脚本:瀧本智行 監督:権野元
ゲスト:岸谷五朗
ある日、都内の河川敷で、鎌田(永嶋柊吾)という区役所に勤める男の撲殺死体が発見される。さっそく捜査に乗り出した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、犯人とおぼしき人物が「右足をひきずっていた」ことを知る。そんな中、右京は、自分をつけ回している中年男がいることに気付く。その男が『こてまり』にまで現れたため問い質すと、仁江浜(岸谷五朗)というフリージャーナリストだと名乗る。聞くと仁江浜は、右京が“数々の難事件を解決している伝説の刑事”という噂を聞き、取材させてもらうつもりだったという。
Season19 第11話 「オマエニツミハ」
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何度も片手で胸を叩きながら「ここが言うことを聞かない」という仁江浜の言葉が重かったです。
明けましておめでとうございます。早いものでまた新しい1年が始まったしまいました。
元日恒例の相棒SPを見ないとやはり新しい年を迎えた気がしませんね。
さて肝心のSPの内容ですが、テーマはとてもよかったと思います。
少年法の是非、犯罪者の更生の難しさ、救う命の順番などこれまでも相棒で何度か触れられた内容ではありますがそれぞれ一つずつが重要な議論されるべきテーマでしょう。
ただそれらをひとまとめにして2時間SPに収めるにはどうしてもそれぞれが薄くなってしまうように思えました。
重要なテーマをごちゃまぜにした結果、ただのありふれた復讐劇になってしまった感があります。1人目の犯人の後悔や2人目の犯人の葛藤などもあまり活かされませんでしたし。
なんというか、物語に一切の捻りがなくただただ予想通りに進んでいってラストも予想通りのまま終わってしまった感じでしたね。
岸谷五朗氏の演技は素晴らしかったですが、脚本そのものはどこぞの2時間ドラマかな?ってレベルに思えました。
あとすごく思わせぶりに登場した魚屋の兄ちゃん、絶対事件に関わってくると思ってたのに結局何にもありませんでしたね……。半グレの一味か、あるいは人質になったこてまりを助けようとして命を落とすとかそういう役割かなと思っていたのですが。
ミスリード要員にまんまと引っかかってしまったのかな?
神戸くんの時の「聖戦」を思い出しました。
とても複雑な内容だったけど、すごくおもしろかったです。とくに小手鞠さんと右京さんが銀座で買い物していた場面が微笑ましい関係が良かったと思う。それと、捜査一課の伊丹さんと芹沢さんがサバイバルゲームのような服装で変装をしていたシーンがすごくおもしろかったです。それで、笑いが止まらなかったし、大爆笑しました。岸谷五朗さんの演技力は、昭和的な人の古い感じが出ていたので、すごくいい人柄でした。またしても犯人が目の前で投身自殺を図ったことに、また刑事部長や参事官からお怒りが飛んだことに驚きを感じました。その前にも逮捕しようとした犯人が投身自殺した一夜の夢というお話でも起きていました。刑事部長と中園参事官も社課長から陰口を言われてしまった責任も当然あると思う。最後はギリギリのところで、冠城くんが来て逮捕してくれたところが良かった。でも私は変装した捜査一課の2人がすごく好きで、一番大好きな場面でした。次回は劇場版4の地上波放送されるので、そこも楽しみです。
今回は、まっすぐ素直な作品で、右京の心に深く自問自答すべき苦渋が残ったごとく、観る側に余韻が残る。
小賢しいひねりが無い代わりに、最後に自然な仕掛けが映像通話で表わされ、主題=未成年の更生の可能性、が明らかになる。
しかし、意外性や斬新な主題や巨大さには不足する、派手さ無しの佳作でした。
捜一が株落としまくりなのでどこかで挽回のチャンスが欲しいです。
社さんの言い返しと肝が据わった小手鞠さんは良かったです。そして人が変わっても会見に出ず参事官を救う、でなく一緒にという刑事部長は面白かった。
ところで、既に特命係だった杉下さんが急ぐ現場なんてあるのでしょうか?
