのに、この部分ばかりがすごく気になって冷静な態度で観られませんでした。
金井さんということで期待値は低めでしたが、ケンちゃんの演技に救われた感じです。
今までのパターンでこの人犯人だろうな~と思ったら案の定でした。なかなかのクズ野郎ぶりは、冠城の怒りも含めて良かったです。
もう少し全体の構成というか、やり方で物悲しいサブタイトルの「ケンちゃん」が生きたエピソードになったんじゃないかと思いました。
改めてこのシリーズの再放送を見ると、シーズン9のボーダーラインと同じ内容が描いたものと一緒でした。両親がいない兄弟だけの人生を送ったきたところは、ちょっと違う雰囲気を味わってきたところはよかったと思ってしまうと切ない気持ちになってしまうと感じた。でも、大学で講師をしながら、数学を学んだことへの影響力の凄さを改めて実感がわきました。最後はハッピーエンドで終わって、よかったと思う。
このエピソードを見て反町さんの名曲「ポイズン」が頭の中で流れてきました。それ故西井幸人さん演じる森山健次郎を殺した犯人に飛び回し蹴りを食らわしてほしかったです。もっと言うなら内田朝陽さん演じる健次郎の兄真一郎にも。
ケンちゃん
これは、なんというか。実はみんなケンちゃんのようなほんわかした人をどこかで軽んじたり、利用したりというのは。実は見えないところで人間にはある話だと思う。
人間は自分が思うよりずっと残虐。
別に「ケンちゃん」ではなく、立場が弱い人を踏みつけにして自己顕示を果たしたり、利用する人間は、社会や仕事などでもよく見るが…。
いやな話だ。
絶対に明らかにおかしいのだが。
救いは、ケンちゃんは能力関係なく、プラスの特殊能力がそなわっても。ごく善良な人間だったということ。
また、鏑木が最後に非常に激しい怒りを表したことだ。鏑木が、どうしようもない理性が外れた悪を徹底的に憎む強さを出したのには人間への一縷の光を感じた。
Ф集合は。本来の意味ではなく。ある意味皮肉があるのかとも。くう集合=空集合。すなわち、ケンちゃんのまわりは空虚になってしまった人々だったということ。穿ち過ぎかも知れないが。
サバン症候群は、後天性はないはずだが…、それだけは甘いかなと。
再放送にあわせて再視聴しました。
【個人的な評価軸】
①人間臭さ☆☆☆☆★
・兄が殺人犯じゃないにしてもクズすぎる!っていう意見も多いけど、ちょっと自分もそう思っちゃうかも、なんて思ったり…今日依存関係の母娘(これもSeason2でありましたよね~)に子供に巣立ってほしくない、というのに近かったり…「これまで自分がどれだけお前のために犠牲にしてきたと思っているんだ!助けてくれよ!」という気持ちも…今自分が非常事態じゃないので「兄がクズだ」とも言えますが…非常事態になってもそう言い切れるかな…と。
・大学講師もクズなのはそうなんですが。自分が燻っているのに、非正規に(授業の潜り)ケンちゃんが可愛がられて才能もあり…というのを見ると殺意は行き過ぎにしてもむなしくなる気持ちは、分かる。しかも、ケンちゃん超「イイ子」だし。
②右京さんの説教☆☆☆★★
特に目立ったものは感じませんでした。
③社会風刺や題材☆☆☆☆☆
・サヴァン症候群
・空集合(経済学部で数学はちょっとかじったけどすっかり忘れていました。。。)
・入試問題不正流出
④愛嬌、その他☆☆☆☆☆
・内田朝陽さん、年齢重ねたせいかSeason2以来の再登場と気づくのが遅れました。相棒に”久しぶりに”出演される方いらっしゃいますが、(役者だからというのもありますが)年齢経過して雰囲気変わる方も多く私は結構賛成というかそういうのも楽しみにしています。
・ご出演者皆さん演技派でしたね!
気になる点は少しあるものの、犯人は分かりやすく一人の印象的なキャラにスポットを当てるシンプルな構成とストーリーで心に沁みるものがあった。
全体的にちょっと昔の相棒を思い出す好きな感じのテイストで冠城シリーズで記憶に残ってる回のひとつ。
数学の扱いについては、このくらいの”浅さ”が僕にはちょうどいいっす。
ダイイングメッセージの意味は?ケンちゃんとは何者か?犯人は?動機は?など、
ミステリーとしての要素はそれなりに満たしていて、なかなかおもしろかったですよ。
突然、自分より能力のある者が現れる。
あるいは、自分より下だと思っていた者が、自分より優秀だった。
そうなったときに平静でいられるか?というテーマを突き付けられたようで、
なかなか深いなぁと思った。
大学講師や兄貴を”最低のヤツ”と言い切れないところがあるんだよなぁ。
★★★★☆
数学、後ろの黒板の数式がちゃち。大学で上便方程式の解答、ありえない。サバン症候群の場合、残念ながら、日常でのコミュニケーションはうまくない、というより、欠けているがゆえに、とても優れている部分がある。また、インドの数学ができてしまうサバン症候郡の人、解けてしまうが、何故そうした解にたどり着いたかを説明はできない。そうした部分が、中途半端以上にデタラメ。ハハハーと、笑ってしまったレベル。
杉下右京の個性: 9/10
冠城亘の個性: 9/10
その他キャラ: 10/10
題材: 9/10
小ネタ: 8/10
セリフ: 8/10
構成・テンポ: 8/10
カット・撮影: 8/10
音楽の使い方: 8/10
ストーリー: 8/10
総合: 85/100
印刷工場でも、視界に入るのは一部の問題だけだろうから合格点は無理だろうし、話に無理がある気がする。
犯人はどうやって兄の電話番号を知ったのだろうか、会社に書けたならわかるが兄のスマホにかかっている点でかなり謎。この点も無理があるんじゃないかな。
犯人を追い詰めるときに、空集合と言い他は言わなかったからと問い詰めていたけど、教授が2つぐらい言っていて他に空集合を思いついただけでもスゴイだろ。自分たちは中しか思いつかなかったのに、追い詰め方が無理やりですね。
兄は弟への当てつけで女性と付き合っていたなら、弟が死んだらわかれるのかな。まぁ犯罪者だし女性側から別れそうな気もするね。