脚本:櫻井智也 監督:池澤辰也
ゲスト:橋本真実
胃潰瘍で入院した幸子の見舞いで病院を訪れた右京と亘は、思いがけず病室で伊丹たち捜査一課と出くわす。聞けば、小松崎(小林且弥)というヘルパーが刺殺された事件に関して、腕を負傷して入院中の真奈美(橋本真実)という盲目の女性に事情を聞きに来たらしい。真奈美は訪問介護サービスを利用する際、度々小松崎を指名していたという。
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『相棒season15』第15話 冠城亘の並外れた嗅覚が威力を発揮
http://www.oricon.co.jp/news/2085945/full/
かなり良かったです
相棒スタッフは良い脚本家発掘するなぁ・・・
今回はなかなかの良作だったと思います。
「こうなるだろうなぁ」という予想の盲点をうまく突かれた感じですかね。
今シーズンから新たに起用された脚本化の櫻井智也氏ですが、昔の相棒っぽいテイストを見事に描いていたと思います。
あと現在裏・相棒も担当されているようですね。
さて来週は少し気になる事件ですね。
「北一幸」というのは前シーズンの陣川君登場回に出ていたサイコパスですが、かなり強烈なキャラクターだったので再登場は嬉しい限りです(ただキャストを見る限り陣川君は登場しないようですが)。
決して奇抜な回ではありませんでしたが、話の筋に矛盾はなく、丁寧に作りこまれていましたね。あの縦読みも確かにベタベタではありましたが、綺麗に締めたなあという印象です。傑作ではないにせよ、穏当といったところでしょうか。面白かったです。
連投すみません。とても相棒らしい、昔の相棒が戻って来たなあって感じがしました。
今回はストーリーは悪くはなかったですね。
ただ僕的にはあまり印象に残らない普通の話に思えましたが、つまらなくはなかったです。
犯人も僕は最初から吉田君だと想像してましたし、真奈美さんも何か企みがあるとは思っていましたし。
真奈美さん、最初から怪しさ満開でしたから。
ただ僕は真奈美さんは実は盲目のふりをしているのかな?とは思っていましたが、それはなかったですね。
あと不謹慎ですが、地下室での香水爆発はちょっと見てみたかったかな。
爆発シーンがあってもどうせショボいCG処理でしょうけども。
今回は、
*幸子さんのストレスの原因は絶対に亘ちゃんだわね。
*トイレで一課に問いつめられる青木君、以前の亀山君と同様ですね。
トイレネタは他にも亀山君に責められる芹沢君や、亀山君に責められる伊丹さんってのも過去にはありましたね。
*意外に猫好きな鑑識の益子さん。ちょっとお茶目!
*伊丹さんはスッポンか!喉元に噛まれたら離れないスッポンみたいな男って。
*点字が読める右京さん、もはや何でも有りの超人レベルだわね。
*姉の貴子さん、結局は前半のみで後半は全く物語に絡んでなかったし、後半に出てこなかったね。
*貴子役の池津祥子さん、season4「緑の殺意」で伊東麻美役でも出られてましたね。
*しかし貴子さんと亘ちゃんが食べていた「子牛の赤ワイン仕込み」だったかな?あの肉料理、旨そうですね、食べてみたいものです。
*亘ちゃんはついに犬並の嗅覚で大活躍!亀山君の神がかりな味覚に対抗できるね。
ぐらいかな。
評価は3かな。
来週は「ギフト」。
脚本は真野さんです。
前seasonの「陣川と言う名の犬」の犯人の1人、切り裂き魔の北さんが再登場します。
また自分を取り調べた伊丹さんに何かしらの復讐をしようと企んでいるらしい。
伊丹さんの活躍回かも知れませんね。
楽しみです。
しかし北役の野間口さんの顔の表情がメチャメチャ怖いです~!夢見そうだわね。
盲目の女性の切実な想いが繊細に描かれた良作だと思います。下手に甘ったるい話にもならず、香水の匂いの利用や点字の打つ方向、手紙など、ミステリ要素もあって楽しめました。ただ、別荘にどのように香水を並べたのかは、一言説明があった方が良かったように思いますし、殺人事件ももう一つ何かあれば、名作になったと思います。
来週は真野脚本。陣川回に登場した北ですが、陣川君は果たして今期出るのでしょうか、と心配になりました。
今回はとても楽しめました。次回は陣川回で登場した北幸一ですが、北って余命いくばくもない病気をしてたのでは?連続犯時代の話に戻るのでしょうか?