過去大沼さんと会わず去って行ってしまったことにももやもやです。というか近くで話すなよ刑事たち。
終盤の魚屋さんの結婚式の振りから、式場に関係者が揃ってのクライマックスかと期待しましたが、予想違いでした
(コロナで撮影の密を避けなければならず脚本を変えたのかなと思ったり。予測に予測を重ねて恐縮ですが)
今回は謎解きは程々に、心に訴える部分が大きな回でした
相棒元日スペシャルはここ数年、妙に大掛かりな風呂敷を広げすぎてスベっている感が否めなかったけど、今作はシンプルにストレート直球ど真ん中で、面白かった。面白いというのは語弊があるけど。
少年犯罪とその刑罰の是非という主題は特に目新しいものではないけど、だからこそ、むしろ素直に直球が胸に響いた。トリアージの難しさという問題も絡めていて、秀逸。
派手さやエンターテイメント性はなかったけど、お正月に家族で話し合ったり意見を交わすスイッチとしては、名作だったと思う。
なんの捻りも意外性もない脚本で正直拍子抜けです。
昨年と一昨年の元旦スペシャルは、一応どんでん返しというか驚かされる展開があったし
推理する楽しみもありましたが…
テーマも「少年犯罪とその更生」という刑事ドラマでは毎度おなじみのものですし…
これ正月スペシャルでやる内容?ってびっくりしました。
普段の1時間の枠でできそう。
ギリギリのところで冠城、いたみん芹沢が助けに入ってみーんな助かるんだろうなーというのも予想できるから拳銃突きつけられてもいまいち緊迫感もないし。
最後のターゲットになった柚木がクズ過ぎて、助かってもなんかモヤモヤが残りました。
まあこういうモヤモヤも相棒ではよくありますが。
岸谷さんの演技は素晴らしかったです。
他の方と同様に、「ここが言うことを聞かないんです」というセリフと、
最後の「私にはこれしかなかった」というセリフは心に響きました。
そして内村部長あまりの変わりように驚きですね。
すっかり理想の上司になりましたね。
あとは最初のほうに登場した役所の女性、かりんとうどんだけ食べるねん!とそこは笑えました。
しかし前回の半グレグループの抗争といい、今回のDVやリンチのシーンといい
今シーズンは過激な暴力シーンが多くて見ていて胸が悪くなります。
一重に張りきって、盛りすぎ。
少年法だけでも難しいうえに。
犯罪被害者の苦しみまで。
視ていてひたすら辛かったし、浅すぎると。
二つはそれぞれ、全く違うベクトルで壮大なテーマである。
ニイハマだけが最後のターゲット、右京を逆恨みして追い回すだけで良い。少年法の犯人はニイハマが殺して記事にするだけで話は成立する。
最初の自殺の男と、ニイハマだけで良いだろう。
盛りすぎで、何を描きたいのかぼんやりしてる。被害者の悲しみか、少年法の抜け穴か、はたまた正義とはなにか、正しい清いとははたしてなにかとか。全部そんな簡単なものではない。
相棒の多くの良い作品や、臨場、ゴンソウとかはやはりそこがしっかりしている。
ニイハマの負の連鎖が止められない、虚しいけれど、分かってるけど心が止まらない、出られない出口はいつ終わると叫ばせれば良いのだ。
その方がニイハマの悲しみにクローズアップ出来る。
あと、前からニイハマに狙われることを心配していた鏑木がGPSを登録して右京のあとをつけても良かったのではないか。捕まるなら女将じゃなくて、まただが、鏑木のほうが良かったのに。相棒というテーマなら。安いアメリカ映画みたい。
あと、加齢臭は不快。広報課長の恩の売り方がオバハン。もっとしたたかでないと上にいけない。
力不足。まさに壊れたカメラ。ピントをしっかり絞れていない。
最初の出だしは素晴らしかった。水谷豊の演技はもうひたすらこれに関しては良かった。
ただ、また見たいとは思えない作品。まだ正月をやるには早すぎる実力の脚本。
杉下右京が敗北した回です。
かつて、緊急対策特命係の作戦参謀として、犯人グループと粘り強く交渉し、あと少しのところまで交渉をまとめた杉下右京は、もういません。
岸谷五朗の演じる父親は、理屈では杉下右京を恨むのは、筋違いであることがわかってる、でも、誰か恨まないと、苦しくて仕方ない父親の気持ち、杉下右京には、わからなかったのです。
『撃つのなら僕を撃ってください!』
実際に撃ってたら、どうなってたのか?
岸谷五朗さんの演じる父親は、自棄を起こして、皆殺しにし、自分も自殺という最悪の結果も、想像出来たはず、緊急対策特命係の参謀時代の杉下右京なら。
『終わりの始まり』ではなく、杉下右京は、もう終わっているのかも、しれません。
皆さん、明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします。
さて、率直な感想としては面白かったですね。
去年、一昨年と私的には残念な出来に思えたのもあって、シンプルにわかりやすくて、胸を打つ場面もあり、笑えるとこやほのぼのとした場面も添えられて、また今夜夜更かしして見直ししたいです。
岸谷さん演じる仁江浜=大沼の台詞が先の親子が歩んできた人生の回想シーンもあって、見る側にも訴えかけられているようで、突き刺さりました。
少年法の是非、犯罪者の更正、被害者遺族の苦悩という問題提起は過去の相棒でも有りましたけど、スペシャルだから複数のテーマにして話を膨らませたのでしょう。
1つだけなら通常編で充分ですからね。
相棒の特に元日スペシャルは皆さんの目が肥えてますから、執筆される脚本家の方も大変だと思います。
次回、徳永さんの脚本でマギーさんが久しぶりの出演で楽しみです。
田中って役名だけど、含みをもたせたような書き方してるし、もしかしてあの若杉栄一?
1捜の二人が犯人を陸橋で追いつめるシーン。犯人が鉄柵をよじ登るところで「これはさすがに二人が引きづり下ろして次は取り調べのシーンだな」と思ったがなんとお二人はボーッと眺めるだけで、、、
思わずチコちゃんに「ぼーっとしてんじゃねーよ!」と怒鳴られればいいんだと思いました。
冒頭の魚屋のあんちゃんの存在はどこかで関わってくるんだろうなと思っていましたが、最後、「昔不良をやっていてそこから更生する人も出てくるんだ」という右京らへのカタルシスのつもりなんでしょうか?
