脚本:砂本量 監督:和泉聖治
ゲスト: 榊英雄、一戸奈未
捜査一課の要請を受け、薫は犯罪被害者の集いの見学へ。姉をストーカーに殺された愛(一戸奈未)が臨床心理士の堀(樋口浩二)から発言を促されるが、いまだにショックが大きく何も言えない。堀の説明によると、被害を訴えた警察からも相手にされず、殺害されたとき白昼にも関わらず誰も助けようとしなかったとか。会が終了した後、薫は堀に挨拶するが、強烈な嫌味を言われ…。
脚本:砂本量 監督:和泉聖治
ゲスト: 榊英雄、一戸奈未
捜査一課の要請を受け、薫は犯罪被害者の集いの見学へ。姉をストーカーに殺された愛(一戸奈未)が臨床心理士の堀(樋口浩二)から発言を促されるが、いまだにショックが大きく何も言えない。堀の説明によると、被害を訴えた警察からも相手にされず、殺害されたとき白昼にも関わらず誰も助けようとしなかったとか。会が終了した後、薫は堀に挨拶するが、強烈な嫌味を言われ…。
細かいことを言いましたが、当サイトへのコメントは大歓迎です。初めての方もお気軽にお書込みください。
「親切」とか「優しさ」とは何かを問う作品でした。どちらも「見返り」を求めるものではないということ。難しいことですが、深く考えさせられました。
この作品は「面白い」
2014年2月9日現在、この回が再放送されました。改めて見ましたが、やはり言える事は自分勝手な思い上がりで簡単に人を殺したこのタクシードライバーにやり場のない怒りを感じてなりません。死刑は免れないと思います。そして姉を失った妹に最後まで優しく、また妹に勇気を取り戻してあげた薫ちゃんに感動しました。
ちょっと思う事があってこの回をまた観ました。それはこの回の自分で録画したDVDを消すか残すかです。と言うのもこの回の犯人に対して個人的にやり場のない怒りを持っているからです。たかがドラマと言ってしまうとそれまでですが、この犯人があまりに身勝手で利己主義でエゴイストでサディストで…etc、そんな理由で殺人を繰り返したのかと思うと何故か無性に頭にくるんですよ。後season4のウィンパティオルの前後編なんかも(こちらの救いは佐古元巡査で一応DVDは残してますが)。season6「白い声」は犯人こそ身勝手な理由でしたがストーリーが良かったのでOKです。今回の被害者の妹・佐藤愛さんの人間不審な心の痛みはよくわかりますし、彼女に付き添ってたカウンセラーさんの警察に対しての怒りもよくわかります。なんとか誤解を解こうとして最後まで必死になって彼女を守ろうとした亀に感涙しました。これなんですよね~亀山薫の魅力は。いつだって常に弱者の立場で物事を考えて行動する亀の最大の武器なんですよね。ある意味刑事らしい刑事ですね。彼の最大の魅力の回は次のseason5「裏切者」だと思っています。また亀だけなんですよね、右京さんが暴走しかけた時に「君がいつも側にいてくれて助かります」と右京さんに言わせた人物は。そういう亀ね魅力的な意味でもこの回を消すか残すかを迷いました。結局、犯人は許せませんが上記の亀の魅力に負けて残す事にしました。今のところ私が本放送を観て真っ先に消したストーリーはseason9「ボーダーライン」だけです。あれだけはどうもね~。
すみません、誤字がありました。そういう
亀の魅力的な意味でもです。
警察に対する不信感を描くシリーズ。亡きお姉さんの捜査に警察の捜査のミスを犯したため、警察を恨んでいたが、最後のところで奥寺美和子さん、亀山薫、右京さん、伊丹刑事や他の人たちにも感謝しますよと言ってくれました。あの時、なぜ警察の調べ方に問題があったのかわからない。
今回は犯罪被害者にスポットをあてた話でした。
犯罪に巻き込まれた被害者や遺族に対して、果たして警察は本当に無力なんだろうか?また、犯人を逮捕した後も警察は被害者たちに何ができるのか?考えさせられるストーリーだと思いました。
姉がストーカーに殺害され、警察不信に陥った妹の愛さんに、最後に勇気や信じる心を取り戻させた亀山くんが素晴らしく、感動しました。
また一方で、妹の愛さんに付き添う相談員の掘さんの理屈も一理あると思いました。被害者の心情心理も考えずに、犯人逮捕にいたる情報を聞き出す為だけに被害者に近づく警察に怒りを覚える気持ちも。
確かに犯人を逮捕し次の犠牲者を出させないようにする事は警察の使命ですが、被害者や関係者の安全をまもるのも警察の使命なんではないのか?