介護サービスを使ったストーリーはごく普通な話しだけど、でもいい内容でした。それは3代目の相棒でサイドストーリーでも使われていました。あの時は右京さんが料理をしたり、甲斐くんが掃除をしていたストーリーを思い出します。今回の話しが訪問介護なので私の祖父もそれを利用しています。次回も楽しみ(^○^)
丁寧に作り込まれた脚本でした。点字の打ち方の伏線がわかりやすかったのが少し残念ですが、ストーリーそのものにも破綻は一切なく、安心して観れました。たて読みというベタベタなオチは、賛否両論あるかもしれませんが、個人的には綺麗に締めたなあという感じです。面白かったです。
来週は真野さんの脚本ですね。season14で波紋を呼んだ陣川回に出てきた野間口さんが再登場。少し前までは「わあ、真野さんだ」って感じだったんですが、今はちょっと不安です。真野さんの脚本はキャラクターをすぐ殺してしまうクセがあって、観る人を不快にさせますから……それでもまあ、観ます。真野さんにはもうちょっとキャラクターを大事にしてほしいですが。
とてもよかったと思います。あーあ、この二人には幸せになってほしかった。ほんとに幸せになってほしかった。それに尽きます。他に言葉が出ません。
今回の作品は久しぶりにいい話しでした。
また今度ともいい作品を番組スタッフ皆様で
創って下さい。
楽しみしています。
新櫻井氏のキャラ設定のうまさがツボでした。
益子さん、あんな厳つい方なのにねこ好きとは。
脚本家、益子さんともに好感度アップです。
でも来週はキャラクラッシャーの真野さん…
松尾さんゲストだったり、やや伊丹回っぽいのに
不安しかありません。
寧ろ伊丹回なら新櫻井氏で観たかったです。
個人的には神回でラスト号泣しました。
ローカル局でお昼の顔のコバカツさんがとても良い演技でそれも良かったです。ラストで女性の右京さんに対する暴言が?また笑えました。
愛する人に拒絶(されたと思い)、その愛する人を殺され平常心ではいられずに単純な暗号にも気づけない彼女
彼女に自分の思いを伝えたいためにあえて単純な暗号にした被害者
こういうものを単純な暗号で暗示しているのではないかと自分には感じられました(考えすぎか)
女優さんが綺麗に盲目の演技をしていましたね。通常はあんなにはっきりと目を見開いて話せないものですが、あ、細かい事が気になる、僕の悪いクセ!でも暗闇の世界だった自分に、心躍る人が現れて、好きになって、でも告白できなくて…っていう青春時代に良くある甘酸っぱい出来事を、良く書いていたように思います。最後、顔が直接見えないが故の、右京さんへの言葉!何も言い返せませんね(笑)ああ、もうひとつだけ!香水のラベルの文字は誰が書いた(印刷した)のでしょう?おしゃれな万年筆で書かれたような文字でした。ああ、物語にはあまり関係ありませんね、これで失礼いたします。乱文・長文 大変失礼いたしました。
小品ながらも秀作だったと思います。視覚障がい者の女性役の橋本真美さんの好演が印象的でした。
事件の真相を、冠城さんは嗅覚から、右京さんは真奈美さんの行動から分析し、解決する所がいいですね。
買いすぎたと言う、無水エタノールが何を意味するのか初めはわかりませんでしたが、遺言書と大雪の日に東京駅にいた事実からあのような犯行を計画していたのには驚きです。
小松崎さんが真奈美さんに宛てた点字のメッセージ、横書きだと少し嫌味なメッセージも、縦に読むと小松崎さんの、真奈美さんへの本当の気持ちが書かれてあるのがよかったと思います。
本作は小ネタが多かった回でしたね。
トイレの青木さん。Season2「殺意あり」で、亀山さんに詰め寄る捜一と米沢さんを思い出します。
鑑識の益子さんの猫好き。猫の本と引き換えに、鑑識情報をもらうのは、かつて米沢さんが寄席のチケットなどで買収されるのを思い出します。
皆さんが言われるように、佳作でしたね。