究極の選択を右京に迫るっていうパターン、ホントによくあります。犯人は右京に説得してもらいたかったのでしょう。そういうセンで淡々と描いて欲しかったな。そうでないと誰も浮かばれません。
冒頭に気になる映像を断片的に見せて、視聴者を引き付け、徐々に事件の真相へ誘っていく。この演出はとても良かったと思います。2時間15分、一切ダレることなく観れました。これだけで、元日SPのノルマは達成されたのではないでしょうか。それに、キャラたちが活き活きとしていました。右京さんとコテマリさん、捜一トリオ(伊丹&芹沢と出雲)、特命係と出雲、特命係とカイトパパ……時間がある分、普段の回には割けないところにも尺を細かに割いていて、これも元日SPならではという感じで良かった。
ただ、内容自体は本当に大したことない。今シーズンは、これまでの焼き直しみたいな何ら印象に残らない回が続いていますが(第10話はぶっ飛んでいましたが、個人的には『ダークナイト』『帰還』に次ぐ駄作だと思っているので、除きます)、今回はそれを代表するような回でした
(以下、批判なので、読みたくない方は飛ばしてください)。
まず、過去の因縁からの復讐劇から、それを防ごうとする主人公の小さな汚点を突いて善か悪になる選択を迫り、結果、主人公は善のまま復讐は失敗するという決まり切ったテンプレ。80~90年代のハリウッドのクライムサスペンスでよく見た流れですが、予告映像やホームページのあらすじを照らし合わせれば今回の事件がその方向へ向かうことは序盤15分ほどで明らかでしたし、終盤、結局復讐が失敗するのは分かり切っていたので、何ら緊張感もなかった。しかし、このテンプレ自体は悪くない。その使い古されたテンプレをまともに実践するからこそ光るテーマがあるのであれば、むしろそこに焦点を合わすことができて、良い演出になると思います。
しかし、少年法の是非、犯罪少年の処遇というのは、そういったテーマにはもはや成り得ません。少年法の有無が犯罪数や犯罪傾向に連関しないのは今日では自明の事実です。また、少年法が犯罪少年の受けるべき罰を軽くしているだけの悪法であるとしか思っていない人がいれば、今すぐ図書館にでも行って関連する書籍を1冊でも読むべきだと思います。国民は犯罪をしない限り通常は公権力に行動を制限されませんが、少年法があるお陰で、司法警察職員等は、犯罪はしていないがその傾向のある少年(虞犯少年)等を事前に補導することができ、それが未然の犯罪防止に大きく寄与しています。また、通常、被告人は裁判所から定期刑を言い渡され、受刑者は、その期間刑務所にいれば(実際はもっと短くなりますが)、社会に出てくることができます。しかし、犯罪少年の場合は、不定期刑を言い渡され、矯正が成ったと認められるまでは、少年院等にいる期間が延長されることもあります。また、社会に復帰しても、成人と違って観察が付くことがほとんどで、行動もある程度制限されます。このように、少年法の是非の議論など、まともに同法を知らない人たちの間でしか巻き起こり得ない陳腐なテーマなのです。今回のような極端事例だけ見て少年法廃止を訴えるのは、落ち葉を見て森を見ないのと一緒です。そんなテーマを、仮にも「社会派エンターテインメント」を謳う作品がまともに取り扱ったというのは、とても残念です。櫻井さんや太田さんが定期的に担当されていた頃は、司法取引やDV被害者のシェルター、貧富の格差、内閣情報調査室など、とても先端的なテーマをちゃんと扱えていたのに、もうあの頃のようにはならないのでしょうか。
一方で、今回の仁江浜のように、理論は理論、感情は感情という主張もあるでしょう。実際、感情論はとても大事ですし、犯罪被害者の感情が蔑ろにされて良いなどとは微塵も思っていません。ただ、今回のお話がたどり着いたのは、「復讐しても虚しいだけ」という、これまた使い古された上に、当然の結論。「復讐はすべきである」という結論に至るのであれば今回の決まりきった流れも凄く光ったでしょうが、あのような結論なら、なおのこと馬鹿正直にテンプレをなぞっていった理由が見当たりません。身内を殺した相手を痛めつけたいという感情の処理の仕方について議論するわけでもなく、犯罪被害者の会で憎悪を必死に処理しようとしている人たちに対し、「結局お前らは復讐したいと思ってる。復讐でしか憎悪を処理できないだろ」とでも言いたげないい加減な展開。感情論すらまともに扱えていません。結局、今回は、少年事件の極端事例だけを殊更にクローズアップして、カビ臭い決まり切った流れを意味もなくわざわざ馬鹿正直に実践して、もはや存在しないといっても過言ではない問題を得意気な知ってる風な顔で視聴者に突きつけただけの、本当に取るに足らない、もはやまともに見るのも恥ずかしいぐらいのお話でした。
以上のように、内容はひどかったのですが、相棒の縦軸に関していえば、内村刑事部長を生まれ変わらせる必要はやっぱりなかった。改心させた結果、今回の警視庁上層部のお話がとてもギクシャクしていました。被害者がかつて少年犯罪をしていた事実を隠蔽していたことを公表するか否かで紛糾する場面。あのように刑事部長を改心させたのであれば公表すれば良かったと思うのですが、結局今まで通り隠す方向に向かいます。しかし、その主導者に刑事部長は使えないので、代わりに中園参事官を据える。刑事部長は何か隠蔽を窘めるようなことを言うのかと思いきや、何も言わない。刑事部長の改心は、お話のどこにも生きてこない。あのエピソードがこちらの掲示板ではすこぶる好評な理由をもう1度考えてみようと思いました。
長くなりましたが、私の今年の元日SPの感想は以上です。今シーズンは、新しいことを扱ったり、社会の深層に迫った気になっているだけのお話が多いですが、今年はそれが解消されることを願います。
基本、否定的な感想になります。読みたくない方は読まないでください。
正直に、率直な感想を書くと、仁江浜(大沼)にどうしても共感することができず、怒りすら感じました。
特に最後の「許してください」という言葉、この言葉だけは、彼には言って欲しくなかった。彼が「許さなかった人」であるだけに、この言葉一つで、彼のすべてが、彼が殺してきた者たちと同等に堕ちてしまった様にすら思えました(もしかして脚本もそれを狙っていた?)