決して犯人逮捕のためだけに、警察は被害者や遺族や関係者に近づいてはいけないし、ちゃんとケアしてあげる事が大事だと亀山くんが教えてくれましたね。
あと、この予告殺人の犯人の秋山さん。
あまりにも自己中過ぎていたのに、怒りを覚えてしまいました。
こういう人、実際にいるんですよね~。自分だけが大事でまた自分だけが正しいと思っている人。本当に厄介です。またそう言う人間はちょっとした事でもすぐにキレたりするんですよね。
今回はまた故・砂本さんらしい新しい視点の話で良かったです。
相談員が妙に怪しい話であった。彼が犯人でも違和感がないほど。
おそらくわざとそういう演技を指導されたのだろう、
大団円では爽やか青年に変身していた。
こんにちは、先程この回の再放送が終わりました。
再度コメントします。
故・砂本氏の作品はどれを選んでも最後まで目が離せないくらいに素晴らしく、面白い名作ばかりだとつくづく感じました。
今回の「予告殺人」にて、氏の亀山君の描き方が素晴らしかったのも一つの理由です。
ストーカーによって殺された姉の遺族である妹の佐藤愛さん。
彼女は姉が殺害された時、警察は何もしてくれなかった事に警察不信になり、心を閉ざしてしまいました。
そんな彼女に対して最後まで真摯に向き合ってまた、彼女に勇気と希望を与えた亀山君が立派過ぎますね。
前回の「ありふれた殺人」では、被害者遺族の老夫婦に対して何も出来なかった亀山君とは全然違っていました。
そして事件発生後に最初に現場に駆け付けて、タクシーのドライバーの秋山さんに職質した巡査が、そのタクシーの異変にもっと注意を払っていれば、その後の事件を未然に防げたかも?とも思いました。
深夜1時に最も稼ぎ時の時間帯にドライバーが駅周辺ならともかく、離れた公園の公衆電話近くで車を停めて仮眠していたわけですから。
そして今回の犯人の秋山さんを演じた榊英雄さん、season11「birthday」でも子供店長(加藤清史郎君)を殺害しようとした犯人を演じられていました。
あちらはこの回と違って少しはマシな犯人さんでしたが。
とにかくこの作品も僕の大好きな作品ではあります。
ピエールさんのおっしゃられる通り、氏の描く神戸君やカイト君や冠城さんを僕も見たかったです。
すみません、また途中で送信ボタンをタッチしてました。
あと犯人が使った名前の「キングチャイルド」。会社が王子cabという名前だからですが、
普通ならば王子は「プリンス」のはずでは?
この辺の言葉遊びも故・砂本氏ならではでしょうね。
またこの時は破局中の亀山君も、連勤疲れで仮眠している美和子さんをそっと気遣う姿もグッと胸に残りました。
伊丹さんの攻撃からも美和子さんを守ろうとしたり。
今回は以上です。
このお話も内容は充実していて盛りだくさん。
現実でも問題となったストーカー事件に対する警察の対応、実際増えている犯人的な思考、美和子と亀山の関係修復、サブレギュラーも大挙出演などなど。
個人的には、亀山刑事の誠実な説得は、実は杉下警部でも少し論理的に、でも大筋同じ内容で行われた思います。やはり近い思いがあるからこその相棒なのではないでしょうか。
実は、私も臨床心理士にミスリードされかけました。正直、あそこまで攻撃的にする必要は無かったのかなと思います。
改めてコメントします。今回の話しは親切、愛、裏切り、怒り、衝撃が走りるようなストーリーでした。警察に対する不信感を出したあの女性の気持ちはよくわかります。なぜ美和子さんを指名した犯人の目的が未だにわからない。次から次へと人が殺される中で警察の捜査が怠り、そしてあやまちを犯した警察が悪いと思う。最後の発言で安心して言えたのが一番良かったです。
この回の犯人は本当にクズすぎて怒りしか覚えないですが同時にちょっとした恐怖も覚えましたね。
現実にもこういう人間がいるのだと改めて思わされて。
どんなことで他人から恨まれ、殺意を抱かれるのかは本当に分からないものです。