堅実な仕事をする脚本家の人だなと思いました。
オープニングに点字を打つシーンをキチンと入れることで、点字は横に打つという基礎知識の確認、左右の伏線、縦読みのミスリードを意識させるという意図が明示されていますね。
その後のキャラクター作り、プロットも無理なくこなし、レギュラーの使い方も丁寧でした。
まだ本家櫻井氏の直球変化球自在の高度なストーリーテリングにはたどり着けていないと思いますが、数をこなすうちに『相棒』の脚本家の主力の一人として、骨太なストーリーを書けるようになってもらえればと期待します。
来週の真野脚本がホントに恐い…
すみません、昨日はあまりに胸がいっぱいで言葉が出なくて。今日いろいろ考えてしまって、ちょっと感想足したいんで、2回目投稿させていただきます。
光のある世界を否定していた目の見えない女は光のある世界を信じてみようとし、罪を犯して光のある世界にいられないと悟った男は光のない世界に住む彼女の中に光を見たってやつか。べたべたっちゃあべたべただけど、すごいストレートな描き方だよ。和製ドストエフスキーだったよ。
とても美しい描かれ方がされていたと思う。この話の鍵になる香水ってのがさ、とても高貴で繊細なアイテムで、ものすごい使い方がうまかったと思うよ。
どこまでも美しい、どこまでも純粋なものが見えたよね。ほんっとに美しいものが描かれていたよなあ。ほんっと。だから、それには生きていてほしかったと思っちゃったんだけどね。ドストエフスキーだとその美しさってのは話の中では生き残るんだけど、この話だとそうじゃないでしょ。だからなおさら、思っちゃったんだよね。それが生き残って、あの2人が幸せになってほしかったなと。
あーほんと、すごい話だった。日本のもので心が動くってのはそんなにないんだけどさ、何せちゃちいから、でも、今回のはほんとすごかったと思うよ。
今回も面白かったですね。
真奈美役の橋本真実さんの演技が自然で好感持てました。
ベタだなと思いつつも、彼女が点字の縦読みのメッセージに気づくあたりから、右京への一言までのくだりにじ~んとしてしまいました。
他の方も書かれていますがトイレの場面や裏相棒3とか櫻井さんは過去シリーズの小ネタを拾ってきてるので、 過去ゲストや事件を絡めたエピソードを書いても上手く書いてくれるのかもと今後に期待します。
戸田山さん的なポジションに成長してもらいたいです。
益子さんの新たなキャラ付けは他の方も生かしてほしい。
互いに不器用な生き方の男女の物悲しい結末の佳作ですね。
冠城が腹違いの姉に話を訊くのにあんな高級料理奢る必要あるか?と疑問だったりしますけどね(笑)
次回は真野さんで、まさかのサイコパス・北の再登場で楽しみです!
松尾諭さんがゲストで「SP」繋がり!
真奈美さんが自分を卑下しすぎているのが気になりました。それで、心の目が曇ってしまって、大切なメッセージを読み取れなかったのかな。
心の目は、物理的な目より何倍も真実を見抜けるのに。
自分のような(障がいを持った)人が外に出ると、過剰に気遣いされる。ありがとうと言うべきなのに、鬱陶しい…個人的には、ここが一番大事な主題のように感じました。(伊坂幸太郎の「チルドレン」を思い出しました)
親切という名の差別、ということだと思います。
だから、それを受けて、ズバズバ遠慮無しにものを言って言い争いというのは、微妙に違うような気がしてしまいました。
違うのは私の感性の方なのだと思いますが。
次回は松尾諭さんが出演されるんですね。私もSPを思い出しました。あれもテロの話でした…。
シリアルキラーでギフトって、これは「秘密」を連想します。映画館で見るのは全然大丈夫なのですが、お茶の間で見るのは抵抗あるかな。松尾諭さんは好きな役者さんなんですけど、どうしようかな。
よくできた作品だと思いました.容疑者(登場人物)を4人(真奈美,小松崎,吉田,姉)に絞り丁寧に描かれていたなあと.