小手鞠まで巻き込んだ終盤の大沼の行動も、ドラマ的な見せ場を優先させた無理くりな展開に感じ、正直大沼の「ここが言うことを聞かない」というセリフの説得力が削がれてしまったと感じます。
少年犯罪についても、纏まってはいましたが、魚屋の彼の描き方が少し雑だったのが残念です。ここが主題のはずなので、ここを掘り下げられていたらもっとラストに奥行きが出たと思います。
単発回でやった方が取捨選択できて纏まったかもしれません。
また、権野監督は今回も序盤のギャグパートは冴えている一方で、シリアスな展開はただただ重暗く、シリアスものには向いていない様に感じてしまいます。
暴力シーンも不要に思います。「超新生」や「一夜の夢」でも感じましたが、ストーリー上意味の無いただの雰囲気づくりの暴力シーンは不快になるだけです。
伊丹芹沢の大失態もさすがに無理があります。伊丹芹沢にコスプレさせる為の展開では?と勘ぐってしまいました。
「三文芝居」も苦手でしたし、脚本の瀧本さんと私は合わないかもしれないと思ってしまいました…
この方の描く人物像は、深い様でいてかなりテンプレ的に感じてしまいます。三文芝居の被害者にしろ、今回の大沼にしろ、今回の被害者たちにしろ…
逆に、良かったところは、
岸谷五朗さんの演技。これはもう文句なしです。
小手鞠や出雲の動かし方も非常に良かったです!特に小手鞠は今までで一番魅力的でした。
美彌子も僅かな出番ながら、凄みを見せつけて去っていった印象です。最近は小野田的立ち位置になってきてますが、皮肉を言う姿一つとっても、初登場の頃と比べると本当に強かに貫禄が増してきたと思います。
子をもつ親として、私は共感できました。頭では分かっても心は許せない、きっと同じ思いになると思います。
でもだからこそ、最後に右京さんに何か言ってほしかった。何か納得できる、何か安心できるひとことを待ってしまいました。
何もなく終わってしまったので少しモヤモヤが残ってしまったかな。
でも作品としては良かったと思います。
また難しいテーマなので苦情が来ないよう、最大限の配慮があの魚屋さんであり、「許してほしい」のひとことだったように感じました。
今、ドラマは好きなようには作れない。誰かが偏見だと言い出さないように作らないといけない。
本当は復讐は報われなくても後悔はしてないし、更生できない人がほとんどだ、と言いたくても言えない、そんな世の中なのだと思います。
最後になりましたが、今年も相棒ファンの皆様よろしくお願い致します。
ぴーまま→sapphire→たんぽぽ
謹賀新年。皆様今年もよろしくです。
新年スペシャルは外れが多いのですが、今年はその意味ではまあよかったのではないでしょうか。少なくともいつものような「はあ?」ではないと思います。
親心というのはそういうものなのかもしれませんが、犯人に言いたいのは、あなたは親としてそれでは罪は全くないのかということですね。高校でいじめをやっている連中に息子が注意するということを、あまりに軽く見過ぎていたのではないですかね。もし仮にも新聞記者だったのならば、それがどういうことか、相手はどういう連中である可能性があるかということまで想定できなかったことにそもそもミスがあったのであって、たまたまそれを見かけた警察官が呼び止めなかったからとか、入口に近い人から助けたのが悪いとか、そんなことをいう資格はないですね。息子は明らかに未成熟な正義感を振りかざそうとしていたのに、それを看過した、むしろ肯定したというのは、新聞記者としてのチンケな己の正義感への自己陶酔があったとしか思えないのですが。責められるべきはまずあなただろう、罪があるとすればお前にこそ罪があるのであると、私なら何を置いても言いますね。まず彼を止められたのはあなたなのであり、それをしなかったあなたにこそ罪があるのであると。結果として、「困っている人を助ける」はずで行ったことが、自分の親や関係のない大人を巻き込んで愚かな復讐劇に繋がっていくわけですから、息子としてはやりきれないでしょうよ。それが息子が尊敬した父親の姿か?この人は息子のことよりも自分の気持ちを最終的には優先したんですね、息子の名において。愚かな人間だ。どこまでも息子のほうが気の毒になった。右京はこういったことはわかっているし、言えるのだろうけど、あえて言わずに視聴者に考えさせたというのがよかったと思います。いつもなら右京の説教ターイムなんだけどね。
小ネタとしては、冒頭の青木の満面の笑みがとてもさわやかでよかった。内村刑事部長がすっかりいい人になってたのが変だった。仲間由紀恵が世代交代のことを言っていたけど、もしかしたらそれもありなのかもしれないという気もちょっとした。あとは、何と言っても甲斐パパがよかった。あれはでも、右京とくっつけるとかいうよりも、甲斐パパのほうがお似合いのような気がしたけど。いたみんたちの変装というか、コスプレは不自然であんなの逆にバレバレって気がした。2人のいでたちはいたみんの趣味?何より、いたみんのあの帽子は何なんだろう。都会の真ん中であれをやるか?あとは、冠城が無駄に安定して強かったのが、水戸黄門的で安心感があったかなあ。まあ、こんなあたりですかね。
犯罪被害にあった者です。そっとしておいて欲しいのです。エンタメでこんな浅慮な書き方はあまりに酷すぎます。耐えていますので。時は戻りません。出来れば、二度とこの作品は流さないで下さい。
生まれ変わった部長は?