真の「優しさ」「親切」とは一体何なのかということなど、他にも考えさせられる点があり、相棒らしい完成度の高いエピソードのひとつだと思いますね。
亀山くんの優しさや警察官としても人としても真摯に向き合う姿や
ストーカーに姉を殺害され、何もしてくれなかったということで警察不審になって心を閉ざしているなか、予告殺人のターゲットになってしまった佐藤愛(演・一戸奈未)さんの心理描写
など丁寧なつくりで見事だと思います。
ミスリードポジションだと思われる愛さん含む犯罪被害者委員会の相談員である堀(樋口浩二)さんも印象に残るキャラでした。
前回のありふれた殺人との対比を感じました。前回は、遺族に対して何もできなかった亀山くん。そして今回は、遺族であり、被害者でもある愛さんを説得し、犯人を導くヒントを引き出し、そして最後には心を少しだけでも救うことができた。
前回は櫻井さん、今回は砂本さんなので直接の続き関係はないにせよ、この2つを順番にしたのは、そういう意味では少し救いなのかなと思います。
堀さんの演じ方も見事でした。我々は、亀山くんたちが被害者の訴えを蔑ろにするわけがないと思っていますが、初対面の堀さんは知らない。その上に被害者心理を理解し、被害者や遺族たちに関わっている堀さんが、(多少過剰に見えるとはいえ)警察に対して怒りをぶつけるのももっともなんです。
そして、その怒りをぶつけられる亀山くんや伊丹さんは被害者を見捨てるような人ではありません。ストーカー被害者を無視し、救えなかったのも警察ですが、被害者に寄り添い、加害者を必死で探して捕まえようとする彼らもまた、警察の一部です。
もっともである警察への怒りを、警察のなかでは犯罪に真摯に向き合っている彼らがぶつけられる不条理もまた、描き方が丁寧で上手いと思いました。
そして今回の犯人はとても残忍で、自己中で、でも実際にいるんです、こういう人は。そんなどうでもいいような小さなことを根に持ち、殺してしまうような人がいることへの怒りや恐怖を描くこともまた、相棒において大事なことなのだと思います。
亀山薫大活躍の巻
人の懐に入る上手さ、一生懸命さが彼の魅力なんだと再認識。
犯人もその動機もあまりに身勝手で不快でしたが、
愛さんの最後の決意表明と晴れやかな顔、良い余韻を残します。
★★★★☆
犯人の「キング・チャイルド」こと秋山正則さんにとって、(タクシーの)乗客からの苦情を真摯に受け止める心が欠如していたのかも知れません。本来、苦情は、その会社や出来事の当事者に対応の向上を期待しているからこそのメッセージなのですが、秋山さんは真摯に受け入れる余裕は無かったのかも知れませんね。本作の中心人物であった佐藤愛さんに放った言葉、「忘れ物を届けた、親切にしてやったのに『ありがとう』の言葉もなしか」にも、強い違和感を感じます。お礼を言ってくれなかった事は残念に思いますが、ひとりのプロドライバーとして乗客に当たり前の対応をしただけという志を持って欲しかったです。
本作は、亀山さんが、犯罪被害者の佐藤愛さんに、心の閉塞感を断ち、勇気をもって前向きに生きるきっかけを作った事は、素晴らしく思います。その中でも所轄に集まる大勢の「たなかくみこ(4人目のターゲット)」を目の前にして、わずかながらも犯人の特徴を話し、結果的に秋山さんにたどり着いたことがよかったと思います。
小ネタ的には、亀山さんと伊丹刑事の喧嘩を仲裁する芹沢さん。島根弁で「いいかげんにしんさい」がいいですね。
それから、ラストの犯罪被害者の集いに右京さん、亀山さん、美和子さん、伊丹刑事、芹沢刑事が訪ねるのがよかったです。
皆さん仰られてる通り亀山の良いところがしっかりと描写されてた点は凄く良かったです。
しかしだからこそ、最後の犯人との格闘であっさりやられてしまって結局杉下が犯人を制圧したのは残念に思いました。
相手がナイフ持ってたって神戸、カイト、冠城なら相手が単独犯なら余程特殊な訓練受けてる設定でもない限り一人でちゃんと押さえられるのに歴代相棒でも一番の肉体派であろう亀山が何とも情けない姿を晒してしまったのが…そこだけ納得いきませんでした。