・吉田と小松崎の共犯は予想しやすかったけど,小松崎に一捻り加えたところが良い.伏線も分かりやすく,かつ丁寧であった.
・4人の使い分けが上手い.
・点字の縦読みはベタなので,気づいて欲しいところ(通常の文字じゃなくて点字である分,新鮮味はあるが)
・他の方も指摘しているように,香水が並んでいたのはどうやった?って感じでした.小松崎(愛する人)が殺されたのが犯行の動機だとしたら,無水エタノール(?)調達して,香水を調合し,別荘まで運ぶ(しかもあの数)のをそんな数日間でできるものなのか.香水を並べた方法も謎であるが.
<ネタ>
・一課と特命で青木の押し付け合い?
・益子以外なキャラ性.これからは鑑識室復活の兆しかな?(来季から相関図に乗せてあげて欲しい.大河内より登場回数多いし)
<来週>
・「陣川という名の犬」の北が再登場ですか.余命2ヶ月とか言っていたはずなんですけどね.なぜ未だ生きているのかの説明をしっかり述べて欲しいですね.あと陣川は立ち直れたのか心配.
面白かったです。
色んな人生があるので、その分今回の様なストーリーがあると面白いです。(毎回では凝りすぎ感でますが)
相棒が15年やっているからこそできるストーリー、はもっとあると思うし、期待したいです。
個人的には、映画をはるかに越える名作でした。杉下さんの最後のセリフに言い返すところには思わず手をうったぐらいです。作品の主題も深いところにあり、新しい櫻井さんのベストではないでしょうか。女優さんの演技の良さも加味されて号泣の回でした。
観れば観るほど面白い!
普通なら観続けると細かいツッコミどころが目立って評価が下がる所だけど今回は観れば観るほどに演出内容演技の全てに再発見がありとても楽しい!
強いて言えば
•捜査一課が水に変えて置き直す合理的理由
•狙ったような益子の猫好き設定
これらが少々気になったけどそれ以外は本当に好き!
まぁ前者はドラマ的演出と割り切れるレベルで後者は好みの問題だけどね。
評価は文句無しの☆4
【感想】
なんといっても真奈美を演じた橋本さんの演技が素晴らしい!
目を開けてるのに目の見えない演技をしなくちゃならず、それに加えてテンプレ障害者キャラの筆頭である「優しい人」というキャラ付けではなく「障害があっても自分を持って生きている一個人」として生きて活きており本当に凄みを感じた。
演出もクドさを感じるレベルで視覚障害者の生活の仕方(タッパの上に点字がある•1人の時は部屋が暗いなど)を細部まで再現していて観ていて勉強にもなる。
しかもそのクドい演出も真奈美が殺人を実行出来る能力があるという事を裏打ちしていたので非現実感も無くなる。
ただ落とした手紙を拾うのでさえあんな風に必死だったのに、あそこまで丁寧に香水を別荘に置けるものなのかとは思うが…(恐らく捜査一課は置き直しただけだと思うので最初からあんな風に置かれていたはず)
まぁ復讐の執念は恐ろしいって事で
ラブストーリーとしても普通に面白い。
•「君が泣きたい時に泣ける場所になりたい」→別れの時に真奈美は小松崎に対して泣いている
•小松崎は香水持ち→好感を持っている相手にしか渡さない香水(つまり真奈美は遺産目当てを知っていながら姉に対しても好感を持っている…即ち姉が特命係に対して言った妹への想いは真実)
•縦読みの『愛しています』→真奈美は疑り深い人物で小松崎はそれを見越し彼女に気付いて欲しくてメッセージを送った
本当に真奈美が疑い深い人物という描写が本当に…ホンッッットに良かった!
しかも日常生活や事件関連とは違う恋愛となるとその疑り深い性格が取れて素直であるというのがもうね、最高だよね。
最後に右京に対して「血も涙も無い人」という評価を下してたけどそれに関しても本当にそう思っているのかどうか…
ただ欲張ると何故小松崎が詐欺師だったのか、何故小松崎は真奈美に惹かれたのか、この二点は何かしら説明されても良かったと思う。
【小ネタ&雑感】
•幸子さんのパジャマktkr
•冠城の特殊能力は嗅覚
•青木は警察の敵
•何故置き直した捜査一課
•小松崎の声カッコイイ
•目つきの鋭い奴ww
【次回】
個人的に前期No.1作品であった『陣川という名の犬』から北一幸が再登場!!