少年法にしても政治資金規制法にしても庶民の感覚からいうと?というのが多い。
少年法も成人年齢が変わるから対象も変わるんだろうか?
って言うか実名報道の有無などで明日成人になるのと昨日成人になったのとどれだけ差があるんだろうか?
廃止(改正)しても良い法律だと思うけどね。年齢でなく、罪状で決めていいんじゃないかな。
正月早々に見たくない酷い内容、テーマであったなあ~
見終わってその夜
視聴者にほのぼのとした感情で、
眠りにつかせる考えはないのかなあ?
世情も世情なんだから。。。点数も低めだ。
製作者側もチョットは考えては~頭固すぎ!
管理人様、ファンの皆様、
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて今回の元日スペシャルですが、
内容的にはありきたりな被害者遺族による復讐劇でしたが、
面白かったと思ってます。
しかし、冒頭でいきなり鉄パイプ?でメッタ打ちにして殺害するシーンは、ちょっと正月早々から見たくなかったですね。
内村部長、やっぱり『きれいなジャイアン』化してましたね。
中園参事官と心中覚悟とは‥‥。
伊丹さんたち、これでこのseasonは2回目ですよね。
飛び降り自殺する人間を救えなかったのは。
足を怪我していて金網に登ってるのだから、その時点でパッと救えそうなものだが、飛び降りるのをじっと待ってたように見えましたよ。
あと小出茉莉さん、今回は出番が多くて良かったですよ。
私服姿も見れましたし。
甲斐さんですが、今回登場する必要性あったのかな?
別にいなくても良いような、場を盛り上げるための薬味のような感じです。
やたらと小出茉莉さんと右京さんをくっ付けたがってるし。
社課長も久しぶりでしたが、以前に甲斐さんが言ってました警視総監候補ってもしや?社課長の事だったのかな?
ぐらいかな。
今回はとにかく良かった方だと思います。
もうかつての『バベル~』や『ピエロ』のようなガツンと印象的な感動的な作品の元日スペシャルは、この先も無いと思いますから。
ちょっと気になったエンディングの台詞「シャンパンいれようかな」。
普通はシャンパン開けよう、ですが、「いれる」ってどういう意味でしょう。
注ぐ、ってこどですかね、でも全員グラスは替えるし。
まさかお茶を「淹れる」みたいな感じ?
ここ数年の元日SPのなかでは今作、久方ぶりに見応えがあった。
感情VS論理。
バランスがほんとうに難しい。
わかりやすい言葉論理で感情を煽動していく。
そして感情も価値観からくるものが多い。
歴史は繰り返すというけれど煽動、考えたわ。
とてつもないエネルギー。
いまはSNSというツールで煽動されていく。
終盤をみてわかる冒頭シーンでの右京さんの表情。
むなしさが溢れていた。
つながるラストは論破しない右京さんが居たね。
伊丹さんたちの捜査。変わらない相棒があってそこは嬉しい。
meguroさんへ
飲み屋などでお酒を瓶ごと頼む時に「入れる」と表現します。ボトルキープの意味合いからのようです。シャンパンは本来キープはしないし、お客様の発言ではないので、「開ける」の方が合っているかもしれませんが。一応「入れる」はよく言う表現です。
冒頭のシーン、本作の原点たるシーンだったのですね。この日の出来事おそらく時代背景から、亀山さんが去り、神戸さんが拝命されるまでの「相棒なき特命係」の頃の出来事だったのですね。
少年犯罪(しかも相手を死亡させた)を題材とした作品ですが、未成年という事で、罪が軽減される、プライバシーが確保されるなど、彼らの前途、更生の可能性が担保される所は、被害者にとって許されるものではないと思います(もっとも、少年時代に犯罪に至ったこの3人は、いまだに更生してないのですが)。それは、終盤大沼さんがおっしゃった「頭ではわかっている。ここは(被害者家族の心情としては)言う事をきかない(どうしても許されない)」につながるのでしょう。
サブタイトルの持つ意味は、右京さんが、大沼さんの息子の直樹さんではなく、柚木竜一さんを先に救出した事を問う事なのでしょうか。ただ、救出現場での各々の位置、現場の状況(炎上中で頭上には爆発寸前のガスボンベもあった事)を考えれば、失礼ながら柚木さんを優先したのはやむを得ないものと思います。たとえ柚木さんが贖罪も感じず、いまだ更生していなくても、これは仕方ない事と思います。
ただ、本作で不満に思うのは、大沼さんの「こてまりさんか?柚木さんか?」救出の選択を右京さんに求めるシーンでしょうか。おそらく選択外回答に至るのが分かっていたので、このようなシーンは、無意味に思うのですが。
すごく面白い脚本だったと思う。ド派手なシーンは少なかったが、右京が延々としゃべり通すシーンは少なく、むしろ他の出演者にもしっかりスポットライトが当たっており、その点飽きずに見れた。(もう少し、ストーリーを整理できればなおよかったかも。)
リモート捜査、メディアの煽り報道、ネオナチなど、2020年だからこそ描ける内容ではないだろうか?(←ここ重要!)