野間口さんの演技もあって北は浅倉や小暮や秋山や村木クラスのサイコパスだと思ってるので登場は小躍りしたくなるほど嬉しい!
どうせなら因縁のある陣川に登場して欲しかったところだけどね…
今期の真野脚本はハズレしか無いのでここらで汚名挽回して欲しいところ。
ここ数年で五本の指に入る良作だと思いました。
見終わった後、久しぶりにすぐリピート。
最初の出だし、点字を打つ方向もさることながら、打つ方と読む方は紙の「表裏」を挟んだ関係という、点字ならではの条件が「明暗」がキーワードの本編に生かされているなと思いました。
最後の女性の右京さんへの一言も、こういうの久しぶり感。
ところで、女性三役の名前に女子プロレスラーの名前が入っていたこと
(ダンプ松本さん、豊田真奈美さん、井上貴子さんの並び替え)
吉田の名前が実在のプロレスライターさんだったのは、脚本家さんの遊びでしょうかね。
ホンがよくて役者がうまいとこういう作品ができるという典型的な作品でした。
右京は点字も読めちゃうし書き方まで知っているんですね。やはりスーパーマン化してる。
匿名の特命さんご指摘の、何故小松崎が詐欺師だったのか、何故小松崎は真奈美に惹かれたのかは
説明があって然るべきでした。
小料理屋のシーンを削ってでも入れて欲しかったです。
右京さんが点字を読んでいるのを見て、シーズン5「バベルの塔」で右京さんが手話をしていたのを思い出しました。また「バベルの塔」見たいなあ…。
前後編の前に先にこの作品を拝見致しました。かなり良い作品だと私も思います。真奈美さんにしては殺害された小松崎さんは例え詐欺師であっても、自分を「明るい世界」へ導いてくれた大切な愛する人であり、小松崎さんもまた真奈美さんと出逢った事で詐欺師の道を捨てて真奈美さんと「明るい世界」で生きようとしていたんですね。不運にも吉田によって小松崎さんは殺害されてしまいましたが、彼女の吉田に対する復讐劇は理解できます。お金と言うエサで吉田を別荘に誘い出し、香水を使って爆死させる計画。ちょっと無理はあるかも知れませんが、殺人未遂で済んで良かったと思います。今回は小ネタも良く印象に残りますね。顔に似合わず猫好きな鑑識の益子桑栄さんや、一課コンビと特命係に挟み撃ちにされる青木君、姉の貴子さんから情報をもらうのに「子牛のステーキ赤ワイン仕立て」をご馳走する冠城君、喉元に噛みついたスッポンのような伊丹、点字が読める右京さん、幸子の「ピロリ菌」=冠城、特命係のコーヒーを角田課長同様に勝手に飲む青木君、犬以上の嗅覚の冠城君、等々。あと最後に冠城君が見つけた香水の名前が「シエルブルー」(フランス語では青空を意味します)ですが、〔余談になりますが、すみません〕私はふと昔に観たカトリーヌ・ドヌーブ主演の「シェルブールの雨傘」と言うミュージカル映画を思い出しました。愛し合う二人が戦争により引き裂かれて別れてしまい、戦争が終わった後で再会を約束するも会えずにお互いに別々の人と人生を歩んでしまいます。何年か経ってやっと偶然に再会を果たすも、もう昔には戻れない境遇から、また二人は別れてゆく模様を描いた作品でした〔余談、すみませんでした〕。うまく言えませんが今回の「パスワード」はなんかレトロチックで甘酸っぱい「シェルブールの雨傘」に似た感じがする、また切ない余韻が残る作品だと思います。来週はあの北一幸の再登場ですか。脚本がまた真野さんですね。楽しみと言うよりはむしろ不安と言った感じがします、私には。直近で「帰還」を拝見したばかりなので。
相棒Season15 第15話 『パスワード』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=JUDvbLhKyqI
縦読み展開に思わず吹き出してしまいました。
ださいよ!