権野監督のカメラワークも実によかった。権野監督はやはりかっこよく撮るのがお上手。長回しはあまり多くないが、その分色んな角度から撮影しているから見ていて飽きてこないという印象がある。
それにしても、最後の30分間もものすごく引き込まれた。岸谷さんの演技は圧巻ものだったと思う。胸に手を当てて情に訴えるシーンはジーンと来た。
最後に、この作品で頑張ったのは選曲・音響担当の方だと思う。回想シーンにクラシック曲が使われたが、切なさを醸し出すよい選曲だったと思う。
にしても、相棒シリーズはここにきてまた面白さが戻ってきたと思う。出雲の存在感といい、青木と冠城のつっこみあいはもちろん、社課長の野望などなど今後どういう展開をさせていくのか、楽しみだ!
シリーズ後半戦もこの調子で突っ走ってほしい。
インパクトのある始まり方に演出、話の進むテンポ、
亀山くんがサルウィンへ旅立ち右京さんが一人だったころに起きた事件だという設定、
そして強引さをあまり感じさせずレギュラー陣のキャラを活かしていた点などはとても良かったと思います。
社さん·出雲さん·こてまりさん女性陣3人の動向、
そして優しめになった内村刑事部長と周りの反応も今後さらに面白くなりそうだという期待などもさらに高まりました。
加えて今回も岸谷五朗さんらゲスト陣の演技が素晴らしかったのは間違いありません。
終盤での岸谷五朗さんの名演には本当に惹き込まれました。
ただ内容としては今までに何度も取り扱われてきたとはいえ
テーマとして持ってきた「少年法」への問いが個人的にどうも弱く感じてしまいましたし、
題材としたならばここをとことんクローズアップしてもっと心にドスンとくる話にしてほしかったというのが正直なところ。
さらにストーリーがシンプルすぎる印象が拭えず「被害者遺族の復讐劇」も一歩間違ったら陳腐でしかないものになっていたとしか思えません。
もっともっとこちらに訴えかけてほしかった。
後半は特に駆け足な印象であっさり解決しすぎです。
あと8話の「一夜の夢」からあまり間をあけずに再び捜一が目の前の飛び降り自殺を止められないという展開を持ってくるのもちょっとどうなの?と思いました。
(今シーズンは捜一コンビが不調だという設定なのか?)
何より不満なのは元日スペシャルだからなのか最後はほのぼの調で締めてるのも正直、違和感あり。
もし正月らしくあまり重苦しくない雰囲気にしたい方針なのなら
違うテーマを取り扱い「ボマー」のような雰囲気や構成にして、
このように答えが出しづらいであろうテーマはまた別のエピソードにとっておいたほうが良かったように思えます。
つまらないわけではなくところどころ何かが物足りない印象を受けて、
もっと印象的な作品にすることも出来たのではないかという思いが残った実に惜しい元日スペシャルだという印象でした。
ゲストとの対決回が多い今期に相応しい回だと思います。岸谷さんの演技が熱かった。
・匿名ネタ
・日刊トップの再登場
・内村部長の人格変貌
・KGBと社課長の野望
・甲斐さんとこてまりさん 等
1クール目と2クール目をつなぐ役割も十二分に果たしました。
様々な脚本家さんがいて、その数だけ個性がある。
後半戦も楽しみです。
お正月らしいハラハラドキドキを期待していたのですが、見事に空振り。
非常に重い作品でした。といっても駄作ではなく重厚な作品といったところでしょうか。
シーズン9の聖戦をおいらも思い出しました。
良かったのは、岸谷さんの演技と杉下右京の最後の演説調のセリフがなかったところです。
シリーズ後半も期待しています。
匿名さんへ
なるほど「ボトルを入れる」の入れるだったんですね、ありがとうございます。
お店側の台詞だったので思いつきませんでした。つまりはホストやキャバ嬢が客におねだりする、あの言い方というわけですね。
この台詞、冗談めかしてはいますが、小手鞠さんは迷惑を被った立場ですので、お詫びを催促してる形になっちゃいますね。
シャンパンを開ける、と言えば、店からのサービスというニュアンスにもなりますが。
赤坂の高級料亭の芸者ともなれば、それなりの教養と品格があるものと思うのですが、どうもこの小手鞠という役柄の台詞や雰囲気に、どちらかといえばスナックのママに近いものを感じます。
わたしは、過不足なく面白かったです。ここ二三年の、元旦スペシャルで一番良かった。
大風呂敷で包みきれないのはもうたくさん。
一ヶ所だけ、武器も持ってないのに、あのタイミングで飛び込みを止められないって、しかも悪い方の右足でまたいでるんだから、左足にしがみつけば止められるやん、とは思いました。ちょっと、捜一の書かれ方かまポンコツすぎる。そこだけ。
はぁー辛かった…というのが正直な感想です。確かにラスト近く、単発2時間ドラマ?というのが頭をよぎり、私にとっては、過去の事件も現在の事件も辛く、相棒でなかったら、辛くて観れなかったかも(ご時世でちょっとナイーブになってる)です。
シンプルといえばシンプルで、しかしそのぶん、岸谷さんの演技と、右京さんの言葉多くないが伝わってくる重みが、ずしずしきました。
タイトルが好みでした!名前はアナグラムだろうなと思ったのですが、答えがタイトルにあったじゃん!
それから、右京さんの過去の事件と聞いて、過去の放送ファイルに考えを寄せましたが、違いましたね。今後、過去の放送された事件とリンクされたものがあると、ファンとしてワクワクしそうです。
とても面白かったです。内容はとても重く辛いものでしたが。
そしてぼぼんさんと同じく、あのタイミングで飛び込みを止められないって
ポンコツすぎると思います。
さすがに2人刑事がいたら止められるよね。
どうにかできなかったんでしょうかねぇ。
瀧本さんは僅かに2回目の相棒脚本で元日スペシャルと言う比較的厳しい役割を任されたわけですが、見事にその大役を果たしと思います。
新年スペシャルは外れが多い、
には、最近、多いと思いました。
特に、テレ朝は、1月1日の夜から、重たかったり、サイコがあったり、
何を考えているのか?という感じで。
肝心の内容は、悪くないのですが、ちょっと暗いというか、
人間の機微や、涙ちょうだいで、泣かせてくれるまで、感情移入できず。
この脚本家のクセでしょうか。ちょっと、エグめ出し、愛情が薄い。
亀山薫がいたら、多分、これも情が入って、泣けて、
最後はユーモアでスッキリして終わったのかなぁ?
右京さんの本当に唯一の相棒は、亀山さんなんじゃないかな?
何か、亘は、クールというか、人間が薄いのかな?
泣かせる、”名作”が少ないような、淡々と、事件が終わるので。
正月で良かったのは、「汚れある」と、「バベルの塔」かな。
小手毬も、精一杯こなしているのでしょうが、緊張が見えるというか、
まだ、一員になりきっていないですね。
ただ、もう少し、テイストが、亀ちゃんがいて、犯人に
「だからと言って、人をあやめていい理由など、誰にもありません!」とか
岸谷を叱ってもらえれば、納得の回だし。
亀ちゃんvs岸谷五朗、観たかったなぁ・・・。
反町を水谷さん、気に入っているなら、残留させてもいいけど、
残留したとしても、+αで、亀ちゃんを復活させて欲しい!
ただ、それだけでも、かなり、テイストの違うドラマだったかと。
題材、内容、演技も、悪くないのですが、もう一つ、
ラスト1ピースが足りない。
そう思わせた、2時間スペシャルでした。
相棒折り返し地点。
後半は、目玉があるか?
正月らしくめでたい雰囲気のものではなく、もっと胸に迫るラストであれば、冠城シーズンの元日スペシャルで文句なしにいちばん面白い佳作だと思えただろうから少し残念な思い。
なかなか2回目観られなくてモヤモヤしてましたがやっと2回目観れました(笑)。
冒頭からかなり物々しい雰囲気が漂って予告通りの感じでしたよ。
早速ですが、笑えたシーンとあれ?って思ったシーンを幾つか。
(笑えたシーン)
・右京とこてまりの噂を警視庁内に広めまくった青木
・田中ヒロコさん演じる墨川区役所生活福祉課 臨時職員・柿沢優香のある光景を見てしまったときのかりんとうの食べ方
・麗音の運転にビビる伊丹と芹沢(特に芹沢)
・美彌子の上層部に対する跳ねっ返りぶり(あの暴言は流石に侮蔑的な気がするが)
(あれ?って思ったシーン)
・永嶋柊吾さん演じる墨川区役所生活福祉課 臨時職員・
鎌田弘明は前科持ちでありながら臨時職員とは言え何故区役所で働けるのか
・中村映里子さん演じる山根朱美の新聞の買い方(現実だったら窃盗と同じですよ)
・中園参事官の口の悪さ(美彌子に対してのあの発言は流石に侮蔑的では?)
・伊丹芹沢コンビ、宇野健介同様、趙珉和さん演じる瀬川利光を目の前で死なせたことはとびきり大きいぞ!
・岸谷五朗さん演じるフリージャーナリスト・仁江浜光雄こと大沼浩司は何故防カメに向かって右京を名指しで挑戦的な発言をしたのか(口唇術で本当にそう言ってたのかも疑問だが)
・アナグラムは発想はいいが、そこはアタック25に任せていい気もするのは自分だけだろうか?
・右京がフィガロに乗り始めたのってカイトが相棒になってからでは(2008年末のある事件に向かう途中と言ってたことから薫がサルウィンに向かったあとかと思われる)?
・他の刑事の右京に対するあの言い方(右京は青木柚さん演じる浩司の息子・直樹を死なせてしまったのは事実とは言え、右京は職務を果たしたのにも関わらず、あのいわれようは流石に腹が立った)
以上、笑えたシーンとあれ?って思ったシーンでした。
元日からこの内容とは思いましたが、被害者家族をテーマにしたこの話、浩司が持っていた直樹の形見のカメラをずっと手にしてからの直樹との思い出話、終わり際の『頭では解ってても、ここ(心)が言うことを聞かないんです!!!』が考えさせられるものがありました。
一方こてまりを巻き込むのは違うだろ!と思ってしまう場面もありましたし、平埜生成さん演じる特殊詐欺グループのリーダー・柚木竜一かこてまりを撃つかという究極の選択をして許されるはずもない、右京の『その2人を撃つぐらいなら、僕を撃て!!!』というのも警察官としては正しい判断だと思いましたし、解放後のこてまりのイヤミを交えながらも『そう言ってなかったら私杉下右京に幻滅してた~』と言うのも警察官としての右京の判断は間違ってなかったということの表れだと思います。
最後に、峯秋はこてまり(店)で特命係と呑むシーンでしか登場しませんでしたが、果たして意味あったのか、石坂さんの心情は如何に?