香水の使い方にうなりました。
香水をプレゼントするってことはいつ家の中に入ってきてもいいという証みたいなものですもんね。
香水ひとつで自衛、攻撃、信頼のどの場面にも活用してたと。
とはいえ右京さんに対して信頼感を感じ過ぎでは?と思ってしまいました。
捕まえて欲しかったのかもしれないですね。
右京さん点字も読めるとかもう凄すぎますね。 そして確かに巻き戻してみると点字の打ちが逆でしたね。細かいなー。 でも気づかなかった。(親はすぐに気づいてた)
橋本真美さんの演技 本当によかったです。 盲目者の生活ぶりを
とてもリアル(現実的)に演じれていたと思います。 アンタッチャブルから今回のパスワードまで 結構いい話が続いてますね。 この次のギフトも嫌いじゃないです。
ひとつ気になったのが別荘の無水エタノールをなぜ水にすり替えたのか
殺人を防ぐためなら中身を捨てるか瓶ごと撤去しておけば済む話なのに
おそらく杉下が間に合わないかもみたいな風に見せるための演出なのだろうけど
あれだけ大量の瓶の中身を出して一つ一つに水を注いで地下に並べるなんて作業を
わざわざやっていたと想像するとちょっと…
この回は特命係は女性から散々な言われようでしたね。冒頭で亘は幸子から胃が痛くなる人と罵られ、終盤で真奈美が右京に対してあなたはきっと血も涙もないロボットみたいな顔をしてる人なんでしょうねと罵られたりと。
右京の場合はフランケンシュタインの告白(S14-1)で峯秋からもそれに似たことを言われてたので、当の本人は自覚がない(ふりかもしれませんが)ところがある意味右京らしくもあり強みでもあるので、そこを相手構わず崩してないところが相棒のお約束ですよね。シーズンが進む度に微妙に丸くなってる感のある右京ですが、シーズン18でもそのキャラを貫いてほしいものです。
ただ、もしシーズン18が放送されるなら初回で花の里に行けないことからのスランプだけは少なくともやめてほしいです。あの魂の抜けかけた感じの右京は見たくないので。
話こそ脱線してしまいましたが、弱い者から寄付の名目で金を巻き上げる輩、現実にもいると思うとはらわたが煮えくり返りますね、現実でもこういう輩がすんなりと捕まればと思わせてしまう回でした。
「私…何が嘘で何が本当とか 見えないし
あたしは勝手に幸せでいられるからそれでいい」
この作品のテーマは「真贋」「心眼」
常人には見えないものが見える右京と視覚を失った世界に住む真奈美の,凡人には計り知れない高度な心理空中戦が展開されている.この作品は五体満足に暮らしているような自分のような者にもあくまでも表面的ではあるけれど共感への道を示してくれている.
先天性なのか中途失明なのかはっきりした言及はなく微妙で分かりにくいが,幸い生まれつき耳が不自由な場合と異なり目の場合は言葉を話せはする.触覚のみでもし全ての「形」を再現できているとすれば,欠けているのは色のみという事になるが,そんな訳はないわけで,現実は意思疎通の困難・不自由さからくる本人の心理的葛藤,苛立ち,怒り,諦め,そんな気持ちがよく伝わってくる,それとはまた逆に生まれてくる常人の人智を超えたかのような真奈美の真贋=心眼も自然と浮き上がってくるように描かれている.
真奈美「折角暗いところに慣れてきたのにあなたが明るいところを思い出させたの!普通の幸せなんか見ないようにしてたのに…!あなたがそれを見せてきたの…。」
小松崎「お前がいる世界にはさ 優しさとか愛情があふれてるのに それを真っ直ぐ受け取らずに不幸だってすねてるだけなんだよ」
「お前のおかげでどうしても抜け出せないところからやっとさよなら出来る」
光のない世界.
愛人の娘として育ち「疑り深くてしたたかで危なかっしい」,そうした人間像は自意識が肥大化し過ぎて他者と交われなくなったドストエフスキーの「地下室の手記」の人間像と図らずも触れ合う.
(因みにここの台詞は例えば紀里谷氏と結婚前の宇多田ヒカルの「光」の歌詞を彷彿とさせる.ただし彼女は「地下室の手記」は読んではいるが,当時はそれよりもヘッセからの影響だろう)
右京「あなたがしようとしていたのは騙された事に対する復讐ではなく愛するが故の復讐」
真奈美「あなたはきっと血も涙もないロボットみたいな顔してるんでしょうね」
幾度となく復讐という行為を諫めてきた右京.しかしここに時に右京の声さえ届かぬ限界もまた何度も描かれてきた
復讐の念の途方もないエネルギーについては「殺意あり」で右京が認めている.他に「沈黙のカナリア」「聖戦」などが思いつく.
「バベル」での手話に続き,点字も読める「こわい人」右京.吉田の点字を打つ仕草が犯人特定の糸口になっているが,それは冒頭点字を右から打つシーンをはっきり見せる事で,脚本家は我々視聴者にも推論の種をちゃんと見せてくれている.
視覚の無い世界を描くのに音ではなく専ら香りに絞って前面に出しているところもこの作品の「美しさ」に寄与しているだろう.
冠城は第2話「チェイン」に続きで,類稀な嗅覚の持ち主とわかるが,香水を嗅ぎ分けるのは神戸もそうだった(S.9「顔のない男」因みに亀山は人並み外れた味覚の持ち主「殺人晩餐会」「殺人ワインセラー」「琥珀色の殺人」カイトは絶対音感の持ち主「聖域」)
香水の名前でありパスワードでもある「ciel bleu」は勿論 “le ciel bleu…”に始まるE.ピアフの「愛の讃歌」からだろう,作品の内容にも合っている.
音の世界はPCの場面以外扱われないが,バックで控え目に流されるパガニーニのカプリース24番とヴァイオリン協奏曲4番のアダージョ,特に後者は余り有名ではないが静岡の別荘の場面で使われていてやはり美しい.
ピロリ菌保持者でストレスで胃潰瘍を発祥する幸子
特命係に初めて訪問,猫好きな事が明かされた二代目鑑識益子(S.18「少女」に引き継がれる)
あくまで自白の為のブラフだが伊丹のしつこさをスッポンに例えてる(右京はヘビS.3「双頭の悪魔」)
こうした小ネタも上手く挿入されている,こんな作品書いて下さる脚本家なのに2作しかなく,後は駄作映画宣伝に終始する裏相棒3しかないとは勿体ない.他にも森下氏とか僅かな作品のみで去ってしまわれる脚本家がチラホラいる.
裏事情は知らぬが何でもっとこうした作家さん達を重用しないのかと思う.どうも「真贋」を見抜く「心眼」がどんどん曇るだけ曇ってきたのがここ10年の製作陣ではあるまいか?
改めてシーズン15の再放送を見るのが2回目になります。特に今日の内容を振り返ると、訪問介護サービスを利用したところが1番よかったこと、もう一つが点字を使って相手の気持ちを伝える場面がたくさんあったこと。それらの観点から事件解決の糸口につながったところが1番安心しました。めずらしく鑑識の益子さんが特命係の部屋にきたところがよかったこと、取り調べ中の女性被疑者が暴れ出したところを一課の二人が止めに入ろうとした場面もよかった。右京さんより冠城くんの嗅覚力が1番すごいと感じることもあって、豊かな相棒になったかもしれない。最後に伊丹さんのことを目つきが怖い、執念深い刑事と表現したり、喉元から離れられないスッポンなど言い方が意外とおもしろかった。
杉下右京の個性: 9/10
冠城亘の個性: 8/10
その他キャラ: 8/10
題材: 9/10
小ネタ: 8/10
セリフ: 9/10
構成・テンポ: 8/10
カット・撮影: 8/10
音楽の使い方: 8/10
ストーリー: 9/10
総合: 84/100
また再放送してほしい。
現代ならばライターではなくスマホで明かりをてらす人の方が多いとおもうので、
無水エタノールを利用しての殺人トリックはかなりむりがありましたが、相棒らしさがそこかしこにあふれていて良作だと思います。
盲目の方の生活や心理にふかくきりこんでいるのもいいですね。