作品として悪くないと思うけど、元日に2時間かけてやるほどのことかな。
ちょっと重めで、救われない感じ。
「どっちを助けます?」に対して、「撃つのなら、僕を撃ちなさい!」
右京さんには、そんなベタなこと言ってほしくなかったな。
もうちょっとなんかなかったのか。
家族を持つ身としては、「遺族による復讐」というテーマはズルいなぁといつも思う。
妻や子が殺され、犯人がのうのうと生きている。
自分がその立場だったらどうするか?の気持ちでついつい見入ってしまうじゃないか。
復讐犯は、復讐を成し遂げたとしても、結局逮捕されてしまう。
今回のように、完遂しなかったとしても。
復讐は誰も幸せにしない、私刑はけしからんという結論がすでにあるなかで、
ドラマとしてどう見せるか、どう演出するかがキモだと思うわけです。
「これしかなかった」という犯人のセリフは重く響き、ちょっと共感できるかな。
途中から、右京を巻き込みたくなったからとはいえ、拉致してまで
「どっちを助けます?」は回りくどい気がしました。
人の生死をゲームのようにしてしまうことで、犯人の思いの強さが薄まってしまったような。
★★★☆☆
もっと被害者側にとって生きる気力もなくなるくらいの絶望感があるのだという部分を強くしてほしかった。
元日放送だから難しかったのかもしれないが、それならそれでまた先にとっておいてほしかったと思う貴重なテーマだったと思うのでやはり惜しい。
それでも最初から最後まで惹きつけさせられたのである。そういう力は感じたから脚本の瀧本さんはとてもすごい人だと思う。
結局は答えを出すことなど到底不可能な問題だということなのだろうけど、
相棒というドラマでこういう題材を取り入れてしまった以上は何か明確な答えを出してほしかったというのが正直なところでしょうか。
そして展開に必要だったからとはいえ、ここでまた飛び降り自殺を持ってくるのは正直やめてほしかった。
別に亡くならせなくてもどうとでも話を進めることはできただろうに。
他の方もおっしゃっているとおり
これだと見方によっては右京さんが完全敗北したともとれる回ですね。
ついでに伊丹刑事と芹沢刑事も。
もしかしたらそういう趣旨もあったのかもしれませんが。
こてまりさんと出雲さんももっと上手くストーリーに絡ませてほしいかな。
ここにきてもまだ「ついで」感が出過ぎな感じがある。
とはいえ復讐者と右京さんが繋がってしまった理由などは自然なものだし、
何だかんだ言って事件全体的にはちゃんとこちらが考えさせられるメッセージ性も込められていたとは思うので
一概に「面白くなかった」とは言えない見応えはある回でした。
ストーリーも特に捻りがないものの、相棒でやると逆に新鮮にも感じる筋立てになっていたんじゃないかとは思えます。
捜一コンビの失態さえなければ、良作だった。
ここ数年の元日スペシャルではいちばん集中してみれたし、面白いランクに入れるには十分の完成度ではあると思う。
重いテーマのわりにどこかあっさりして
という部分が気にはなるけれども。
私はこの「オマエニツミハ」は、season19のなかで第1位に入れるほど良かったと思ってます。しかし、気になる点が2つ。
1つ目は、瀬川に自殺させてしまうシーン。足を怪我していた瀬川になぜ捜一の2人は追いつけなかったのか。ストーリーの展開的にここで死なせなければならなかった事に関しては仕方ないにしても、やっぱり追いついて欲しかった。他の方も「捜一が飛び降りるのをじっと待ってるようにしか見えない」という風に書いてましたね。
2つ目は魚屋フラグを散々貼っておいて何事もなかったかのようにハッピーエンドになってること。放送当時は魚屋の身に何が起きるのかとハラハラさせられましたが、軽く肩すかしを食らいました。
2点批判的なこと書いてしまいましたが、season19で瀧本智行さんが担当された3作品はどれも名作と言える出来でした。season20の瀧本智行さんも、もし担当されるのなら、期待して待ってます。
杉下右京の個性: 10/10
冠城亘の個性: 8/10
その他キャラ: 9/10
小ネタ: 9/10
題材: 9/10
セリフ: 8/10
構成・テンポ: 9/10
カット・撮影: 8/10
音楽の使い方: 8/10
ストーリー: 8/10
総合: 86/100
大沼という人は本来「正義」を弁えた立派な人だった。その彼が不幸な事件で自慢の息子を失い、頭では「犯罪少年が改心する可能性を否定すべきでない」と理解したうえで心の疼きに従ってしまった。だから最後に逮捕されるとき、自分の主張を述べるのではなく、ただ「許してください」と言った。大沼さんが右京さんに言う「犯罪少年は更生しない」という主張は彼の本心ではないでしょう。心の疼きに従い、堕ちてしまった大沼さんは「杉下さんも自分と同じでしょ?」と右京さんを堕落の道に引きずり込もうとした。しかし右京さんは全くブレずにそれを拒絶した。個人的にはこの話、右京さんの完全勝利だと思います。
冠城くんに助けてもらうことなく、大沼さんを説得できたかと言えば、無理だったでしょう。彼のように頭で自分の間違いを理解しつつ、心を抑えきれずに動いている人を止める方法は実力行使しかないでしょう。それだけに冠城くんの功績は大きいと思います。
痛ましい事件にやるせない気持ちになりつつ、右京さんの強さと冠城くんの活躍を見られた良作でした。
伊丹と芹沢、最初の犯人の自殺を止められなかったのは流石に無理がある展開だと思った。
自殺させるならもう少し無理のない状況は作れなかったのかな。
それにしても甲斐さん、この話だけ見たらちょっとお節介だけど杉下と仲の良い上司にしか見えない。
「Happy New Year!」って特命係と笑顔で飲んでる姿、もしカイトが見たらびっくりするだろうな。